(東京都港区麻布十番)



天長元年(824)空海によって開山されたと伝わる。寛喜元年(1229)了海によって真言宗から浄土真宗に改められている。また、東国において布教中の親鸞が訪れ、杖を地面に挿しそこから芽吹いたのが現存する逆さ銀杏(国指定天然記念物)という。本堂は明和四年(1767)東本願寺八尾別院大信寺の本堂として造営されたものを天明八年(1788)焼失した東本願寺の御影堂として移築され、寛政十一年(1799)八尾別院に返却移築、第二次世界大戦によって焼失した善福寺の本堂に充てられるため、昭和36年(1961)三度移築された。背後の旧境内地には、ビル風対策のため独特な造形の元麻布ヒルズが聳え立っている。



