「道美展」とは、北海道美術家協会による展覧会だという。美術音痴の私が先日の個展に続いて再び展覧会に足を運ぶとは、これいかに???
今月7日から12日までの会期で、札幌市市民ギャラリーで開催されている「第53回道美展」に足を運んだ。
リード文の問いであるが、実は一昨々日(9月6日)に拙ブログに「加藤臣二『ぶらりスケッチ街あるき』展」というタイトルで投稿した。それを読んでいただいた「あしたはどこへ…」 (https://blog.goo.ne.jp/uregisiabib)と題するブログを投稿されているsibuya氏から「市民ギャラリーで道美展が開催されています」というコメントをいただいた。今回の観賞はsibuya氏のご好意に応えるという意味合いが強いものだった。
しかし、実際に陳列されている作品を眺めていくと芸術音痴の私でも、作品の一つ一つのレベルの高さを感ずることができた。特に最高賞である「北海度知事賞」を獲得された「響演A、B」と題する連作(?)の絵画は、圧倒的な存在感を醸し出す素晴らしい作品だった。展覧会は写真撮影がOKということだったので、特別賞に輝いた作品を中心に写真を撮らせていただいた。それらの作品を下手な写真で羅列することにする。
■北海道知事賞 「響演A、B」(絵画) 澤口晃介
■協会賞 「春」(絵画) 上平朝生
「みぞれ」(工芸) 陳野原有利子
「天使の微笑み」(写真) 稲岡由美子
■札幌市長賞 「わんぱくリス」(写真) 八木由利
■札幌市教育長賞 「炭化焼成2021」(工芸) 吉村美恵子
■北海道新聞社賞 「継ぐ季節(善光寺)」(写真) 加賀谷芳夫
私がとても気に入った写真を見つけた!それは奨励賞を受賞していたが、「落ちそう!!」と題する一枚だった。葉先(花びらの先?)に止まった水滴を捉えた見事な一枚と、私には映った。
さらにちょっと嬉しいこともあった。それは以前職場を共にしたことのある方(大窪淑絵氏)が絵画の部の会員として二つの作品を出品していたことだ。彼女は現在東京在住で、年賀状を交歓する程度のお付き合いであるが、以前から絵画に取り組んでいるとお聞きしていたが北海道美術家協会に属し、しかも会員として所属されているとは知らなかった。淡い色遣いが印象的な作品だった。
ところで「道美展」と聞いて、「道展」というのもあるなぁ、と思いちょっと調べてみた。すると、◇「道展」→「北海道美術協会」、◇「全道展」→「全道美術協会」、◇「新道展」→「新北海道美術協会」、そして◇「道美展」→「北海道美術家協会」、その他にも各部門ごとの協会も存在するようだ。芸術の世界はなかなか広く、奥が深いようだ。