flow Trip -archive-

「漂い紀行 振り返り版」…私の過去の踏査ノートから… 言い伝えに秘められた歴史を訪ねて

遊行寺

2006-03-20 21:48:57 | 孝霊天皇流族関係記事

(時宗藤沢山無量光院清浄光寺 神奈川県藤沢市)
 時宗開宗は、一遍遊行の際としている。
一遍三十六歳のとき、参篭していた熊野権現により念仏賦算(念仏が書かれたお札を配ること)の神宜啓示を受けて以来、誰彼の区別なく、どんな人間でも、南無阿弥陀仏と唱えるだけで往生できると説いた一遍智真は、争乱時代の武家の子であった故に、武家社会の疑問とその後の諸国行脚によって垣間見た仏教不信を抱いた。
 神戸で最期を迎える直前、自ら教典と書物を燃やし、生涯寺を持たずに行脚した。この本山も、一遍遊行第四代の呑海が創始したものである。
 一遍は、開宗し寺を持ち組織化することを望まなかった。何故、後の者たちは矛盾する一宗派を構えたのであろうか。
 時宗の宗紋は折敷に三文字。
一遍の出自河野家の家紋が由来であり、その河野家も、大山祇(三島)神社の神紋と同様である。そして我が家の家紋も同家との縁により同じである。また、一遍智真の字により、「真」の付く時宗寺院が多い。私の名前もここから一文字付けられている。故に私は一遍の思想を無視することができないのである。
        

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