flow Trip -archive-

「漂い紀行 振り返り版」…私の過去の踏査ノートから… 言い伝えに秘められた歴史を訪ねて

尾張戸神社

2018-10-07 00:00:00 | かみのやしろ

(名古屋市守山区志段味字東谷・瀬戸市十軒町 旧郷社 2006年1月1日)
 名古屋市最高峰標高198mの東谷(とうごく)山頂に鎮座する旧式内社の尾張戸(おわりべ)神社は、社伝によると成務天皇五年(135)日本武尊(やまとたける)の妃、宮簀媛命(みやずひめのみこと)によって、天火明命(あめのほのあかりのみこと)、天香山命(あめのかぐやまのみこと)、建稲種命(たけいなだねのみこと:宮簀媛姉)を祀り創建されたという。その後、同所に祭神の子孫である尾張部(尾張氏)の墳墓(尾張戸・中社・南社古墳)が築かれた。平安時代の「延喜式」に記載があり、神宮寺を伴う式内社として繁栄したが、大永元年(1521)火災で焼失し、その後、斯波氏や徳川氏によって再興されている。また、当国明神(尾張国、後に東谷と記載)や、熱田神宮の奥の院、名古屋城鬼門の守護神等と称された。訪れたこの日は元日であったため、普段ひっそりとしているであろう神域も、人々の動きがみられた。
           

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