今回は三河三谷から平田町、水竹町、蒲郡町と歩いた。
何度か訪れているこの地であるが、この経路を歩いたのは初めてである。
黄泉の国から戻った伊邪那岐命が禊祓をして生まれたという三貴神の一柱、月読命を祀る社、以前訪れたときには、境内から埴輪を採集したことがあった。
それはこの近くに古墳の跡があり、そこから運ばれた土であろうかと推測できる。
市内最大河川、西田川を渡る。と言っても川幅20mもない川である。故にこの辺りは水不足になりやすく、豊川用水の水に頼っている。
川沿いにある小さなお堂の無住職の薬師寺、そして国道バイパス造成地を見ながら天桂院山の丘に登る。
この山も、国道により二つに切り裂かれる運命にあり、木々が伐採されていた。
この季節、山は梅の花が咲き、この先の山の運命を否定するかのようであった。
然し国道が計画されてから半世紀程が経っても、全体の約半分が出来上がった程度である。
天桂院山の頂には、山岳信仰系のような社殿を持つ、貴船神社が鎮座する。
横綱玉の海の墓がある麓の天桂院から、市街地へ向け歩くと、幾つかの大寺院がある。
海産物や織物で栄えた昔の名残を見ることができる…。
「紀行」、「ご近所漫ろ歩き」から「街道・宿場町」、「城郭・城下町」、「伝説・昔話」「かみのやしろ」を分割しました。
また、過去に訪れた同季節の紀行を順次掲載していきます。
(横浜税関新港埠頭保税倉庫 横浜市中区新港)
1911年、横浜税関施設として赤レンガ2号倉庫を建設し、1913年、赤レンガ1号倉庫が竣工した。設計は、横浜正金銀行本店、丸三麦酒工場等を設計した妻木頼黄である。
1923年9月、関東大震災により1号倉庫が損壊したが、1927年から1930年にかけて、震災復旧工事が行われた。
1945年、米軍により接収されたが、1956年接収解除され、1号倉庫は税関倉庫として、2号倉庫は横浜市管理倉庫として復活した。
1989年、取引量減少により倉庫が使用されなくなり、1992年3月、横浜市が全棟取得。1994年から、1号倉庫構造補強工事、2号倉庫屋根改修工事が行われ、1996年からは外壁等改修工事、2000年からは内部改修工事が行われた。そして2002年4月には、1号倉庫が文化施設、2号倉庫が商業施設として生まれ変わり、現在に至っている。
(クリックすると拡大します)
(HP版: http://www.d1.dion.ne.jp/~tenyou/structure/yokohama-customshouse-warehouse.htm)
(関連記事:横浜税関倉庫’09 開港記念横浜会館 横浜税関本関庁舎 安田銀行横浜支店)
(横浜市中区海岸通 横浜市認定歴史的建造物)
大正12年(1923)関東大震災によって倒壊した二代目庁舎を、昭和9年(1934)3月に再建した、SRC造地上5階塔屋付、延床面積12,184㎡の建物である。設計者は国会議事堂を設計した吉武東里で、ロマネスク様式を採用している。
平成13年(2001)に、老朽した建物の修繕改装を行い、横浜税関資料展示室を併設させた。
塔屋の付いた開港記念横浜会館をジャック、神奈川県庁舎をキング、この横浜税関をクイーンと呼び、横浜三塔と呼んでいる。
(HP版 http://www.d1.dion.ne.jp/~tenyou/structure/yokohama-customshouse-public-office-building.htm)
(関連記事:横浜税関倉庫 横浜正金銀行本店 安田銀行横浜支店)
(開港記念横浜会館 横浜市中区本町 国指定重要文化財)
横浜港開港50周年記念事業の一環として大正3年(1914)9月12日に着工、大正6年(1917)6月30日に竣工した、石、鉄筋コンクリート、煉瓦造3階建、越屋根、時計台塔屋付き1,537㎡の建物で、意匠は辰野金吾式フリー・クラシック様式を採用した公会堂である。
大正12年(1923)9月1日、関東大震災により倒壊は免れたものの、内部は全焼してしまったが、その後1926~7年に震災復旧及び補強工事が行われた。終戦直後、米軍に接収され、在日兵站司令部調達部として使用されたが、昭和33年(1958)6月接収解除され、直ちに改装工事が行われた後、昭和35年(1960)2月に再び開館した。 昭和63年(1988)開港130周年、市制100周年を記念し竣工当時の外観を改めて再現する工事が実施された。
(クリックすると拡大します)
ステンドグラス: 二匹の鳳凰と横浜市の市章、駕籠に乗った旅人、渡し舟に乗った旅人、横浜を出航するポーハタン号が飾られている。
天井: 漆喰塗りの折上げ天井で、歯飾りや繰り形モールディング、浮彫り彫刻が施されている。
(HP版: http://www.d1.dion.ne.jp/~tenyou/structure/commemoration-of-opening-a-port-yokohama-hall.htm )
(関連記事:横浜税関本関庁舎 横浜税関倉庫横浜正金銀行本店 安田銀行横浜支店 旧逓信省横浜中央電話局 旧横浜商工奨励館 神奈川県庁本庁舎)
(旧エリスマン邸 旧ベリック邸 山手234番館 横浜山手聖公会 旧中澤邸 旧英国総領事館 旧ラフィン邸)
(MM21 中村川 元町公園 山手80番遺跡 外国人墓地 港の見える丘公園 フランス山 山下公園 日本大通り 象の鼻 横浜元町 横浜競馬場 横浜構造物平成二十四年 伊勢佐木町 インド水塔 氷川丸 カトリック山手教会 旧内田家住宅 ブラフ18番館 伊勢佐木町平成二十六年 黄金町 三渓園 本牧)
(クリックすると拡大します)
各地で耐震偽造された建物の解体、補強が行われつつある。
このホテルでも先月から解体作業が始まっているが、見て分かるように鉄筋や柱が細く、床板も薄い。
よくマンションは補償問題云々と取り沙汰されるのに、ホテルは何故自己負担させられるのか…という話しが出る。
然しそれは、建築主がホテルそのものであるから仕方がない。
マンションでいう販売主に当たるからだ。
短い工期、低予算で施工すれば、何かしらの簡略事項が発生する可能性が出てくる。
低予算で金儲けを…というところから発生しうるリスクだ。
高級ホテル、マンションではこのような問題が出てこないのも頷けるところである。
関連過去記事: 11/5 鉄筋コンクリート 11/18 儲けの極み 11/23 儲けの極みⅡ 12/9 金儲けは幻想 12/14 喚問の圧力 1/14 コスト削減と儲け唯一主義社会の今後