札幌で一押しのCaféと云ったら多くの人がこの森彦を押すだろう。それほど、そのコンセプト、そしてこだわりのコーヒーは多くのファンをつかんで離さない。久しぶりに「森彦」本店を訪れてみた。
※ いかにも古民家然とした佇まいです。
「札幌でしかできない50のこと」№30はCafe「森彦」である。ガイドマップ上で№18にリストアップされている。そこには「コーヒーは古民家で飲む」と題して次のような説明文が載っている。「木造民家を改装した、自家焙煎コーヒーのカフェ。築70年に近い建物の内装は、引き戸や梁など当時の面影が残っている。ネルドリップで一杯ずつ淹れるコーヒーには、チーズケーキなどのデザートメニュー夏やクロックムッシュを合わせたい。」とある。
※ カフェと暖簾というミスマッチ(?)にもこだわりを感じます。
私はこの「森彦」には、過去に盛んに市内のCafé巡りをしていたときに訪れたことがあつた。(2010年7月)そのころは、森彦の系列店である「D × M」、「ATELIER Morihiko」、「Plantation」などを訪れたことを憶えている。(「D × M」は閉店した?)
久しぶりに訪れた「森彦」だったが、その印象は変わってはいなかった。マンションやコンクリート造りの住宅に囲まれてひっそりと建つ古民家…。店内には「森彦」を語る一文がメニューの中に綴じられていた。その文章を写してきたので紹介したい。
※ 昔懐かしい足踏みミシンの上部がテーブルの上に飾られていました。
「1996年、小さな小さな木造民家から全てのストーリーが始まりました。春、クロッカス。夏、蔦翠。秋、野葡萄。冬、況んや雪華。四季折々に変化をみせるこの小さな民家から珈琲の馥郁たる香りが静かに流れます。ミニマムであることで到達できる豊穣珈琲への思慮を発酵させ一杯の価値を高め続けるに相応しい子の空間を味わってください。」
※ こちらは足踏みミシンの台の部分をテーブル代わりに使用していました。
とあった。やや自己陶酔的にも聞こえてくる一文だが、店のコンセプトを良く表現しているともいえる。
※ 古民家には当然のように薪ストーブが似合います。
本日、午後2時近くに入店したのだが、希望した2階席は満席ということで1階のテーブル席となった。平日にもかかわらず若い人を中心にして人気らしい。私は着席し、森彦本店限定の「森の雫」(税抜き680円)と名付けられたコーヒーと「円麦」(このお店も「札幌でしかできない50のこと」にランクインしている)さんのパンを使った「チーズトースト」(税抜き550円)をオーダーした。
店内は古いミシンがさりげなく置かれていたり、ミシン代がテーブル代わりに代用されるなど、そのセンスが光るレイアウトが若い人たちをくすぐるようだ。
※ コーヒー「森の雫」と「チーズトースト」です。
※ スプーンにもなんとなくこだわりが…。
「森の雫」である。私は久しぶりに本格的なコーヒーを味わった気分だった。そのコク、奥深さ、深く納得できる味だった。このところ私が入るカフェといえば安価が売りのDOUTOR Coffeeばかりだから無理もない。
こだわりの「森彦」は「森の雫」についても一文が添えられていた。そこには…、
「本店だけのスペシャルブレンド。モカ、マンデリン、コロンビアを使用。アロマと甘味のあるコク。コーヒーの原点を感じさせるコーヒー。」とあった。
チーズトーストも十分に満足できる美味しさだった。
現在、「森彦」は市内に系列店14店を出店しているようだ。札幌を代表するカフェとしての地位を揺るぎないものにしているようだ。
《Café 森彦 概要》
〔住 所〕札幌市中央区南2条西26丁目2-18
〔電 話〕011-622-8808
〔開館時間〕平祝日 10時~21時
土日 8時~21時
〔定休日〕 無(但し年末年始休業有)
〔座席数〕 16席(2階席あり)
〔駐車場〕 有(他店舗との共用9台)
ブリキの煙突がなんとも言えないレトロな味です。
森彦は店舗ごとのコンセプトが面白いですね。
ぼくの行動半径(大通周辺)だと、ル・トロワ地下のアトリエ・モリヒコが好みだったのですが、別のスタイルに変わってしまいました。芸術劇場の森彦は素敵だけど落ち着かない感じですし(個人の感想です)。
森彦本店は未体験なのでぜひ行きたいのですが、コロナ禍で行動制限があり、というか在宅勤務が増えて札幌市内をうろつく時間がないです。当面はお預けです。
個人的には、オアズケ・森彦なんてコンセプトで過ごしますか。
(^_^;)
ぼくのかわりに(というワケではないにせよ)、田舎おじさん様が体験してくださっていますので!
私としては同系列の「D × M」も面白かったのですが、どうやら閉店してしまったようです。場所が悪かったかな?