ウチョウランは、かつて日本各地の山地や崖斜面などで広くみられ、
草丈数cmから10数cmと小型で、球根性地生ランです。
野生では激減し、交配・育種による園芸化が進みました。
私が山野草栽培を始めたころは、地域変異の多いウチョウランを
産地別に集めて栽培しました。
その名残りの1鉢が、この「石鎚ウチョウラン」で、
四国愛媛県の石鎚山産で、3号深鉢植えです。
6月下旬、10cm程の茎の先端に花を開きました。
唇弁に、紅紫色の斑紋を持ちます。
7月上旬、ほぼ咲き揃いました。
唇弁の背後には、距という細長い突起があります。
7月中旬、短い花茎の花だけが残っています。