京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

 桃のような

2011年04月12日 | 日々の暮らしの中で
                             
                    「桃夭」
      桃之夭夭    灼灼其華   之子于帰   宜其室家  

      桃之夭夭    有蕡其実   之子于帰   宜其室家

      桃之夭夭    其葉蓁蓁   之子于帰   宜其家人      中国最古の詩集『詩経』収

若々しい桃が華やかに咲いている。それに似つかわしい娘が、いま嫁いでいく。
    嫁ぎ先では仲良くやっていくことだろう。

若々しい桃に大きな実がなっている。これにあやかるような福々しい子宝に恵まれて、
      嫁ぎ先で幸せに過ごしていくことだろう。

若々しい桃には葉が茂っている。嫁ぎ先もそのように末永く繁栄して、
       嫁入りする娘は先様の人々と仲良く暮らしていくことだろう。

「梅見」に「花見」、桃は…

両側に桃の花の咲く奥深い谷川のかなたに理想郷があるという陶淵明。
広い盆地で、ずらりと家々が並び、よい田に美しい池。平和な自給自足の牧歌的な農村がある。閉鎖的だが平和な社会を築いている…。
覗いてみたい、東洋のユートピアとさえ言われる清らかな世界の別天地、「桃源郷」。
ただ、俗世間に魅力を持たない彼によって、世俗の者はぴしゃり!と締め出されました~。
コメント (4)
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