意外と言っては失礼か?そのネーミングから、若者がガチャガチャと音を奏でて楽しむバンドかな?と思っていたが、意外や意外!本格的に(?)に金管楽器を究めようとしていた若者の集団だった。
昨日(9月15日)午後、東区民センターで開催された「りかちゃんずブラスコンサート」に足を運んだ。というのも、昨日、一昨日と開催された「道新みんなで考える 防災展」がどうも私が期待していたものとは違うなぁ(近日中にレポしたい)という思いがあったため、急遽予定を変えて東区民センターへ向かったのだった。
コンサートの冒頭に、MCを担当した方が「自分たちは北大のオーケストラや吹奏楽団で金管楽器を担当した卒業生が集まって練習に励んでいるグループです」という自己紹介があった。そしてプログラムを見ると本格的な楽曲が並んでいる。おっと、これは失礼!あるいは本格的に音楽を研鑽しているグループなのかな?という想いを抱きながら演奏を聴き入った。そのプログラムとは…
《第一部》
◇ブリス/ロンドン市長のためのファンファーレ 〈金管十三重奏〉
◇清水大輔/無限に輝く空 〈金管八重奏〉
◇ホアキン・ロドリーゴ/アランフェス協奏曲2楽章 〈金管十三重奏〉
◇ミハイル・ブレトリウス/テレプシコーレ組曲 〈金管十重奏〉
《第二部》
◇酒井格/スゥィングとシンコペーション 〈金管六重奏〉
◇ハワード/フライミートゥーザ・ムーン 〈トローボーン五重奏〉
◇中川英二郎/フェイマスジヤズメドレー2 〈金管九重奏〉
◇ジェフリー・アグレル/ジャイヴ・コンチェルト 〈金管十重奏〉
いやいや、本格的も本格的!そのラインナップを見て諸兄も想像されるだろう。表情に北大生らしい生真面目さを残しつつ、真剣に金管楽器に向き合っていることがビンビンと伝わってきた。技量としてはまだ上達する余地を残してはいるかな?とも思われたが、一人ひとりが確かな技量を身に付けていることを十分に示してくれた。
演奏してくれた中では、「アランフェス協奏曲」、「フェイマスジャズメドレー」、「ジャイヴ・コンチェルト」などが私的には特に素晴らしく聴こえた。
それにしても「りかちゃんずブラス」とは、私の中で???が渦巻いていた。すると、演奏の最後に、メンバーの一人が挨拶に立った。自己紹介で「私は林里加子と言います」、そして「“りかちゃんず” とは、私の名前からとったバンド名です」と謎解きをしてくれた。つまり林里加子さんという小柄な女性が、バンドの創設者であり、リーダーだということが判明した。15名の若きメンバーをまとめていくのは大変なのでは?とも思うが、きっと彼女のリーダーシップは絶大なのだろう。次回コンサートの意欲も語ってくれた。「次回はもう少し親しみやすい曲も交えます」とも語っていた。「りんちゃんずブラス」が札幌の音楽界に新風を吹き込むことを期待したい。次回も機会があれば彼ら、彼女らのコンサートに駆け付けたいと思った。