絶好のアウトドア日和の中、手稲山山麓をスノーシューで徘徊しながらさまざまな木々の春芽の様子を観察した。また、雪上に残された動物たちの足跡もガイドの方の説明を受けながら春を感じながらの自然散歩だった。
※ 遠くに手稲山山頂を眺めながら、山麓を探索しました。
昨日13日、自然ウォッチングセンター主催の「自然観察会」に参加した。集合場所は手稲山ハイランドセンターの駐車場だったが、我が家からはかなり遠くて車で小1時間かけて駐車場に着いた。
手稲山は標高1,023mの山であるが、手稲山ハイランドセンターは標高約600mと高いところにある。昨日は週末だったこともあり、大勢のスキー客も訪れ駐車場は大混雑だった。
※ 手稲山ハイランドセンターの駐車場に集合した参加者とスタッフです。
今回の参加者は私を含め男性が2名、女性が6名の計8名で、そこにスタッフ3名が加わった。頭上に手稲山山頂を仰ぎながら、私たちは早速山麓の林間に入った。雪の状態は数日来の融雪状態だったが、雪上のどこを歩いてもスノーシューが軽く沈む程度で歩きやすい状態だった。
林間に入ると木肌の白いシラカバのような林が目立った。しかし、高度600m程度になるとシラカバは生育しないということだ。樹種はダケカンバということだった。
※ スノーシューを付け、山間に入ります。前方に見えるのがダケカンバの林です。
その後、他の観察会同様にリーダーが次々と樹種を紹介してくれたが、ここでは春を感じる春芽(冬芽?)と、活動が盛んになった動物たちの足跡に限ってレポすることにしたい。
◆木々たちの春芽(冬芽)
◇ツルアジサイ
◇ホウノキ
◇コシアブラ
◇シナノキ
◇ハルニレ
※ 冬を越し、春の温かさを感じて冬芽は徐々に膨らみ、芽吹きのときを待っていました。
◆動物たちの足跡
◇キツネ
◇テン
◇ノウサギ(糞)
◆その他
◇カバノアナタケ
※ カバノアナタケはダケカンバの木が好みなのかもしれません。
◇オシャクジゼンダ(シダ類)
※ 樹間で唯一の緑色を目にしました。シダ類の一種「オシャクジゼンダ」ではないか、ということでした。
◇キタウルシの実
※ 昨秋に実った実は落ちずに残っていました。(下の写真も)
◇イワガラミの実
◇クマゲラの食痕
※ クマゲラたちの食痕が山中ではかなりの頻度で見られました。
◆野鳥たち
野鳥にはそれほど出会わなかったが、それでもシマエナガ、コガラなどが飛んでいるところを見ることができた。また、アカゲラ(とリーダーは判断した)が盛んにドラミングをしていたが、その姿を目撃することはできなかった。
※ 手稲山で滑るスキーヤーが、ゲレンデ外を滑るバックカントリースキーを楽しんだ跡が残っていました。
※ 約2時間半の探索を終えて帰路に就く参加者たちです。
心地良い天候の中での雪上散歩は快適な観察会でもあった。この日もまたたくさんのことを教わったが、そのうちどれくらいが記憶に残るだろうか?ほとんどは忘却の彼方へと過ぎ去っていくのだろうが、それでもまた私は懲りずに観察会に足繁く参加するだろう…。