田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

パシフィック・ミュージック・フェスティバル2009 Part Ⅱ

2009-07-20 17:13:46 | ステージ & エンターテイメント
 ライジング・スター指揮者のシェン・ジャンの躍動的な指揮、アンドレ・ワッツの天才的なピアノ、そして選び抜かれた俊英たち110余名の若きオーケストラが融合したステージは賞賛の拍手が鳴り止まぬ演奏会となりました。 

 3日間で総計7時間余のリハーサルを見学する中で、PMFアカデミー生のレベルの高さを実感し、本番への期待は高まりました。
 またリハーサルを見学して私は初めてピアノ奏者アンドレ・ワッツの存在を知りました。彼の年齢はすでに60歳を過ぎているのですが、その驚異的な運指(という用語はあるのかな?)の速さは驚きでした。
 そして躍動的で、魅力的なシェン・ジャンの指揮も期待を抱かせてくれました。
        
        ※ 札幌コンサートホールKitaraの外観です。

 本番は7月18日(土)札幌コンサートホールKitara(場所はここ)で午後7時に開演しました。
 客席はほぼ満席でPMFが市民に支持され、定着していることを感じさせてくれました。
 私の席は正面とは反対のバックステージ側でオーケストラの背中を見る位置です。
 リハーサルの時とは反対にシャン・ジャンの表情や、アンドレ・ワッツの指先の動きを見ることができる好位置でした。

 演目は、◇ベートーベンのピアノ協奏曲 第5番「皇帝」
      ◇ラヴェルの舞踏詩「ラ・ヴァルス」
      ◇ストラヴィンスキーの組曲「火の鳥」
の3曲で、1曲目の「皇帝」がアンドレ・ワッツのピアノとオーケストラの協演でした。
        
        ※ リハーサルが始まる前に指慣らし(?)をするアンドレ・ワッツです。

 クラッシックを論評できる知識も経験もありませんが、私にとって至福の2時間だったということだけは確かです。ただただ音を聴くことだけに没頭した2時間でした。
 シェン・ジャンの指揮も、アンドレ・ワッツのピアノも、アカデミー生が奏でる力強く、そして繊細な音も、全てが心地良い2時間でした。
 特に、シェン・ジャンの力感あふれる指揮から生まれる力強い音は最大の魅力なのですが、私は反対に「火の鳥」の序曲の囁くような繊細な音にシャン・ジャンのもう一つの魅力があったように思いました。
        
        ※ この写真もリハーサルの前にアカデミー生にアドバイスする
         シャン・ジャンですがかなり遠いために大ボケになっています。

 PMFが世界の教育音楽祭の中でどれくらいのグレードに位置するのかについては全く不案内な私ですが、こうした素晴らしい音楽祭が札幌で行われていることを初めて実感として認識することができました。
 次回からもできるだけ参加したいと思わせてくれたPMF2009でした。