京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

 知らぬ顔を

2011年04月16日 | 日々の暮らしの中で
                ヒカゲツツジ

腰を前にずらせて足を前に突き出したまま腕組みをして寝入っている。斜めに倒れ掛かるので二人分に近い席を占めてしまうことになる。

どうなってんの!? 片足だけ膝から下が黒い。えっー?と思って、よくよく見れば、ジーパンは左足のほうだけ膝上丈だ。そのため、素足ではなくスパッツ様の黒いものが目に付いた。それも足首まで。右足は普通にデニムの生地が覆っているという、見たこともない異様な、ニュー・ファッション!??で周囲の関心を引きながらも、突き出した足で他を寄せ付けない壁を造っている、ようにも感じさせる。

しかし、これはあくまでも外見だ。言葉をかけるとなんとも人なつっこい笑顔を浮かべることだって考えられる。

斜め向かいに座っている学生風の男性を見ていた。気になる。足元に携帯電話を落としているからだ。いつ落としたのか…。
気づかずにあわてて下車したら困るだろうな。気づくだろうか。教えてあげたほうがいいのかな? でもこの雰囲気…。

かまうもんか。電車の中ではしまっておけよ~、なあんていう思いもあるし。
ということで、知っていても知らぬ顔をするのが時には世渡りの術… ということにしておいた。



コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする