SF童話の書名である。とうとう入手することができた!作品は今年の「第37回福島正美SF童話賞」で大賞を受賞した作品である。この作品の作者の「やませたかゆき」氏は知人(と云っても良いのかな?)の一人ということもあり首を長くして出版を待ち望んだ一冊だったのだ。
やませたかゆき氏とはブログを通してもう10数年以上にわたってお付き合いさせていただいている方である。
そのお付き合いとは、主として拙ブログにやませ氏からコメントをいただくことが多く、同じく毎日のようにブログを発信しているやませ氏のブログに私からコメントを入れることは少ない傾向がある。それはやませ氏が私より15歳くらい若いこともあって、感性の違いを感じてしまうところがあるのだ。私のブログはいわば直球一本やり、対してやませ氏のブログは一捻り、二捻りした投稿が多いこともあり、私からのコメントを控えてしまうことが多いのだ。もっともそうしたところにやませ氏の作家としての資質もあると思われるのだが…。
さて、やませ氏にとって作家デビュー作ともなった「ぼくがぼくに変身する方法」であるが、過日書店に行った際はまだ札幌には入荷していないということで、予約していたところ昨日「入荷した」という連絡があり、本日購入して早速読ませていただいた。
児童書など私はほとんど読んだことはない。息子に読み聞かせた記憶もないなぁ…。
※ タクミが変身して空高く飛び上がったシーンです。(絵ははせがわはっち氏です)
ストーリーは大要次のような内容である。
主人公のタクミ(小学4年生)はフリーマーケットで中古の変身ベルトを手に入れた。もちろん4年生にもなったタクミは変身できるなどと思って買い求めたわけではなかった。ところが同級生で体格の良いクラスのボスの剛太(ボスノ)がタクミに意地悪をして変身ベルトをぞんざいに扱った。体格に劣り力の弱いタクミは「サンダー仮面に変身して、剛太をやっつけてやりたい!」と強く願った。すると、なんと願いが叶ってしまう…、という流れである。
ストーリーとしてはあり得る話かな?と思われるが、おそらく作者のやませ氏が小学生の頃に夢見た話だったのでは、と思われたのだが…。だから設定も、ストーリーも無理なく、あるいは小学校の低学年の子が読んだとしたら「えっ?ぼくも願ってみようかな?」と思わせてくれるのではないだろうか?
70歳過ぎのお爺ちゃんもスイスイと読み進めることができた。
※ 「ぼくがぼくに変身する方法」の裏表紙です。
やませ氏によると、こうした児童文学賞で大賞を受賞し出版した場合、その後に児童文学賞に応募することはないそうである。(つまり、児童文学作家として認められたということのようだ)したがって、今後は児童文学作家として活動していくことになるそうだ。幸い、やませ氏は会社員として生活に一区切りをつけ、現在は再雇用で以前の会社に務められているようだが、近く完全にフリーの身になるとも聞いている。これからは創作活動に専心できるようである。そうなるとますますの活躍が期待できる。
さらなるやませ氏の活躍を見てみたい(願いたい)ものである。
もしかしたら私の投稿は無視されてしまったのかな?と心配していました。
著者から返信をいただくのはやっぱり嬉しいですね。
助言のとおり孫娘に著書を紹介してみようと思います。
一応、中学年(小学3~4年生)対象なのですが、読書好きの子なら2年生でも読めるかもしれません。
逆に、対象年齢でも本を読まない子だとどうかな、というところで。
このへんは児童書作家も悩みどころみたいですね。
ちなみに、ぼく自身は変身モノにもっとも夢中だったのが4年生で、本気で変身の可能性を信じていました。
少々、というか、かなり幼稚だったでしょう。
田舎おじさん様は、15歳ほど年長だとすると、変身ブームのころはすっかり大人ですね。
世代的には、鞍馬天狗とか月光仮面ですか?
お孫様は女の子だったかもしれませんが、男女問わず、お楽しみいただけると思います(←著者の希望)。
機会があれば、ぜひお手にとっていただけますように!