ツユクサ(露草)は、世界に広く分布する1年草です。
万葉集には月草として詠まれ、青い色素が染料に、全草を乾燥して生薬にも使われた。
庭には雑草として生えてきましたが、一部に残して夏から秋への季節変化を感じます。
3枚の花弁の内、下の1枚葉小さく白く目立たず、上の2枚が大きく青色が鮮やかです。
長く伸びたメシベが1本、オシベは6本あります。
中にはメシベの無い花もあり、6本全てがオシベです。
上の短い3本のオシベは、花粉を出さない仮オシベですが、黄色が目立ちます。
中間のオシベは黄色で花粉も出し、長く下に伸びたオシベが最も多くの花粉を出します。
蕾を保護する苞葉の中から、2~4個の花が時間差で開花するようです。
時に2つの花が同時に開花することもあります。
3個のπ型の仮オシベ、1個の人型のオシベ、花粉をたくさん出す長いオシベ2本と
長いメシベ1本が分かります。
右下写真は、上に着いた花にメシベがありません。
アブがやってきて花粉を食べていますが、メシベの無い花でした。
右下はホソヒラタアブが人型オシベの花粉を食べ食べていますが、メシベがあれば
受粉の可能性がありました。
朝咲いた花は昼過ぎには閉じてしまいますが、その時に長いオシベとメシベを
クルクルと巻いて苞葉の中に納まり、自家受粉する仕組みになっているようです。
通路脇で生い茂った露草も、水引と一緒に刈り払って、・・・ 秋が深まります。