
瓦の照り返しがさぞや暑いことだろうと想像できる。
まだ少しの瓦が帯びも解かれずに境内に置いたままになっているが、完成は間近い。
足場をはずし、すっかりお化粧しなおした門で、お盆に帰省されたかたがたのお出迎えとなる。置かれた瓦に従来の重さは感じられず、どことなく軽量化した品質の違いが見て取れる。
どこへでも夫婦で仕事場に向かう瓦屋さん。さすが本堂の上には見かけないが、脇の玄関や平屋の庫裏の屋根なら女でも上がって作業される。この日は息子さんが一人。
指物師の息子は漫画家志望とかで東京暮らしを続けていたが、あきらめて帰郷し後を継いでいる。宮大工の息子は会社にお勤めで、我家の息子は…。


一株入れておいた本堂からの雨水受けの中でホテイアオイが咲いた。
そして先日、琵琶湖のハスの傍から頂戴してしまった3株をここに入れてあるのだ。仏さんが見ております、大事にしますので許されて~!
瓦屋さんが汗を流す姿を見ながら、バケツで水を足すなどしてカンカン照りの中をうろうろと過ごした…。