田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

東京オリンピック 男子マラソン観戦記

2021-08-08 18:16:36 | スポーツ & スポーツ観戦

 「観戦自粛」要請を無碍にすることへの葛藤はあったのだが、「観戦したい!」という欲求を抑えることができなかった。前日の女子マラソンの様子を見ていて、“密” とならない場所を発見し、そこに足を運び観戦した。

 その場所とは、我が家から自転車で10分ほど走ったところである。そこは選手たちが武蔵女子短大を過ぎて、北大構内に折れ曲がる直前の新川通り沿いだった。前日、女子マラソンをTV観戦していて、ほとんど観戦客がいないことに目を付けていた。そこはスタート地点から17~18キロ付近と思われる。   

 私は自宅で午前7時のスタートをテレビで確認した後、現地に向かった。私が観戦を予定していたところは目論見通り周りにはほとんど人がいなかった。私のところから少し離れた北大構内に折れ曲がるコーナーのところにはたくさんの人だかりが見られたが…。

   

※ コースの路肩にはフェンスが張り巡らされ、そこには「観戦自粛」のテープが…。

   

※ 私の観戦ポイントから少し離れたコースが左側に折れ曲がるポイントには人だかりが。

 今回のマラソンコースは変則的なコースで、私が陣取ったところを選手たちは3度も通過するというポイントだった。しかも私が陣取った前方でコースが湾曲しているために私のところからは走ってきた選手たちが正面に捉えられるという絶好な観戦ポイントだった。

   

※ 私の観戦ポイントには人影が少なく、前方が湾曲しているため絶好のポイントでした。

 私は用意した携帯椅子を持ち出し、カメラを用意し、進行状況を確認するためにワンセグテレビも持ちこんで観戦体制を整えた。

 スタートから1時間を過ぎた頃だろうか、先導のオートバイ、関係車両に続いて先頭集団が見えてきた。放送によると日本代表の大迫、服部両選手が先頭集団に入っているとのことだったが、集団が多数のため二人を確認することは出来なかった。意外に思えたのは中村選手が早くも先頭から大きく遅れて私の前を通過したことだった。

   

※ 先導のオートバイ、関係車両の後ろに先頭集団が見え始めました。

   

※ 一週目からすでに優勝したキプチョゲ(ケニア)は先頭を走っています。

   

※ 先頭集団が私の直ぐ横を走り去りました。左奥に大迫選手の姿が見えます。

   

※ 走り去る先頭集団です。この先左に曲がります。№269と見えるのは服部選手です。

   

※ 後続の集団です。

   

※ 一週目から大きく遅れてしまった中村選手の走りです。

 天候は曇り気味で、私のところは日陰になっており暑さはほとんど感じず、快適な観戦環境だった。選手たちも最悪の気象条件というわけではなかったのではないだろうか?

 2度目の通過は27~28キロ付近となるだろうか?選手たちはかなりばらけてきたという感じだったが、依然として先頭集団にいるという大迫選手は先頭集団のやや後方で健闘しているところを確認できた。この一周で大きく遅れたのが服部選手である。走りの勢いを失っているのが残念だった。むしろその後を走っていた中村選手の方が淡々と歩を進めている感じがした。

   

※ 二週目もケニア選手団は3人とも先頭集団を形成しています。少し離れて大迫選手です。   

   

※ 大迫選手が私の直ぐ横を走っていきました。

   

※ 二週目に入り、大きく遅れてしまった服部選手です。

    

※ 順位的にはかなり後ですが、この頃の走りは淡々と走っているような中村選手です。  

 今回の参加選手は100名を超えていると報じられていたが、2度目に私の前を通過するときは、選手たちはかなりばらけていた。コンデションの問題もあるのだろうが、選手の実力にもかなりの差があるのではないだろうかと思われた。ただ、どの選手も自国を代表する長距離選手である。どの選手も相当に鍛えられているという身体や脚も持ち主でであった。

 最終3度目に私の前を通過するのは37~38キロ付近という最終盤である。すでに金メダルを獲得したケニアのエリウド・キプチョゲ選手の独走状態で私の前を通過した。それから少し離れて二位集団の4人が現れ、その後を大迫選手が懸命に追っていたが、かなり苦しそうな表情だった。大迫選手以外の日本選手二人は大きく遅れていたが、粘り強く走っていた中村選手が服部選手を抜いて私の前を通過し、服部選手はその後でもはやジョギング状態で苦しそうに通過した。

   

※ 3週目に入り、独走状態に入ったキプチョゲ選手の走りです。   

   

※ 私の前を往く2位集団に4選手です。大迫選手の足が見えます。

   

※ 2位集団を懸命に追う大迫選手です。

   

※ なぜかフェンス側ぎりぎりを走るグァテマラの選手です。

   

※ かなり後方を走っていたカナダとウガンダの選手です。

   

※ やはり後方を走っていた中村選手ですが、この時点で服部選手の前に出ていました。

   

※ 完全に戦意を失いジョギング状態の服部選手です。体調がイマイチだったようです。

   

※ 3週共に圧倒的に最下位をキープし続けた選手の国名が不明でした。帰宅して写真を詳細に見たところ「パラグァイ」の選手と判明しました。確か完走されたようです。

 帰宅して日本人選手の成績を確認したが、大迫選手は第6位に入賞したが、中村選手は62位、服部選手は73位と残念な結果となった。

 「観戦自粛」の勧めに背いて観戦したことに自責の念はあるが、札幌の地で開かれた歴史的イベントをこの目で見たいという欲求に抗することはできなかった。同じ欲求を抱きながらも「観戦自粛」の勧めに従いTV観戦された皆さまには申し訳ない思いであるがご容赦願いたいと思います。

 そして今夜、私はそれなりに熱中した東京オリンピックは幕を下ろすことになる。明日は私なりに今回のオリンピックを振り返ってみたい。

 

 



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