遅まきながらの今シーズン初めてのスノーシューを楽しんだ。ここ数日の降雪で膝まで埋まる公園の林間に遊んだ。とは言っても本来の目的は自然観察会に参加し、主として葉を落とした冬の木々をあれこれと教えてもらうことだった。
※ 旭山記念公園の一隅に建っていて市民の活動拠点となっている「森の家」です。
本日午前、旭山自然公園の「森の家」が主催する「スノーシュー自然観察会」に参加した。参加者は比較的若い方が多いようだったが約20名の方が参加した観察会だった。
※ 旭山記念公園の全体図です。「森の家」は左隅の方に小さくあります。
※ 開会式でスタッフの方からの説明を聞いています。
「森の家」のスタッフが、「周辺は旭山記念公園と旭山都市環境林から成っていて、本日は主として都市環境林の地域を巡ります」とレクチャーされた。
※ 旭山記念公園と旭山都市環境林との関係図です。私たちは環境林の赤い線の一部を巡りました。
※ 都市環境林についても山中に案内図がありました。
本日も午前中は激しい雪が降り続く天気だった。これがもし雨だったら中止となるのでは?という状況だったが、雪の場合はそれほど気にならず観察会は実施された。
スタッフを先頭にして林の中に入っていったが、スノーシューを付けていても新雪のために膝付近まで埋まる中を、斜度を増しながらちょっとした山を行くように上った。多様な参加者に配慮して、スタッフは時々立ち止まり周囲の木についての説明をしてくれた。紹介された木を順に紹介すると…、
※ ツルアジサイです。
※ アカエゾマツです。
※ イタヤカエデです。春には樹液を採取することもあるそうです。
※ かすかにキタキツネの足跡を見ることができました。
※ ハリギリです。樹肌にトゲがあります。
※ ハリギリの幼木でははっきりとトゲを見ることができます。
※ 林の中で存在感を放っていたミズナラの木です。
旭山記念公園は1970年に札幌市創建100周年を記念して整備された公園であるが、整備後50年を超えて林はその姿を徐々に変えてきているとのことだった。具体的には整備前には山裾に焼窯(札幌焼窯)があり周囲の木々が燃料として伐採されていたが、それらの木々が伐採された後に明るい場所を好む白樺(シラカンバ)が先駆種として林を形成したが、今はそれが他の広葉樹に交代しつつある時期であるとのことだった。
観察会の最後には林の中にある小さな池に案内された。地元の小学生たちが継続観察している池だということだが、小学生たちは「ふしぎ池」と命名しているらしいが、確かに山の中腹に水が湧きだす池は小学生には不思議に思われるのだろう。その池では春にサンショウウオが卵を産み、それを孵化させているとのことだった。私もできれば春になったら再訪してサンショウウオの卵たちに会ってみたいものだ。
※ 継続観察をする小学生たちが手作りの看板を作っていました。スタッフの先に池があります。
今回、旭山記念公園、そして旭山都市環境林を訪れてみて、私が意外にこの辺りのことに疎いことを知らされた思いである。近間のフィールドでまだまだ未踏に近いところがあったと…。今冬は少し旭山記念公園に通ってみようと考え始めている。