田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

リニューアルオープンした青少年科学館を覗いてみた

2024-04-11 16:43:30 | 札幌ぶらり散歩 & Other
 約一年半の休館を経て、4月1日にオープンしたという札幌市青少年科学館を覗いてみた。子どもたちが喜ぶように工夫された展示が並んでいた。しかし、当たり前のことだが青少年科学館は教育施設である。小学校高学年くらいの子たちに科学的興味を抱かせるような仕組みが随所に見られた施設だった。

   
   ※ リニューアルオープンした「札幌市青少年科学館」の正面入口です。

 学校の一学期が始まり、しかも平日ということでオープン当初の混雑は避けられるだろうとの読みで本日午前に青少年科学館を覗いてみた。
 入館料はシニア(65歳以上)で500円、さらにプラネタリウム観覧料が360円の計860円だった。
 「混雑はないだろう」という読みは、半分は当たっていたようだが、幼児を連れた親子連れがけっこう訪れていて、展示室はそれなりに賑わっていたが、休日ほどではないのだろう。
 内部の展示は、1階はプラネタリウムの観覧会場が主で、後はチケット売り場、売店などで展示室は2階、3階になっていた。
 リニューアルの目玉は、美しい雪の映像を楽しめる「スノードームシアター」や、食べ物になったつもりで迷路をたどって消化の過程を学べる「食べ物の旅」などが売りとなっていた。
 私はせっかく遠くまでやって来たのだからと一応全ての展示を見て回った。
 その中で2階の「環境・気象エリア」は雪国北海道の気候を中心とした展示が目を惹いた。クイズ形式で北海道の気象を理解させようとする展示は興味深かった。また、冬のスポーツである「スケルトン」、「カーリング」を模擬体験するコーナーもおそらく新しく導入された遊びのコーナーだったようだ。

   
   ※ 北海道の冬の気候を説明する展示です。
   
   ※ 今回のリニューアルの目玉の一つ、スケルトンの模擬体験コーナーです。
   
 3階展示での呼び物はやはり「食べ物の旅」を売り物にした「ボディアドベンチャー」だろうか? 開いた口の模型から人間の内に入り、食べ物の通り道を体験するというものだったが、入口の模様がけっこう刺激的なのだが、内部はそれほど精巧には再現できなかったきらいがあったと感じたが、他の人たちははたしてどのように感じられるのだろうか?

   
   ※ インパクトの大きい「食べ物の旅」の入口でしたが…。

 私はそれよりは3階のフロアで1時間ごとに行われる「サイエンスショー」に期待を抱いた。4月~7月は「炎いろいろ」というテーマでの15分程度のショーであったが、なかなか興味深かったが、これもまた小学校高学年くらいの子たちを対象としたもののようであった。

   
   ※ サイエンスショーで炎の色にもいろいろ違いがあると示した実験です。

 私はそれより興味を抱いたのは、今回のリニューアルで新たに導入されたらしい「企業展示エリア」だった。現在は(株)ドーコン、北海道ガス(株)、大和ハウス工業(株)の3社の展示がされていたが、興味を抱いたのは(株)ドーコンの展示だった。ドーコンとは総合建設コンサルタントの会社ということなのだが、同社が北海道の開発にどのように寄与しているのかについて、分かりやすくDVDで説明している展示が意外と良かったなぁ、と思われた。

   
   ※ (株)ドーコンが提案した(?)新札幌駅界隈のビル群の模型が展示されていました。

 教育施設において企業のPRとも思える展示はいかがなものか?という疑問がないわけではないが、社会的に意義深い(あるいは、科学的興味を促す)企業活動を展開している企業に展示スペースを開放することはもっと積極的になっても良いのではないか、と展示を見ながら思ったものである。
 以上、対象はあくまで小学校高学年を主としたものであろうが、どの年代の方でも興味は十分持てる施設である。夜空に夢を馳せるプラネタリウムと共に、一度は足を運んでみる価値のある青少年科学館だと私には思えた。