京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

女三人…

2008年10月29日 | 日々の暮らしの中で
東映太秦映画村と大覚寺へ行きたいという知人の要望に沿って、京福電鉄嵐山(らんざん)線の四条大宮駅に午前10時集合。

今回ぜひ立ち寄りたいと願った太秦広隆寺は、下車後すぐ目の前です。
きれいに掃き清められ、手入れの行き届いた広い境内。その奥に弥勒菩薩半跏思惟像がおいでです。

右足を左足の上に曲げてのせていらっしゃいます。軽く頬に右手を添えようとされ、ふっくらとした大きめな耳。
コンクリート製の霊宝殿の奥、わずかなライトを浴びて浮かび上がる繊細なお姿に、言葉もありません。
ただじっと…。30余年を経ての再会です。無性に嬉しく、ただじっと見つめておりました。
千数百年を経て、木目も見てとれる、素朴な美しいお姿であります。
少しばかりの哀しささえ感じるほど。ずっとこの仏様のおそばに座っていてもいいと思えてきます。
悩める心も救ってくださいますでしょう。合掌…

3人の女の会話はだれかが黙らなくてはなりません。
勝手に自分のことばかりしゃべっていては…、よくしゃべる二人の間に私が入る、いつものパターンです。
映画村へ歩いて。
松平健さん出演のTVドラマを撮影中でした。
画面を映像を通じ見ているのであろう街並みは、ふとその角から悪徳代官が、近藤勇が、竜馬が…出てきそうな錯覚すら…?。
実際は大勢の人出、そんな気分も今ひとつでした。物見遊山、修学旅行の女の子と一緒に楽しんでいる始末でした。

   

 

 見上げる大きな山門は清涼寺です。
「源氏物語」、光源氏のモデルと言われる源融の山荘あとにあります。
ここへ案内し、二人からは、ただただ感嘆の声!秋の空にも目を奪われます。
境内を抜けて大覚寺、大沢の池へと。時代劇のロケ地。
水面の美しさが以前より失われている気がしたことを、Gさんと嘆き、渡月橋へと戻るコースを歩き出すのでした。

もうだいぶ足は悲鳴をあげています。最後のとどめは電車の構内にある、足湯、嵐山温泉。足を温泉につけて20分ほど。気持ちよくなって、元気も復活。

楽しい秋の一日となりました。今度は、奈良へ…と。
(写真上段左は太秦広隆寺です)

コメント (4)
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