京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

 「恩を忘れぬほどに・・・」

2011年04月20日 | 日々の暮らしの中で
               

寒くて、外出には厚手の上着が欲しいほどでした。

    おもしろの春雨や 花の散らぬほど降れ     隆達小歌
小歌などにはとんと疎いが、隆達節は秀吉の時代に流行した近世歌謡だとあります。

桜の季節も終りに向かい、冷たい風が花びらを横なぐりに散らしています。そんな中、雨を得てスクッと、艶やかな葉を上向きに広げた蕗石の姿のまあかわいいこと。
木蓮の下あたりに、砂利の多いほうが草も生えにくいので、移してやろうかなと思案中です。

昼間出かけると夜は疲れて、夕食を済ますと知らぬまに睡魔が忍び込んでいます。だいぶん経ってから、さあ、ちょっとおベンキョーしようか…と思っても、なかなか集中できません。そんなすきにコツコツと仕上げている人にその成果を見せられると、大いなる刺激を受けます。そして、ちょっとだけ発奮します。

独力で英語を学び、仕事で世界を回った父。後年になって火薬取り扱いの資格を得るための勉強をしていた父でした。そんな血は私に受け継がれている。ただ好きなことだけを、試験もない甘い環境で続けているだけですが、時間をかけることだけしかないのを知っています。そんな時間もあまりないかもしれないけれど…。

    「おもしろの世の中や 恩を忘れぬほどに遊べ」
もじった歌はたくさん歌われたようです。

コメント (6)
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