親以上に年配の方々と「こんにちは」と会釈して行き過ぎることができない。
「お寺の~」「こんにちは」
ここから延々とつづく「ご挨拶」に、私も何かわからぬままぶつぶつとつぶやいて応じる…
相手の言葉が途切れるまで… もういいか?…
最後の言葉を受け、また何やら続いて…
この間、ご丁寧過ぎる相手に合わせてひたすら腰をかがめ続け…
顔を上げればまだ頭が下がっていて、あわててまたご挨拶の続きを。
小柄な、高齢のおばあちゃん方ですから案外大変。下手をすると、立場が変わる光景になってしまいます。
心の限り?姿勢を低く、時間を保ちます。
「平身低頭」状態が続く挨拶にも、何度か体を起こしかけて、また…。
どうやってこの間をつなげばよいのか困ったものです。
が、不思議とそのあいさつの仕方も、相手から、そと目から眺めながら、真似ていけたものでした。
“コツ”を会得するのです。口にするプラスアルファ的言葉も同じ。
何より、真似るにはもってこいの手本が身近にいることでしたし、いつしか同じような言い回しを学んでしまっていました。
「時」は順送りですが、だいぶ変わってきました。腰の疲れは雲泥の差。
「こんにちは」、せめて立ち止まってと心がけるのですが。
映画を観に、会釈で言葉を交わし、そそくさと…。
きれいに身体を折ってのあいさつの姿。女形の芝翫さん、扇雀さん、身のこなしは美しいものです。
娘の身に替えて手にした50両を、行きずりの文七の命を救うために与えてしまう。
「死んじゃいけねーよ・死んじゃいけねーよ」と、左官の長兵衛(勘三郎)。
時折、きらっと光る勘三郎さんの“目”。真顔のようで、真剣な、強い、光る目。
「お寺の~」「こんにちは」
ここから延々とつづく「ご挨拶」に、私も何かわからぬままぶつぶつとつぶやいて応じる…
相手の言葉が途切れるまで… もういいか?…
最後の言葉を受け、また何やら続いて…
この間、ご丁寧過ぎる相手に合わせてひたすら腰をかがめ続け…
顔を上げればまだ頭が下がっていて、あわててまたご挨拶の続きを。
小柄な、高齢のおばあちゃん方ですから案外大変。下手をすると、立場が変わる光景になってしまいます。
心の限り?姿勢を低く、時間を保ちます。
「平身低頭」状態が続く挨拶にも、何度か体を起こしかけて、また…。
どうやってこの間をつなげばよいのか困ったものです。
が、不思議とそのあいさつの仕方も、相手から、そと目から眺めながら、真似ていけたものでした。
“コツ”を会得するのです。口にするプラスアルファ的言葉も同じ。
何より、真似るにはもってこいの手本が身近にいることでしたし、いつしか同じような言い回しを学んでしまっていました。
「時」は順送りですが、だいぶ変わってきました。腰の疲れは雲泥の差。
「こんにちは」、せめて立ち止まってと心がけるのですが。
映画を観に、会釈で言葉を交わし、そそくさと…。
きれいに身体を折ってのあいさつの姿。女形の芝翫さん、扇雀さん、身のこなしは美しいものです。
娘の身に替えて手にした50両を、行きずりの文七の命を救うために与えてしまう。
「死んじゃいけねーよ・死んじゃいけねーよ」と、左官の長兵衛(勘三郎)。
時折、きらっと光る勘三郎さんの“目”。真顔のようで、真剣な、強い、光る目。