またまたPMFのConnects LIVEである。今回はフルートのみの五重奏(クインテット)のコンサートだった。今回で私のConnects LIVE参加は6回目である。さすがに厚顔な私も昨日のコンサート前にPMFへ寄付金を送付した。
昨夜(12月21日)、札幌駅前通地下歩行空間 北3条交差点広場(長~い!)通称[西]チ・カ・ホにおいてPMF Connects LIVE! チ・カ・ホ コンサートⅡが開催された。
※ コンサート開始前の会場の様子です。
出演のグループは「フルートレボリューションfrom 札幌」というグループ名で全員がフルート奏者ということだった。グループ名を直訳すると「札幌からフルート革命を!」という意気込んだ名称である。事実、グループのリーダーである八條美奈子さんもそうした意気込みで取り組んでいると力強く語っていた。
出演は、このグループのリーダーであり、唯一のPMF修了生(1998、1999)である八條美奈子さんをはじめとして、◇大倉まみこ、◇川本咲、◇高殿幸、◇立花雅和、といういずれも札幌市内を中心に演奏活動を行っている5人だった。
演奏された曲は、演奏順に
◇チャイコフスキー/「クルミ割り人形」より「あしぶえの踊り」
◇ヴィバルディ/フルート協奏曲 第3番 ニ長調Op.10-3RV428「ごしきひわ」
◇多久潤一郎/「カメレオンプリズム」
◇八條美奈子(編)/「思い出はワルツにのって」
◇バーナード/「ウィンターワンダーランド」
◇八條美奈子(編)/「サッポロ・恋・夢・歌」
〔アンコール〕
◇チャイコフスキー/「クルミ割人形」より「トレバーグ」
さて、グループが命題としていた(?)「フルート革命を!」ということについて、私にはどう聴こえてきたか?ということに若干のコメントをしてみたい。確かにその命題に対して意欲的に取り組まれていることについては伝わってきた。特に3曲目の「カメレオンプリズム」は八條と立花の二本のフルートによる掛け合いのような曲だった。難しい技巧も取り込みながらフルートの可能性を引き出そうとしていることが伝わってきた。
※ フルートの中でも最も長く、大きいコントラバスフルートです。
また、5曲目の「ウィンターワンダーランド」では、5人がそれぞれ形状の違うピッコロ、フルート、アルトフルート、バスフルート、コントラバスフルート、と5種類のフルートを駆使しての演奏でとても興味深かった。
ただ、私の耳には同じ木管楽器だけの音の場合、どうしても単調に聴こえてくことは抗し難かった。特に実験的要素の強かった(?)「カメレオンプリズム」の場合、高音が どうしても耳障りな音として聴こえてきてしまった。私のフルートに対するイメージは柔らかな、包み込むような音というイメージがある。しかし、そこを突破しようとする場合は どうしても既存のイメージを一度壊してしまうということが必要なのかもしれない。そこを乗り越えてフルートだけのアンサンブルをメジャーなものへと引き上げるためには、「フルートレボリューションfrom 札幌」の皆さんのこれからの普及活動が重要となってくるのではないだろうか?
そんなことを考えながら、昨夜のコンサートを楽しませてもらった。
なおこれからもPMF Connects LIVE!は予定されているようだ。こうなったら全回参加を目ざしたいと思う。それをすべて無料で聴かせてもらうことに、私の中でやや恥じらいが広がった。そこで昨日、コンサートに向かう前にささやかながら?千円を寄付させていただくことにして事務局に送付したのだった。