恥ずかしながら「水彩色鉛筆」という存在を初めて知った。その水彩色鉛筆を駆使した風景画の個展に足を運んだ。作家の個性が滲み出たような優しく爽やかな色彩が目に鮮やかに映った。
私が画家の個展に足を運ぶなんて、私自身が信じられない。それほど私は絵画への造詣もなければ興味もない人間である。ただ、風景画と聞いて「見てもいいかな?」という思いもあり、本日街に出る用件があったため、その帰途に足を伸ばしてみた。
※ 「らいらっく・ギャラリー」がある北海道銀行本店の建物です。
個展名は「加藤臣二水彩スケッチ+水彩色鉛筆『ぶらりスケッチ街歩き展Ⅵ』」と題して北海道銀行本店1階の「らいらっく・ぎゃらりー」で本日より9月12日(日)までの会期で開催されているものである。
※ 「らいらっく・ギャラリー」の入口です。
ギャラリーはけっして大きくはなく、個展専用のスペースなのかな?と思われる小さなスペースだった。
ギャラリーの入口に立つと、一人の男性に招き入れられた。老境に差し掛かったように思える方だったが、私はきっと画家の方だと思い「加藤臣二さんですか?」と問うと「そうです」と答えが返ってきた。受け答えからも、外見からも物静かな紳士に見えた。
※ 今回の個展の案内状のようです。加藤氏からいただきました。
ギャラリー内には加藤氏の作品が所狭しと展示されていた。その作品の全てがありふれた街の風景を切り取ったものだった。しかし、風景はありふれたものであっても目に飛び込んでくる一枚一枚の絵は、なんとも優しく爽やかな色遣いで観る者さえも優しくしてくれるような思いになった。
絵の大きさ(専門的なことは分からないが) B4版程度だろうか?その大きさの水彩画が15,000円、水彩色鉛筆画の方が13,000円で直売されていた。
私が展示されている絵を眺めていると加藤氏が傍にいらしたので、恥も外聞なく聞いてみた。拙ブログをお読みの方笑うなかれ!「水彩色鉛筆とは、水彩と色鉛筆を併用することですか?」と…。すると加藤氏は苦笑するでもなく丁寧に「いいえ、水彩色鉛筆とは水溶性の色鉛筆のことです。描いた部分を後から水で溶かすことにより、グラデーションやぼかしの表現をすることができるのです」と答えてくれた。そして「水彩色鉛筆の画のほうが、より色鮮やかになります」とアドバイスしてくれた。そういわれて両者を見比べてみても、画にも疎い私には両者の違いを明確に区別することができなかった。
会場には加藤氏の描いた画を葉書大に印刷したものが1枚100円で販売されていた。展示されている画を撮影するのはN Gと思われたので、それを購入して会場を後にした。それらを羅列することにする。
札幌にお住まいで、風景画に興味のある方はぜひ足を運んでみてください、会期は12日(日)までです。
※ 「旧島松駅逓所」と題する画です。
※ 「増毛の灯」と題した画です。
※ 「真冬の息づかい」と題する画です。
※ 「ぴかぴかの林檎」と題する画です。
絵画展をよく観るのですが このほど
道美術作家協会から「第53回道美展」の
案内があった。9月7日から12日まで
札幌市民ギャラリーで開催される。
12日までコロナ「緊急事態宣言」の
ため 観に行くことは出来ません。
我がマチからカメラ好きの仲間が
参加しています。
本文でも触れたとおり、絵画とか写真など美術関係にはまったく疎く、関心も高くはないのですが、機会があれば道美展に訪れてみたいと思います。
そういえばsibuya氏ご推奨の大通美術館の近くの食堂の前を先日通ったところ、コロナ禍のためでしょうか?休業しておりました。一度訪れたいと思っているのですが…。