う~ん。おじさんには哀しいかなどうしてもジャズの良さを感得することができないなぁ…。トリオのそれぞれは音楽で生計を立てている素晴らしい技量の持ち主だから素晴らしい演奏に間違いなかったのだが…。
10月18日(火)お昼時、道立道民活動センター(かでる2・7)の展示ホールにおいて定期的に開催されている「かでるロビーコンサート」が開催された。今回は回を重ね第120回目ということだったが、ゲストミュージシャンはベース(コントラバス)の斎藤里奈さんをリーダとする「斎藤里奈Torio」の三人で他にピアノとドラムスが加わった三人組だった。短い時間の中でトリオが演奏したのは…
◆ジョセフ・コズマ/枯葉
◆斎藤里奈/金色の鳥
◆エロル・ガーナ―/Misty
◆レナード・バーンスタイン/Tonight
の4曲だった。最後にアンコールとして演奏された曲は曲名の紹介がなく、私もまったく聴いたことのない曲だったために、題名を記すことが出来ない。
ジャズには多くのジャンルが存在していることは承知しているが、彼らの演奏はモダンジャズの系統だったのではと思われる。演奏された曲目の中で、「枯葉」と「Tonight」はメロディーを知っているだけに興味深く聴いたのだが…。確かにメロディーが演奏の中で時折り出てはくるのだが、例えば「枯葉」の演奏において曲の大半はメロディーとは違い、曲全体を通して原曲である「枯葉」のテイストが感じられたかといえば、私には??なのだった。斎藤のオリジナルの「金色の鳥」も最初の部分ではいかにも金色らしい煌びやかなメロディーが紡ぎ出されたかな?と思われたのだが、途中からは分からなかった。
ベースの斎藤がリーダーということだったが、ベースがフィーチャーされる部分は少なく、やはりピアノが全体をリードする形での演奏だったのは三つの楽器の組み合わせではしかたのないところか?
素晴らしい演奏を聴きながら、その良さを感得できないということはかなり悔しいことである。言えることは他の分野の音楽を聴く機会に比べ、その回数が少ないこともその要因の一つと考えられるが、かといってこれから聴く機会もそう多くはないだろうなぁ…。
ソロをたくさん演奏するのがリーダーだとは限らず、音楽の方向性とかを決める、という極めて抽象的な役割だったりします。
またリーダーでなくとも、ベース奏者はテンポやリズムを決める要ですし、時に独りよがりになりやすいソロ奏者(ピアノとか管楽器とか)を制御することも少なくありません。
テンポやリズムはドラムがキープしているように思われがちですが、ベースが音楽の流れを作り、ドラム奏者がそれに乗って演奏する、というのが聴いていて気持ちいいパターンらしいです。
さすがに音楽に精通されているしろまめさんのコメントです。大変勉強になりました。
全ての分野で素人の域を出ない私ですから、ましてやジャズなどというのは異懐のもののように感じます。それでも触れに行こうとするところが“田舎おじさん"なんですねぇ。
これからも折に触れご教授願います。