講師からいきなり「DMOとは何か知っていますか?」と問われた。「DMOなんて聞いたことがないなぁ…」と思いながら、講義を聴き続けた私であるが、私の勉強不足も思い知らされた公開講座だった。
北大の観光学高等研究センターの公開講座が始まった。講座のテーマは「デスティネーション・マネジメントと地域のこれから」と題するもので、6回連続講座である。
その第1回講座が、11月9日(木)夜、開講された。
最初の講座は高等研究センター長の西山徳明教授の予定だったのだが、事情により木村宏特任教授が代わって務められた。

木村氏の用意されていたテーマは「ロングトレイルの普及から考えるデスティネーション・マネジメント」というものだったが、講座の第1講目ということもあって、全体テーマについての説明から入った。
その冒頭に話されたのが、「DMOとは何か知っていますか?」という問いだった。恥ずかしながら、私は初耳だった。しかし、よく聞くと「DMOとは、Destination Management Organizationの頭文字をとった言葉である」ということだ。
なんてことはない。デスティネーション・マネジメントとは、講座の募集要項の中でも「観光地経営の視点に立った観光地づくり」と説明されているではないか!つまりDMOとは、観光地経営の視点に立った観光地づくりを進める組織・機関ということになる。
つまり北大の観光学高等研究センターでは、研究的視点からDestination Managementについて研究を進め、その研究の成果を観光地振興に寄与していこうとしていることの一端を公開講座の形で私たちに聞かせてくれるということのようである。
観光学高等研究センターがこうした研究を推進する背景には、観光の姿が従来とは変質してきていること、あるいはインバウンドの増加などがあるようだが、それとともに現政権が進める「ローカル・アベノミクス」の推進があるという。
確かに現政権は、「観光」を国の重要な産業の一つと位置付け、「観光先進国」を目指しているとメディアも伝えていたように記憶している。
その観光先進国実現のために、より戦略的に観光地経営を考えようと、研究機関の力も借りようということなのだろう、解釈する。

さて木村氏の専門分野である「ロングトレイル」についてである。
近年は、人々の健康志向もあってロングトレイル(長距離自然歩道)を楽しむことが静かなブームになっているという。その動きにメディアも熱い視線を送っているということだ。
そうした中、現在東日本大震災からの復興の意味もあって、青森県八戸市から福島県相馬市までの総延長約700kmにもなる東北4県の太平洋沿岸を繋ぐ「みちのく潮風トレイル」の整備が進んでいるという。
整備は環境省が主導する形で、各県や市町村の連携で進められているらしいが、連携をスムーズに進めるためにもDOM的発想で準備が進められているという。
具体的には宮城県名取市に「トレイルセンター」を設置し、沿線6ヵ所にサテライトを置いて、「みちのく潮風トレイル」の整備・振興を図っていくことになっているそうだ。
各県、各市町村にまたがる運動・組織のために難しい課題も山積しているということだが、モデルケースとしての成功を願いたい。

私はこの「みちのく潮風トレイル」のことを3年前に知り、さっそく関係機関からマップを取り寄せたのだが、その結果当時はまだコースがぶつ切り状態だったために、ガッカリした経験を持っている。
全線開通は平成30年度ということだ。つまり曲がりなりにも全線が開通し、全てを歩けるようになるのは平成31年からということのようだ。
700kmはとても無理だがねその一部でも歩いてみたい気がするのだが…。
北大の観光学高等研究センターの公開講座が始まった。講座のテーマは「デスティネーション・マネジメントと地域のこれから」と題するもので、6回連続講座である。
その第1回講座が、11月9日(木)夜、開講された。
最初の講座は高等研究センター長の西山徳明教授の予定だったのだが、事情により木村宏特任教授が代わって務められた。

木村氏の用意されていたテーマは「ロングトレイルの普及から考えるデスティネーション・マネジメント」というものだったが、講座の第1講目ということもあって、全体テーマについての説明から入った。
その冒頭に話されたのが、「DMOとは何か知っていますか?」という問いだった。恥ずかしながら、私は初耳だった。しかし、よく聞くと「DMOとは、Destination Management Organizationの頭文字をとった言葉である」ということだ。
なんてことはない。デスティネーション・マネジメントとは、講座の募集要項の中でも「観光地経営の視点に立った観光地づくり」と説明されているではないか!つまりDMOとは、観光地経営の視点に立った観光地づくりを進める組織・機関ということになる。
つまり北大の観光学高等研究センターでは、研究的視点からDestination Managementについて研究を進め、その研究の成果を観光地振興に寄与していこうとしていることの一端を公開講座の形で私たちに聞かせてくれるということのようである。
観光学高等研究センターがこうした研究を推進する背景には、観光の姿が従来とは変質してきていること、あるいはインバウンドの増加などがあるようだが、それとともに現政権が進める「ローカル・アベノミクス」の推進があるという。
確かに現政権は、「観光」を国の重要な産業の一つと位置付け、「観光先進国」を目指しているとメディアも伝えていたように記憶している。
その観光先進国実現のために、より戦略的に観光地経営を考えようと、研究機関の力も借りようということなのだろう、解釈する。

さて木村氏の専門分野である「ロングトレイル」についてである。
近年は、人々の健康志向もあってロングトレイル(長距離自然歩道)を楽しむことが静かなブームになっているという。その動きにメディアも熱い視線を送っているということだ。
そうした中、現在東日本大震災からの復興の意味もあって、青森県八戸市から福島県相馬市までの総延長約700kmにもなる東北4県の太平洋沿岸を繋ぐ「みちのく潮風トレイル」の整備が進んでいるという。
整備は環境省が主導する形で、各県や市町村の連携で進められているらしいが、連携をスムーズに進めるためにもDOM的発想で準備が進められているという。
具体的には宮城県名取市に「トレイルセンター」を設置し、沿線6ヵ所にサテライトを置いて、「みちのく潮風トレイル」の整備・振興を図っていくことになっているそうだ。
各県、各市町村にまたがる運動・組織のために難しい課題も山積しているということだが、モデルケースとしての成功を願いたい。

私はこの「みちのく潮風トレイル」のことを3年前に知り、さっそく関係機関からマップを取り寄せたのだが、その結果当時はまだコースがぶつ切り状態だったために、ガッカリした経験を持っている。
全線開通は平成30年度ということだ。つまり曲がりなりにも全線が開通し、全てを歩けるようになるのは平成31年からということのようだ。
700kmはとても無理だがねその一部でも歩いてみたい気がするのだが…。