「なんで目の見えへん人が通う学校にも桜の木があるのやろ?桜の花が咲いてるのなんかわからへんのになあ」
「そら、目で見るだけと違って、花の匂いとか花びらが落ちてくるのが顔に触ったりとか、いろんな事でわからはるのやで」
府立盲学校へと続く一帯が桜の花で満開だった、小学生の頃のこと。
「五感で感じることの大切さを、母は教えてくれたのではないか」と、振り返りながらおっしゃいます。
育った地域の徒歩圏内に、盲学校やライトハウスがあり、視覚障害のある方を見かけることは日常のことだったと。でも、それ以上のこともなく…。
千本北大路という、交通量も多い、非常に大きな交差点があるところです。
バス停で(学校まで)「一緒に行かせてもらいましょうか?」と声をかけたら、
「前にもお会いしましたね」と。
…どうしてわかるの…
「声や話し方を覚えていますから」
…匂いや歩き方、腕の曲げ方、様々なことを合わせて一人の人間を描いて記憶されていかれるのでしょう。
「顔を触ってもいい?」と言って、目、鼻・口…輪郭を確かめるように触れてこられます。
ボディタッチも。頭から肩・腕…と、やはり触って全体像をとらえる方は当然いらっしゃるわけです。
「花が咲いているのもわからないのになあ…」と感じた小学生、今は、アイヘルパーとして活動され、気さくでおしゃべり上手な女性です。
電車やバス、エレベーターの乗り降りなど、つい大丈夫かと気になり、その方の後ろや脇に立ったりする私ですが、訓練を受けて白杖で一人歩きされていますので、上手に足元は確かめられます。
先入観も固定観念も捨てて。
柔らかな気持ちで寄り添えることができれば、楽しい時間や空間は自然に共有できるはずです。
お互い、ちょっと手を差し伸べあう・声を掛け合う機会が増えれば…
それを必要とされる人たちもいるのだし…
久しぶりに“サロン”でご一緒に、6月以来でおしゃべりする機会があって。
「そら、目で見るだけと違って、花の匂いとか花びらが落ちてくるのが顔に触ったりとか、いろんな事でわからはるのやで」
府立盲学校へと続く一帯が桜の花で満開だった、小学生の頃のこと。
「五感で感じることの大切さを、母は教えてくれたのではないか」と、振り返りながらおっしゃいます。
育った地域の徒歩圏内に、盲学校やライトハウスがあり、視覚障害のある方を見かけることは日常のことだったと。でも、それ以上のこともなく…。
千本北大路という、交通量も多い、非常に大きな交差点があるところです。
バス停で(学校まで)「一緒に行かせてもらいましょうか?」と声をかけたら、
「前にもお会いしましたね」と。
…どうしてわかるの…
「声や話し方を覚えていますから」
…匂いや歩き方、腕の曲げ方、様々なことを合わせて一人の人間を描いて記憶されていかれるのでしょう。
「顔を触ってもいい?」と言って、目、鼻・口…輪郭を確かめるように触れてこられます。
ボディタッチも。頭から肩・腕…と、やはり触って全体像をとらえる方は当然いらっしゃるわけです。
「花が咲いているのもわからないのになあ…」と感じた小学生、今は、アイヘルパーとして活動され、気さくでおしゃべり上手な女性です。
電車やバス、エレベーターの乗り降りなど、つい大丈夫かと気になり、その方の後ろや脇に立ったりする私ですが、訓練を受けて白杖で一人歩きされていますので、上手に足元は確かめられます。
先入観も固定観念も捨てて。
柔らかな気持ちで寄り添えることができれば、楽しい時間や空間は自然に共有できるはずです。
お互い、ちょっと手を差し伸べあう・声を掛け合う機会が増えれば…
それを必要とされる人たちもいるのだし…
久しぶりに“サロン”でご一緒に、6月以来でおしゃべりする機会があって。