三山ひろしや水森かおりが熱唱する。オズワルドとタカアンドセトシが満場を沸かせる。加えてSTVアナの木村洋二さんがそこに絡む。私としては珍しい演歌と漫才のステージである。雑食性を自認するお爺の面目躍如のひと時だった。
2月16日(木)夜、カナモトホールにおいて「STVラジオ開局60周年記念」と銘打ち「歌と笑いのスターステージ」が開催され、楽しんできた。
いくら雑食性とはいえ、私自身がこうしたステージのチケットを積極的に購入しようとはしないだろう。ところが!某日、知人のI氏から「チケットを購入したが、他に予定が入ってしまったのでチケットを譲る」というお話をいただいた。断る理由がなかったので喜んで譲り受けることにした。
チラシを見ると、出演は今をときめく演歌歌手の三山ひろしと水森かおり、お笑いコンビのタカアンドトシとオズワルド、そして演出・司会として木村洋二といずれも高い知名度を誇る面々ばかりだった。
会場のカナモトホールに駆け付けると、老若男女さまざまな年齢層の方々が会場を埋め、広いホールの9割程度が埋まっていたようだ。
最初は三山ひろしさんのステージである。彼の歌をしっかりと聴いたことはなかったが、伸びのある素晴らしい歌声だった。会場の音響設備の素晴らしさもあるのだろうが、プロ歌手の凄さを思い知らされた。あるいは今が一番脂の乗り切った時期なのかもしれない。(現在42歳だという)彼は、彼の持ち歌「夢追い人」など5曲を披露した。
続いて、お笑いコンビの「オズワルド」が登場した。木村洋二さんによると、今をときめくお笑いコンビだというのだが、時代に乗り遅れている(?)お爺には今一つ彼らの面白さを感得できなかったきらいがあった。
3番目に登場したのは「ご当地ソングの女王」と呼称されているという水森かおりのステージだった。彼女はNHK紅白歌合戦に20年も連続して出場しているベテラン歌手である。持ち歌であるご当地ソング「鳥取砂丘」などやはり5曲を披露した。当年49歳ということだが、高音の素晴らしさはやはりプロの歌手である。これからも活躍されるに違いない。ちなみに彼女はこれまでにご当地ソングを147曲もリリースされているとのことだった。
最後に登場したのが、札幌出身のお笑いコンビ「タカアンドトシ」である。彼らの息の合った掛け合いはテレビでもいつも楽しませてもらっているが、さすがである。随所に笑いを含んだ話術は当代の漫才コンビの中でも一二を争うのではないか?大いに笑わせてもらった。
そして、登場した4組のステージを繋いだのがSTVのベテランアナの木村洋二さんである。道内ではテレビ、ラジオを通じてすでに人気者として定着しているが、この日のステージでも、お笑いの人たちを食ってしまうくらいのトークで会場を沸かせていた。こちらもさすがだった。
そして最後にスペシャルなステージが待っていた。それは「けん玉さん」のニックネームもあるという三山さんのけん玉の妙技だった。僅かな時間だったが、会場が最も沸いた瞬間だったように思われた。
こうして2時間、肩の凝らないエンターテイメントショーを楽しんだ。このようなステージもたまにはいいのかもしれない…。
※ 出演者の顔写真は全てウェブ上から拝借しました。