標高185mだからといって侮るなかれ!全コースが新雪に覆われ、膝下までスノーシューが沈む中をラッセルすること30分。70?歳のお爺には十分に登り応えのある荒井山だった。
連日の冬山低山登山である。というのも、実は前日に大倉山を登った時に、大倉山の下にある荒井山も同時に登るつもりで出かけたのだ。ところが荒井山の場合、周辺をいくら探しても駐車する場所が見つからなかった。残念だったが、これは車を使わずに公共交通機関で登山口まで来る以外に方法はないと悟り、諦めることにした。
※ 荒井山の登山口に至る入口です。「関係者以外の車両の乗り入れ禁止」の表示が…。
帰宅すると悔しさが募った。「近いうちにリベンジを!」との思いがあったので、この日(2月15日)目覚めると、他のスケジュールが入っていたのだが、好天だったことも手伝い荒井山に登ることを優先した。
荒井山の登山口に行くには、地下鉄の「円山公園駅バスターミナル」発着のバスを利用する方法がある。バスの発着地点となる地下鉄の「円山公園駅バスターミナル」まで歩いて向かったところバス便に間に合わなかったりして、新井山の登山口に立った時は午前11時を過ぎていた。
※ 荒井山緑地の一角、私は写真に見える小山の頂を目指して直登しました。
(夏季の登山道は写真左側から林の裾野に造られています)
※ 上の写真からカメラを少し右に振ると、目指す荒井山々頂が見えます。
※ さらにカメラを見議に振ると、荒井山のジャンプ台が視界に入ります。
※ 登山口のところに建つ大倉山小学校の校舎です。
荒井山の裾野の部分は「荒井山緑地」となっていて、以前に「札幌市内の緑地巡り」をしていたときに一度訪れていたが、ここの緑地は札幌市内の他の緑地と違い、市民に積極的には開放していないように見える緑地なのだ。つまりここの緑地は「荒井山ジャンプ競技場」として利用することを第一の目的としているように映った。(荒井山ジャンプ競技場はK点が55mのミディアムヒルと、K点が25mのスモールヒルの二つのジャンプ台を備え、夏季も飛ぶことができるジャンプ台である。少年少女ジャンパーの育成を目的としたジャンプ台のようだ)だから駐車場なども設けていないと思われる。
その緑地に入り、スノーシューを装着した。裾野のところでは隣接して建つ大倉山小学校のスキー授業(低学年?)が行われていた。夏の登山道は緑地を巻くように造られているが、冬季は全体が雪原となるため私は目の前に見える坂を真っすぐに直登することにした。(夏季は周囲が雑草に覆われているためにとても直登することはできない)2月に入り雪が良く降っていることから、新雪が降り積もり、踏み込むスノーシューは膝下くらいまで埋まり、けっこう負荷のかかる登りとなった。登り始めてから15分ほどで荒井山登山の中間点となる「荒井山展望台」に到達した。そこには「眼下のスロープは荒井山スキー場として昭和五十年代まで大変賑わいました」と記された看板が立っていた。以前はジャンプ台だけでなく、一般のスキーヤーも楽しむことができるスキー場だったようだ。
※ 私が目の前の雪山を直登したスノーシューの跡です。
※ 雪山の頂から横を見ると荒井山ジャンプ競技場が良く見えました。
※ 下の方を見ると、大倉山小学校の校舎、そして札幌市街地が望めました。
※ さらに少し登ったところに「荒井山展望台」がありました。
「荒井山展望台」を過ぎると、林間に入り本格的な登山となる。私は山頂がどこなのか分からないまま入山したのだが、幸いなことに何日か前に先行者がいたようで微かな踏み跡が残っていたので、そこを辿りながら登り続けた。山頂直下はかなり斜度もあるために登山道は大きくジグを切りながらの登山となった。登りながらフッと気が付くと前日登った大倉山ジャンプ競技場が林越しに見ることができた。つまり、荒井山の山頂の標高と、大倉山の登山口の標高が同じ程度なのかもしれない。そうこうしているうちに登山開始からおよそ30分後に荒井山山頂に到達することができた。山頂は木が生い茂り、眺望は良くなかったが、周囲の円山、三角山などが林越しに見ることができた。
※ 荒井山展望台を過ぎると、やや本格的な雪山登山の様相を呈してきました。
※ これは私の登ってきた跡を写したものです。
※ フッと気づくと林越しに前日登った大倉山のジャンプ競技場が見えてきました。正面はジャンプ競技の観覧席です。
※ 荒井山の山頂標識です。
※ 山頂から見えた三角山です。
※ 同じく円山です。
なお、「荒井山」も「大倉山」と同じく「札幌50峰」に入っている山である。
【荒井山 登山データ】
標 高 185m
行 程 登山口→(30分)→荒井山々頂→(15分)→登山口
駐車場無し
天 候 晴れ、微風、小雪混じり
登山日 ‘23/02/15