歯切れがよい! 迫力がある! レパートリーが多彩! 伝統ある明大マンドリン倶楽部の魅力がたっぷり詰まったマンドリンの音を堪能した一夜だった。
昨夜(9月3日)、札幌市民ホール(カナモトホール)において「明治大学マンドリン倶楽部 札幌演奏会」があり心楽しいひと時を過ごした。
今回は明治大学OBの友人H氏がチケットをプレゼントしてくれるというサプライズで久しぶりに明大マンドリンサウンドを楽しむことができた。私にとっては今回で3度目だったが、記憶を辿ると前回は8年前だったかもしれない。
※ 男子部員は伝統の詰襟学生服、女性部員も黒い上着で明大マンドリンらしく締めていました。
まずは今回の演奏会で披露された曲目を紹介すると…。
《第1部 古典音楽》
◇オープニング 山田耕筰/明治大学校歌
◇アルバート・ケテルビー/ペルシャの市場にて
◇ガブリエル・アォーレ/シシリエンヌ
◇劉鐡山・茅元/瑤族舞曲
《第2部 こころに響く日本の名曲》
◇オープニング 米津玄師/さよーならまたいつか
◇谷村新司/いい日旅立ち
◇古賀政男/影を慕いて
◇古賀政男/丘を越えて
◇中村八大/上を向いて歩こう
◇甲斐靖文(編曲)/青春のフォーク・ポップスメドレーPrat 1
◇甲斐靖文/津軽組曲より「夏」
《第3部 マンドリンで描く世界地図》
◇ニーノ・ロータ/ロミオとジュリエット
◇服部良一/蘇州夜曲
◇甲斐靖文/星空と大地
◇ジョゼフ・コスマ/枯葉
◇ホセ・マンソ・ペローニ/コーヒー・ルンバ
◇パスカル・マルキーナ・ナロ/エスパニア・カーニ
◇ラファエル・エルナンデス/エル・クンバンチェロ
《アンコール》
◇ペレスプラード/マンボ№5
◇ジョニ・ミッチェル/青春の光と影
といったラインナップだったが、ご覧いただいてその選曲の幅がとても広いことにお気づきいただけると思う。これが明大マンドリン倶楽部の一つの特徴であり、多くの聴衆を呼び込める秘訣の一つだとも思っている。
※ 第3部ではユニフォームを黄色に変えて、最後に花束を受け取っていた。
どの曲も楽しめたが、その中でも私的に「特に良かった!」と思われたのは、「ペルシャの市場にて」、「いい日旅立ち」、「丘を越えて」、「津軽組曲より『夏』」、「コーヒー・ルンバ」、「エル・クンバンチェロ」などだった。
私たち世代に青春を思い出させてくれたのは「青春のフォーク・ポップスメドレーPart 1」だった。司会者によると実に22曲を織り交ぜたものだったということだが、全ての曲が私をひと時うん十年前に誘ってくれた。
たくさんのマンドリンの迫力ある演奏も素晴らしかったが、ファーストマンドリンのパートサブトップの学生が弾く抜群の技量のソロ演奏も聴き応えがあった。
※ 満員に近い聴衆がカナモトホールに駆け付けたコンサートでした。
一つだけ残念かな?と思ったことはOBのH氏も言及されていたことだが、団員の減少傾向である。今回ステージに上がった団員は33名である。(プラス金管4名の賛助出演があった)往年の明治大学マンドリン倶楽部というといつも50名は軽く超えていたと思う。学生の志向も多様化されているということだろうか?
勧誘活動に力を入れて仲間を増やし、伝統の明治大学マンドリン倶楽部を繋いでいってほしいと願うばかりである。
※ 掲載写真は写真撮影NGだったため、いずれもウェブ上から同じように雰囲気の写真を借用しました。