田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

マリンバの妙技を堪能する

2022-11-20 16:29:04 | ステージ & エンターテイメント

 マリンバの演奏を見ている(聴いている)と、あの長い4本のマレットを器用に操り、多彩な音を紡ぎ出す妙技にいつも感心する。今回も二人の奏者が紡ぎ出す音を、短い時間だったが十分に堪能した。

        

 11月17日(木)昼休み、札幌北一条教会が主催する「昼やすみコンサート」を楽しんだ。

北一条教会は定期的に「昼やすみコンサート」を開催していて、 今回が188回目にあたるということだった。

 今回のゲストプレイヤーは、最初2曲がオルガン(パイプオルガン)の中井美津恵さん、そして5曲がマリンバの肥田野恵里さん佐藤尚子さんだった。配布されたプログラムによるとお二人は若い頃からマリンバに打ち込み、二人ともに弘前市在住経験があり、その弘前市で1979年に創立された打楽器グループ「ファルサ」のメンバーだということだ。その後二人とも相前後して札幌市に転居したが、現在も青森県はもちろんのこと、東北各地そして全国、もちろん道内各地でも演奏活動をされているとのことだ。

 この日は、5オクターブと、4オクターブ3/4の二つのマリンバを使っての演奏だった。コンサートを聴いたときの例によって演奏された曲を紹介すると…、

 〈パイプオルガン〉

  ◆J.S.バッハ/「主よ人の望みの喜びよ」

  ◆J.S.バッハ/「われ汝を呼ぶ、主イエス・キリストよ」

 〈マリンバ合奏〉

  ◆C.F.グノー/「アヴェ・マリア」

  ◆W.A.モーツァルト/「アヴェ ヴェルムコルプス」

  ◆武満徹/「翼」

  ◆安倍圭子/「風紋」

  ◆ G.ペーター/「サーカスレンツの思い出」

   

※ 演奏中の写真はもちろんNGだったので、コンサート後に二つのマリンバを写真に収めた。手前が4オクターブ3/4、奥の方が5オクターブのマリンバです。5オクターブのマリンバの低音はこれまで聴いたことのないような低音を発しました。

 リード文でも触れたが、マリンバの演奏の際、上級者は4本のマレットを操って演奏する。あの長い柄のマレットを指の間にそれぞれ2本ずつを挟み、マレット2本の幅を自在に開閉して、同時に4本のマレットを打ち込むところを見ると、私のような素人はすっかり感心してしまうのだ。それも見ているとかなり速い速度で鍵盤に打ち込んでいるのだ。う~ん。鍛錬の賜物だとは思うのだが、いつも私は感心して見てしまう。

 演奏された曲はどれも素晴らしい演奏だった。それもそのはず、二人は青森県では(いやきっと道内でも)相当に有名人のようで、「ファルサ」は平成2年には青森県芸術奨励賞を受賞しているそうだ。また、ちょっと調べたところ、あるHPでは安倍圭子さんのことを「日本が世界に誇るマリンバ奏者」と紹介している。安倍さんはNHKの「今日の料理」のテーマソングを演奏している方でもあるそうだ。そんなレベルのお二人だから、              私は今回、日本の一線級のマリンバ演奏を楽しませてもらったということのようだ。

 そんな素晴らしい演奏の数々の中でも、後半の2曲は特に素晴らしかった。「風紋」は砂丘の砂が風によって時には激しく、時にはゆっくりと移動する様が目に浮かぶような演奏だった。

 また、最後の「サーカスレンツの思い出」は、彼女らが「サーカス気分で少々遊んでみようと思います」との言葉どおり、5オクターブのマリンバ一台に二人で立ち向かい、これ以上速くは打てない、というほどの早打ちで聴いている私たちの心を沸き立たせるほど楽しませてくれた。私だけではなく、聴いていた人たち全員が感動したのだろう、拍手がいつまでも鳴り止まない状態だった。なかなか聴く機会のないマリンバの演奏だが、いいですねぇ~~~。



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