田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

第11回 かでる de かなでるFoster Concert

2023-02-28 19:10:19 | ステージ & エンターテイメント

 毎回触れているが、Fosterには「育てる」という意味がある。第11回目の今回は、陸上自衛隊第11音楽隊が恵庭南高校吹奏楽部と千歳北陽高校吹奏楽局の生徒たちを育てるために一肌脱いだ(ちょっと古臭い言い回しですなぁ)コンサートだった。

        

 連日の音楽三昧である。2月26日(日)午後、道民活動センター(かでる2・7)のかでるホールにおいて第11回のかでるde かなでるFoster Concert」が開催され参加した。

 このFoster Concertは前述のとおり、中学、高校年代の吹奏楽を志す生徒たちに、プロの立場から音楽的なアドバイスを行い、生徒たちのレベルを上げようと開催されている コンサートである。今回は部員数の少ない恵庭南高校吹奏楽部千歳北陽高校吹奏楽局の二つの高校が合同で指導を受けたようだ。お話によると陸上自衛隊第11音楽隊の方々が両校を訪れて指導し、その成果の発表の場が2月26日のコンサートだったのだ。

 コンサートは、恵庭南高校と千歳高校の合同演奏、陸上自衛隊第11音楽隊の順に演奏し、最後に三者の合同演奏が行われた。演奏された曲目は下のプログラムのとおりである。

        

 恵庭南高校と千歳北陽高校の合同演奏は少ない人数をやりくりして、まとまった演奏を披露してくれた。演奏後の話によると普段は両校の交流はないということだから、短い期間にもかかわらず良くまとまった演奏ができたものと感心させられた。

 そして指導役を担った陸上自衛隊第11音楽隊の演奏である。演奏した4曲はいずれも各年度の吹奏楽コンクールの課題曲だという。1956年の「行進曲『大空』」、1992年の「吹奏楽のための『クロス・バイ・マーチ』」、2004年の「エアーズ」、そして2023年(今年)の「行進曲『煌めきの朝』」の4曲である。私の注目は先日の陸上自衛隊北部方面音楽隊も演奏した牧野圭吾君が作曲した「行進曲『煌めきの朝』」である。

  

  ※ プログラムに掲載されていた第11音楽隊のキタラでのコンサートの様子のようです。

 両陸上自衛隊音楽隊の位置付けは北部方面音楽隊の方が上位に位置付けられていると聞いている。しかし、両者ともに音楽活動をメインとする音楽隊である。それほど力量に差はないはず、と思い耳を傾けた。すると私の耳には明らかにその差を感ずるほど違って聴こえてきたのだ。「そんなはずはない!別に何かあるのではないか?」と考えた。するとそれは会場の差ではないかと思えてきた。札幌コンサートホールKitaraとかでるホールでは明らかにその造りが違う。かでるホールのステージは天井も低く、周りを囲む壁が反響版となり客席に音が跳ね返ってくる構造に思えた。対するKitaraは音が天井高くまで届くような造りになっていることが関係しているのではないかと…。そのことが大きく影響したのだろう「煌めきの朝」が最初に聞いたときとはやや違って聴こえてきたのが少しばかり残念だった。

 最後は三者合同での多人数による迫力ある演奏を楽しむことができた。ソロパートを任された高校生たちが臆することなく堂々と演奏している姿はきっと第11音楽隊の指導の賜物なのだろうと思えた。三者の今後の活躍を願っている。