京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

 七月七日 ・・ 「京の七夕」

2010年07月07日 | 日々の暮らしの中で
        

「かくて、七月七日になりぬ。・・・」
賀茂川の川辺に桟敷を設け、七夕の節句のものを食べ、「君達御髪すましはてて」後、琴を奏して七夕に奉り、歌会などが行われた様子が描かれている。(『宇津保物語』・平安中期)
江戸時代、七夕は五節句の一つとなり、竹に願い事を書いた短冊をつけての星祭が盛んになったといえるようだ。

「万葉集」以前からすでに、天の二つの星が昨年別れて以来再会するという晩、この日を待って寝られない思いや、暁の別れのつらさなど自分の思いを重ねて詠んだ歌も多い。いつの時代にも共通した恋する人の思いは、はるかないにしえ人の存在を身近に引き寄せることになるだろう。

午後には猛烈な夕立があったおかげで、涼しい晩を迎えている。
天の川は無数の星の集団。この銀河系を“天の道”と見ていた古代神話もあるようだ。様々な伝説を生む壮大な天空のロマン、今夜の二人は会えているのだろうか…。

この葉書き(3枚セット)に「願い事」を書いて投函すると、五山の送り火などで京の夏の夜空に届けてくれるという。いかがでしょう…
「京の七夕」http://www/kyoto-tanabata.jp/
コメント (6)
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