ヒットした主題歌と主演のマリリン・モンローが話題の映画であるが、映画としての魅力をそれほど感じさせるものではなかったと私は感じた。古きアメリカのゴールドラッシュを背景にしたものだったが…。
※ タイトルにナンバーリングを付けているが、この数字は私が2007年に札幌に転居後〈つまり退職後〉に観た映画の通算の映画の数である。「映画は最高のエンターテイメント」と考える私にとって、これからも有料・無料にかかわらずできるだけ映画を観ていこうと思っている。
3月25日(金)にBSプレミアムで放送された映画を録画しておき、昨夜観賞したものである。
映画は1954(昭和29)年に制作されたアメリカ映画の西部劇の一つである。制作されてからすでに70年近く経ったものであるが、主演のマリリン・モンローは当時28歳と女性としては輝かしい年代である。マリリン・モンローについて詳しくはないが、彼女のスタイルの良さや男受け(?)する顔の表情から「アメリカのセックスシンボル」とも謳われていたことを記憶している。
舞台はゴールドラッシュに沸くアメリカ北西部。ケイ(マリリン・モンロー)は黄金に目がくらむ荒くれ男たちが屯す酒場の歌手だった。(モンローのはまり役?)そこに現れた息子を探すマット(ロバート・ミッチャム)。それにマットの息子マークの3人が主として演ずる映画である。
ケイはイカサマを演じるようなギャンブラーの許嫁だったが、さまざまな経緯からマット親子と共に、激流渦巻く河をイカダで下ることになる。幾多の困難を乗り越え河を下っていくうちにケイはいつしかマットに心を許すようになり、マット親子と農家の主婦として暮らす道を選ぶのだった…。
映画として特に感情移入するようなこともなく、西部劇としては有り得る話の一つかな?という感じだった。見どころは、やはりマリリン・モンローのスタイルの良さや表情だろうか?当時のアメリカ男性を虜にしたというのもどこか納得できる思いもする。また、アメリカ北西部のロッキー山脈の山並みの美しさ、その山間部を走る激流の様子など、アメリカの大自然を堪能できるところか?
題名の「帰らざる河」とは、一度下るとけっして遡上することなどできない急流、ということから付けられた題名だという。
70年近くを経て現代においても再映されるということは、映画としてそれなりにヒットしたということなのだろうが、もし現代において制作されたとしたら果たしてヒットしたかというとやや疑問にも思える映画だった。
※ 掲載した写真は全てウェブ上から拝借したものです。