京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

 海のきらめきを…

2011年04月01日 | 熊野古道(紀伊路・中辺路)を歩く
明日は熊野古道ウォーキングの第7回目。

               あんずの花
どこと言って悪いところもないはずだが、どうも気分が低調で気が上がらないひと月だった。ぶらっと陽気に誘われるように外へ出た午後。気温は一気に上がり、うっすらと汗ばむほどの陽気となった。
キャベツの畑にモンシロチョウが飛んでいた。桜もボチボチ楽しめるし、杏の花のまあ美しかったこと。


            (左・あんずの花          右・さくら)
3月5日、6回目の終着地は、駅前の店に大きなうつぼの開きがぶら下がるJRきのくに線の切目駅だった。この度の大震災のおよそ一週間前のこと。南海大地震の津波で大きな被害が出た印南漁港に立っていたのが、地震発生時刻の頃だった。

明日、切目駅の先は鉄道も国道(42号線)も海岸沿いへと回っているが、古道は切目から榎木峠への急坂を越え、海沿いの道を経て岩代(岩代王子)へ向かっている。
南部の梅林があり、やがて海がめが産卵にやってくるほどの美しい海とされる千里の浜を歩く。ゆるやかな上り坂で南部の石仏まで、三鍋大橋を渡ってしばらく、三鍋王子が終着地となる11.5kmの行程だ。

きれいな海。海のきらめきを、気持ちよくのんびりと、穏やかに、目に焼き付けておこう。
有間皇子や中皇命が、道の神に対して松が枝を結んだ鎮魂の習俗のお話も得られることだろうと期待している。
コメント (6)
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