ヤマアジサイは、関東以西の山地に分布する落葉低木です。
花色花形は地域による変異が多く、一般に植栽される西洋アジサイ
に比べて、葉が小さく薄く光沢がありません。
枝が細く、全体に小型のものが多いです。
各種を鉢植で育てていますが、4種だけは庭に移植しました。
最初に庭植えしたのが、奈良県産の「黒姫」という品種です。
茎葉ともに少し黒味を帯びて、毎年最初に咲くアジサイです。
今年は脇に実生でスイセンノウ(酔仙翁、リクニス)が、咲いています。
5月末から咲き始め、今は観賞期を終えました。
本来の花は中央にあり、丸い蕾が集まっています。
周りに着ける装飾花の色変化を見ます。
徐々に、深い青紫色の変わって、
その後に、中心部の両性花が開花します。
小さな紫の5弁花を開き、雌しべの周りに10本位の雄しべがあります。
樹高は60~80㎝で、強い陽射しの中では本来の花色が弱められます。
6月中旬の庭池の南側、モミジの樹下で、サツキとの競演が続きました。
「トキソウ」(朱鷺草)は、かつて日本各地の湿地に生える野生ラン
でしたが、自生地は激減しました。
地下を横に這う細い根茎があり、所々から20cm前後の茎を立て、
1茎に1枚の主葉を付け、花の付け根にも小葉を付けます。
サギソウと似た生育サイクルで、基本種と白花種を生きミズゴケで
鉢植え栽培しています。
基本種は、5月~6月に、茎頂に紅紫色の花を1個咲かせます。
開き始め、この花色を鳥の朱鷺に見立てました。
花は横向きです。
外側の3枚(ガク片)は開きますが、ほとんど白色で、
内側の3枚の花弁は、大きくは開きません。
唇弁には、トゲ状の突起が目立ちます。
以下は、白花種です。
開き始めです。
少しピンクが残っていますが・・・
清楚な白い花弁を、いっぱいに伸ばしました。