田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

ボローニャ精神

2010-11-21 15:00:26 | 講演・講義・フォーラム等
 講師の林心平さんから「ボローニャ精神」なる言葉を紹介された。ボローニャ精神とは「国という抽象的な存在ではなく、目に見える赤煉瓦の街、そしてそこに住む人たちのために働く、それがボローニャ精神」だそうだ。

 以前にこのブログでもレポートしたが「札幌・体験型観光ボランティア養成講座」にはその後も真面目に参加している。現在、12回シリーズの8回目まで終了したが一度も休まずに参加している。
 その後、このブログでレポートしなかったのは講座の内容が今ひとつ自分の求めていることにフィットしていないところがあったのだが、8回目の「札幌の生活文化」については講師の林心平氏が語った内容に惹かれるところがあったのでレポートしてみることにした。

        

 林氏は「札幌はなぜ日本人が住みたい街№1なのか」という書を著し、続いてその続編も著している。(実は続編の中に私も少しだけ顔を出している)
 この著書を著した契機は民間の総合研究所が実施した全国の都市の魅力度ランキングにおいて札幌市が全国一位となった背景を分析しようとしたものであった。
 その中で、札幌人の特質について、①大らか。その反面、大雑把。②おひとよし。③進取の気性。④見栄っ張り。⑤依存体質。と分析した。

 林氏は「札幌が魅力的な街であり続けるために…」という文脈の中で「ボローニャ精神」なる言葉を紹介されたように記憶している。
 ボローニャという街はそこに住む人たちにとってはなかなか住み心地の良い街らしい。
 林氏は故井上ひさし著『ボローニャ紀行』を読み、自分が住んでいる「ここ」大切にするというボローニァ人の生き方に共鳴したようなのだ。
 井上氏は記述の中で「自分はここで生まれて良かった。ここで恋をし、ここで子どもを育て、ここで死ぬことができて幸せだった。そう思えるような街をみんなで作り上げることが大切」と別な言葉でボローニャ精神を説明する。

 札幌に住む人たちが「ここに住んで良かった」と思えるような街にしていくためにボローニャの街に学ぶことがあるようだ。
 『ボローニァ紀行』を読んでみようか…。
 最後に林氏は次のようなボローニャの人たちの言葉も紹介してくれた。
 「一に家族、二に友だち、三が我が街、この中にしか人生はない」