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私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

金平茂紀氏が語る「高校生が『頭をあげる』時代へ」

2025-01-14 19:06:07 | 講演・講義・フォーラム等
 ジャーナリストとして著名な金平茂紀氏は語ります。今こそ高校生は頭をあげて、何が問題なのか?何が真実なのか?大いに議論してほしい。そして自らの考えを主張すべきであると…。旭川東高校で青春時代を過ごした金平氏は北海道の高校生に力強くエールを贈りました。

 一昨日(1月12日)午後、エゾシカネットの講演会を途中で中座した私は、札幌プリンスホテルの国際館パミール館で開催された「北の高校生会議10周年記念シンポジウム」に参加しました。
 「北の高校生会議」とは、「2014年に学校の枠を越え、全道の高校生と対話したい!という高校生の思いを(公財)秋山記念生命科学振興財団が助成することで開催が実現し、その活動が今年10周年を迎えた」ということです。
 私はその存在は承知しておらず、今回のシンポジウム参加も金平茂紀氏の講演を聴きたいという動機から参加したものでした。

     

 金平氏は言います。1985(昭和60)年8月、群馬県御巣鷹山に激突して520名の死者を出すという史上最悪の航空機事故が発生しました。その時、金平氏はテレビ記者として事故を取材していましたが、航空機の機長が必死に「頭を上げろ!頭を上げろ!」何度も叫んだことがボイスレコーダーに残されていたことが記憶から消えず、「今回その言葉の一部に使わせてもらい「高校生が『頭をあげる』時代へ」と決めたことを冒頭披露された。
 
 そして金平氏は、「成田悠輔、堀江貴文、ひろゆき、…」などの顔写真を提示し、「とんでもない若者が出現してきた」と警告しました。曰く「集団自決、集団切腹、余命投票制度、プラン75、等々…」つまり老人不要論を声高に論じる人たちです。(詳しくはお調べください)

 続いて福井県立農業高校演劇部が提起した「明日のハナコさん」と「ぐぐるプロジェクト」についてです。この二つについても詳しくはご自身でお調べいただきたいと思います。二つともに、日本の原発問題についての金平氏の問題提起です。

 金平氏から言わせたら、いずれもが由々しき問題である、との認識です。
 そうした状況にある今こそ、瑞々しい感性の持ち主である高校生が「自分たちには関係がない」あるいは「仕方のない問題」と考えるのではなく、「頭をグイっとあげて、何が本当で、何が正しいのか?」ということを考えてほしい!という若者たちへのメッセージであったと私は解しました。

 金平茂紀氏がどのような言論を展開されているかは諸兄はよくご存じのことと思います。そのことに対する賛否両論があることもよくご存じのことと思います。
 その問題をここで論じるつもりはありません。ただ、金平氏が若者たちに対してモノゴトの本質を追求する気持ちを持ってほしいと呼びかける思いには賛成したいと思うのです。

 間もなく我が国をリードする立場に立つ若者たちが、一日でも早く私たちの周りを取り巻く諸問題に目を向け、より良き道を探ることは我が国にとってプラスになることこそあれ、マイナスとなることなどは微塵もないはずですから…。 

 金平氏は講演の最後に、〈とりあえずの提案〉と題して、高校生たちに次のようなことを提案しました。
 〇過去を学ぶ 過去から学ぶ 歴史とは何か
 〇“学校" を取り戻す
 〇 個人〈 公共〈 国家
 〇数値化できないもの  語学力
  音楽、文化、演劇、映画、詩、ドキュメンタリー、写真、……
 〇Solidarity ガザ、パレスチナ、ミャンマー、韓国、…
   (註:Solidarity =連帯)




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