flow Trip -archive-

「漂い紀行 振り返り版」…私の過去の踏査ノートから… 言い伝えに秘められた歴史を訪ねて

東山方広寺

2020-04-20 00:00:00 | ほとけのいおり
(京都市東山区大和大路東入茶屋町)
 文禄四年(1595)豊臣秀吉により大仏殿として創建したのが始まりである。当初、南は三十三間堂までの境内を持ち、奈良の大仏より大きな大仏が安置されたが、地震により倒壊した。その後、善光寺の阿弥陀像を本尊とするも秀吉が病に伏せったため返還され、秀吉の没後子の秀頼が大仏を復興しようとするが、造立中の火災により断念された。慶長十七年(1612)に至りようやく完成した。然し、五十年後の寛文二年(1662)の地震で倒壊し、木造で再興されたが、寛政十年(1798)落雷により焼失した。その後、天保年間に上半身のみの大仏を造立したが、昭和48年(1973)火災で焼失している。境内には慶長十九年(1614)鋳造の「国家安康」の梵鐘(国重文)と、南東に大仏殿跡(国史跡)がある。



(大仏殿跡)



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