タイトル名を見て「何?それ?」と思われたことと思います。正式には「ふらっとホーム2010 in 北区 ~市民と市長の2時間談義~」という北区で行われた催しに、文字通りふらっと訪れてみた。
「ふらっとホーム」とは、上田札幌市長の説明によれば、市長と多くの市民が話し合うタウントークの改善版で、少数の市民とじっくり話し合う場として昨年度から行っているものということだ。
おそらく中央区での開催もある(あった)のだろうが、たまたま目に付いた北区での催しを「どんなものなのか?」という覗き見趣味で出かけてみた。
11月25日(木)夕刻、サンプラザで開催されたのだが、市長と対話する市民は公募から選ばれた(?)10名。目立ったのが市役所の職員や関係者だった。およそ20人近くもいただろうか。それに私たち傍聴者がやはり20人程度といった構成だった。
※ 休憩時間に撮った会場全体の様子です。
会場にはテーマが掲げられていた。それによると、
《テーマ 1》子どもを生み育て、健やかに育む街
《テーマ 2》高齢者・障がい者へのぬくもりあふれる街
テーマから伺えるのは、「市長への陳情的内容から、共に街づくりについて語り合いましょう」とタウントークからの趣旨替えをしたように感じた。
2時間のトークを聞いていて感じたことは次の2点である。
一つは、スピーカーとして登場した市民の視野が狭く、ほとんどの意見が我田引水的に聞こえたことだ。
例えば、スイミングスクールの指導員をしている人は「北海道出身の日本代表的スイマーと子どもたちと触れ合う機会を」と主張したり、翻訳を生業としている婦人が「国際交流のために自分が住む地域の公共施設の充実を!」といった具合である。
もちろん傾聴に値する貴重な意見もあったが、多くの意見は上述したような我田引水的な意見に聞こえてきた。
もう一つ感じたことは、市長というポジションの大変さである。
市民のどのような意見に対しても謙虚に耳を傾け、市の現状を丁寧に説明し、市長自らの考えも披瀝するという感じだった。
あるいは事前に意見の内容が通知されていたのかもしれないが、その対応の様子は札幌市の行政の全てについて熟知しているかのように映った。
※ 市民の意見に応える上田市長です。左は吉澤北区々長です。
2時間の市民との交流を通して、市長は「地域の課題を解決していくためには行政の力とともに、地域の連帯、市民の連帯意識の高まりが欠かせない要件である」と訴えていたと私は受け取った。
自ら暮らす地域を暮らしやすい地域にしていくことは行政だけの責任ではない。そこに住む一人ひとりが応分の責任を果たし、互いが連帯して課題を解決していこうとする姿勢こそが必要なのだと思う。
「ふらっとホーム」とは、上田札幌市長の説明によれば、市長と多くの市民が話し合うタウントークの改善版で、少数の市民とじっくり話し合う場として昨年度から行っているものということだ。
おそらく中央区での開催もある(あった)のだろうが、たまたま目に付いた北区での催しを「どんなものなのか?」という覗き見趣味で出かけてみた。
11月25日(木)夕刻、サンプラザで開催されたのだが、市長と対話する市民は公募から選ばれた(?)10名。目立ったのが市役所の職員や関係者だった。およそ20人近くもいただろうか。それに私たち傍聴者がやはり20人程度といった構成だった。
※ 休憩時間に撮った会場全体の様子です。
会場にはテーマが掲げられていた。それによると、
《テーマ 1》子どもを生み育て、健やかに育む街
《テーマ 2》高齢者・障がい者へのぬくもりあふれる街
テーマから伺えるのは、「市長への陳情的内容から、共に街づくりについて語り合いましょう」とタウントークからの趣旨替えをしたように感じた。
2時間のトークを聞いていて感じたことは次の2点である。
一つは、スピーカーとして登場した市民の視野が狭く、ほとんどの意見が我田引水的に聞こえたことだ。
例えば、スイミングスクールの指導員をしている人は「北海道出身の日本代表的スイマーと子どもたちと触れ合う機会を」と主張したり、翻訳を生業としている婦人が「国際交流のために自分が住む地域の公共施設の充実を!」といった具合である。
もちろん傾聴に値する貴重な意見もあったが、多くの意見は上述したような我田引水的な意見に聞こえてきた。
もう一つ感じたことは、市長というポジションの大変さである。
市民のどのような意見に対しても謙虚に耳を傾け、市の現状を丁寧に説明し、市長自らの考えも披瀝するという感じだった。
あるいは事前に意見の内容が通知されていたのかもしれないが、その対応の様子は札幌市の行政の全てについて熟知しているかのように映った。
※ 市民の意見に応える上田市長です。左は吉澤北区々長です。
2時間の市民との交流を通して、市長は「地域の課題を解決していくためには行政の力とともに、地域の連帯、市民の連帯意識の高まりが欠かせない要件である」と訴えていたと私は受け取った。
自ら暮らす地域を暮らしやすい地域にしていくことは行政だけの責任ではない。そこに住む一人ひとりが応分の責任を果たし、互いが連帯して課題を解決していこうとする姿勢こそが必要なのだと思う。