京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

 ひとり花見を

2011年04月06日 | 日々の暮らしの中で
             
道を抜けるのに入り込んだのは南北に一方通行の通りだった。見せてやろうと気遣い、待っていてくれたか。「わぁ きれいだ!」思わず口をついて出た言葉は至極単純。車両が脇を通るだけの幅はかろうじてあると思い、車を降りることにした。

とにかくきれいだ。遠景を楽しみ、花の真下に入って見上げまた離れしていると、「満開ですね」と、ご近所さんらしい女性が声を掛けてきてくれる。あいさつを交わして、女性は去った。こんなときにそれ以上のおしゃべりは欲しくない。
ただ息をのんだ、なんてきれいなんだろう。深く考え込むこともない。木の下に立ち、桜の花とさらにその先に広がる青い空へと抜ける明るさを眺めて感じ入る。ただそれだけの思わぬ出会いに気持ちが弾む。来年も忘れずに来てみようと思いながら、花の下をゆっくりと通り抜けた。

    
           代々上賀茂神社に仕えていた社家。創建は天命5年(1785)に遡れるという。

Jessieに見せてやりたいものだなあ。おんなじように「きれい~」としか言わないのだろうが。
季節の巡りに合わせて咲くのが待たれる桜だが、Jessieが来るのを首を長くして待つのも心躍る楽しみに違いない。

コメント (4)
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