期間限定、ドラマブログやってまーす・・・のような雰囲気。
でも「相棒」の感想は、毎度おなじみと言うところですね。だいぶ遅れましたが。
で、新年早々、ちょっとBlack kiriy な事を言ってしまいますと、何で犯人は余計な事をするのかしら。余計な事をするから、当初の目標を果たせなかったじゃないのよねぇ。
右京と対峙したからと言っても、何も彼は救われてないし、何も彼の中で決着したものもないのではないかしら。ただ失敗しただけじゃないのかな~?
更に言うと、あのクズ青年も、何か反省できたというのかしら。逮捕されて罪を問われると思うけれど(オレオレ詐欺の首謀者として)、それだけなんじゃないのかしら。
もちろんドラマの良心と言うものを考えると、復讐を果たさせないという方向で良かったのかも知れないけれど、二人は復讐を果たし、そしてその犯人のうちの一人は既に自殺してしまったわけで、なんか、私はモヤモヤしました。
復讐を果たしても、そこには虚しさだけが残るだけ。瀬川は「何もかもが虚しい。」と言って死んでいったし、右京はやはり復讐を果たした女性に、その事を尋ねます。
だけど私は、テレビ前でつい独り言を言ってしまいました。
ー 彼らは満たされたくてやったんじゃないわ。
と。すると、すかさず仁江浜が言いました。(本名は忘れました。)
「そんな事は分かっている。」と。
ラストの「こでまり」での年が明けてしまうシーンは、なんか例年の元日スペシャルっぽくて良かったような気がします。だけどその事件の核心のクライマックスシーンだけは、私の中では、いつになく萎んでしまって、90%の満足と言う感じの「相棒」だったかもしれません。
もう一回ぐらい爆発させても良かったんじゃないかしら。あっ、やっぱりブラック ?
だけどそうは言っても、岸谷五朗さんの「ここが、ここが、ここが」というシーンは良かったですね。胸が痛くなりました。思わず「分かるよ。」って言いたくなってしまいました。
それにいろいろなシーンが面白かったですね。
仁江浜光男は「オマエニツミハ」のアナグラムだったとは。
小出茉莉とのネクタイの買い物中を青木に目撃され、翌日には署内中で噂になり、あっという間に「2回目の結婚」とまで言われるようになってしまったところなども。
「人の噂も75日」に冠城が「結構長いですね。」と言いましたが、私もちょっとそう思いました。海外では、9日だとか。
「A wonder lasts but nine days.」(驚くべきことも9日しか続かない)となるのらしい。
短い !!
右京の再婚の噂は、たぶん9日辺りで消えていきそうですね。
だけどこれ、関係のない人の記憶は、長くても75日で消えていくかも知れないけれど、ずっとずっと消える事の無い憎しみの記憶で苦しんでいる人たちの事を、対比して描いていたのかも知れないと思いました。
それに、人は咄嗟に「右か左か」という選択をしなくてはならない時があるかもしれませんが、私はこれがけっこう怖くて、出来るだけ、そういう選択の無い人生を送りたいと思っているのです。
右京はその日、二回もその選択をしなくてはならなかったのですよね。ひとつは事件現場に即向かうか怪しげな少年たちの行動に介入か。二つ目はどちらの少年を優先して助けるか。
二つ目の選択は、顔に「クズ」「正しい人」と書いてないわけですから、仕方がない事だと思うのです。でもひとつめの選択はどうだったのか ?
だけど時計は逆回転せず、前に進んでいくしかないのですよね。復讐の想いに囚われてしまった人たちも、復讐しても満たされず、本当に満たされるのはやはり人生の時計を逆回転させて、クズたちに出会う前に戻るしかないのだと思います。だからやっぱり苦しい苦しいと言いながら、前に進んで欲しいと思うばかりです。
と、見えない誰かに思わず語り掛けてしまう・・・・・。
新年早々にはやはり、ビル封鎖とかトレイン爆破とか、何かそういう派手で、人間ドラマも暖かい感じのやつが、私的には好みかも。
またはしみじみと犯人当てとか、トリック当てとかしたいかも。
シリアルキラーの話とかも好きだけれどね・・・・
だんだん言いたい放題になって来たので、終了です(^_^;)