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「漂い紀行 振り返り版」…私の過去の踏査ノートから… 言い伝えに秘められた歴史を訪ねて

佐倉城

2018-10-20 00:00:00 | 城郭・城下町

(千葉県佐倉市 市指定史跡 日本100名城20番)
 周囲を鹿島川、高崎川、印旛沼に囲まれた天然要塞の丘陵地に築かれた佐倉城は、天文年間から鹿島幹胤によって築城が開始されたが、幹胤が家臣に暗殺され中断。鹿島氏と同族の千葉邦胤が築城を再開したが、同じく家臣に暗殺され、その後、小田原の役で千葉氏は滅亡した。慶長十五年(1610)小見川藩(香取市)から移封した土井利勝が改めて築城を再開し、最盛期には十四万二千石となった。寛永十年(1633)古河藩に移封し、代わって豊後日田より石川忠総が入封したが、翌年近江膳所に転封。その後、摂津高槻から松平家信、信濃松本から堀田正盛、上野館林から松平乗久、肥前唐津から大久保忠朝、武蔵岩槻から戸田忠昌、越後高田から稲葉正往、山城から松平乗邑、出羽山形から堀田正亮と、目まぐるしく変わった。明治に入ると歩兵連隊となり、昭和56年(1981)には隣接して国立歴史民俗博物館が開館している。城郭は石垣を使わず、また当時から残る建物や再建された建物はない。
                                     

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