今年のコンサート鑑賞事始めは札幌交響楽団の子ども向けコンサートだった。指揮者の辻博之氏のユーモアあふれるトークと、耳に馴染んだお馴染みの曲が次々と奏でられ、心楽しいひと時だった。
本日、午前11時から札幌コンサートホールKitaraにおいて「おんぷでさんぽ」みんなのオーケストラ in Kitaraが開催され、チケットが安価だったこともあり今年最初のコンサートにしようと参加した。
会場はコンサートの趣旨を反映して親子連れが多く、会場はほぼ満席だった。
コンサートは金管楽器が縦横に活躍するスーザ作曲の行進曲「星条旗を永遠なれ」から始まった。高校生などの吹奏楽がよく演奏する曲であるが、札響が演奏するとまるで別物である。爽やかに、軽快に、聴いている者を心をワクワクさせてくれる。会場内で落ち着かなかった子どもたちを瞬殺させるに十分効果的な一曲だった。
それからの曲も、そのほとんどがお馴染み曲だった。列挙してみると…、
◇グリーグ/「ペール・ギュント」第1組曲より “朝”
◇ヨーロッパ民謡/クラリネット・ポルカ
◇チャイコフスキー/バレエ音楽「白鳥の湖」より “情景”
◇チャイコフスキー/バレエ音楽「白鳥の湖」より “4羽の白鳥の踊り”
◇チャイコフスキー/バレエ音楽「くるみ割り人形より」より “花のワルツ”
◇モーツァルト/アイネ・クライネ・ナハトムジークより第1楽章
◇ヨゼフ・シュトラウス/鍛冶屋のポルカ
◇アンダーソン/タイプライター
そして最後は会場内を埋めた子どもたちへのプレゼントの意味を込めた久石譲作曲の下記のような「スタジオジブリ名作音楽メドレー」で〆た。
◇シネマ・ノスタルジア
◇ハトと少年 ~「天空の城ラピュタ」より~
◇海の見える街 ~「魔女の宅急便」より~
◇人生のメリーゴーランド ~「ハウルの動く城」より~
◇あの夏へ ~「千と千尋の神隠し」より~
◇風のとおり道 ~「となりのトトロ」より~
◇もののけ姫 ~「もののけ姫」より~
とサービスたっぷりのコンサートだった。
指揮者であり、解説をされた辻博之氏のユーモアあふれる話しぶりが会場を和ませてくれたが、こうしたコンサートも悪くはない。
札響のメンバーの方々も、おそらく楽器を手にされた初期のころには何度も弾かれた曲ではないだろうか?そうしたこともあって、どことなくリラックスした表情で演奏されていたように思われる。
アンコール曲は、これまた久石譲の名曲「さんぽ」~「となりのトトロ」より~が演奏され、会場内に手拍子が鳴り響く中、コンサートは終了した。
短い時間だったが、楽しいひと時を過ごすことができたコンサートだった。