Koba の庭~春夏秋冬

庭や鉢植えの樹木や草花を中心に、家庭菜園も楽しみ、四季の彩を写真で紹介します。

長岡市「馬高縄文館」の火炎土器展

2016-09-09 | その他

長岡市関原町1丁目にある「馬高縄文館」-火焔土器ミュージアムーを見学しました。
長岡の縄文遺跡から出土した火炎型土器が、イギリスの「大英博物館」で常設展示される 
ことになり、貸し出し前に開かれた特別展です。 
 
最終の8月31日に行ってきました。 長岡駅西口から柏崎行バスで20分余り、
関原南で下車、歩いて数分。 国指定史跡「馬高・三十稲葉遺跡」の一隅です。 
 

 
館内に入ると直ぐ、正面に置かれた土器が馬高遺跡で最初に発見された火焔土器です。
国重要文化財で、この正面から右壁面と奥が火焔土器ゾーンとなっています。 
 

 
今から80年前の1936(昭和11)年に発見された、この1個の土器だけを、
「火焔土器」と呼び、これ以外の類似の土器については「火焔型土器」と呼んで区別します。 
 

 
火焔土器の背後に、代表的な火焔型土器、王冠型土器など6点の展示があります。 
 

 

 

  
館内右側の展示で、「長岡の火炎土器」コーナーです。
( テーマの「火炎土器」は、火焔型土器と王冠型土器などを合わせた総称です。)
  

 

 
下から2段目と3段目の中央に置かれた4点の土器が、大英博物館に出展されるものです。
下写真の上中央が火焔型土器(岩野原遺跡)、上左は王冠型土器(岩野原遺跡)、
下中央が火炎B群(栃倉式土器、中道遺跡)、下右は火炎C群(栃倉式土器、栃倉遺跡)。
遺跡はいずれも長岡市内で、器高26~31cm、口径21.3~30.5cmです。 
 

 
隣には火炎土器の説明と展示が続きます。 
 

  
正面奥には企画展示コーナーがあり、長岡市以外の県内各地の遺跡から出土した火炎土器が
展示され、特に、魚沼で生まれ育ち長岡で生活する私にとって興味深い展示や、 
 

 
器高60cm余りから15cmまで、大きさの異なる火炎土器の展示もありました。 
 

 
館内左側の展示は、「馬高・三十稲葉遺跡」ゾーンです。
馬高・三十稲葉遺跡は、信濃川左岸の段丘上にある大規模集落跡で、昭和54年に国史跡に
指定されました。 発掘や出土品を通してムラとくらしを解説しています。 
 

 
館外に出ると史跡公園となっていて、縄文ムラを再現する計画が今後も進められます。 
 

 
 一部に竪穴住居の復元と、
 

 
食料とした栗やヤマボウシなどを含む縄文の森が整備されつつあります。 
 

 

 

夏休中は子供たちと保護者で賑わったであろう「馬高縄文館」、8月31日は他に見学者が
いなくて貸切りでした。

「火焔土器」発見80周年記念の年、9月24日からは次の特別展、文化祭や土器作り体験、
10月には土器焼き体験などが土日に計画されています。

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