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「漂い紀行 振り返り版」…私の過去の踏査ノートから… 言い伝えに秘められた歴史を訪ねて

五井城

2013-01-17 00:00:52 | 城郭・城下町

(愛知県蒲郡市五井町岡海道・中郷 1983年再訪)
 五年振りに五井城を訪れる。以前、城跡に建つ長泉寺の住職に話を伺ったことがあった。また、寺の東側に延びる土塁が以前より短くなっていたことが気になった。
 五井城は文治年間(1185-90)源(新宮)行家が館を構えのが最初である。続いて鵜殿氏が入ったが、岩津城主松平信光の子忠景がこの地に移り、五井松平を名乗った。二代目元心は額田郡深溝(ふこうず)城を攻め落とし、弟忠定を深溝松平初代とした。三代信長は松平広忠に仕え、四代忠次は安城合戦に活躍した。天文十六年(1547)碧海郡矢作川の渡河原(岡崎市渡町)で織田方についた山崎城の松平信孝勢との戦いで討死にした。五代景忠は永禄三年(1560)知多郡丸根砦を攻め、永禄十一年(1568)には遠江進に攻し、元亀三年(1572)三方原の戦いに加わった。天正三年(1575)の長篠の戦いの際には、籠城する奥平貞昌の加勢として参加している。天正十八年(1590)六代伊昌のとき、家康の関東移封に伴って下総国印旛郡に移り五井城は廃城となった。


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