田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

道警音楽隊 クリスマスコンサート

2022-12-11 13:53:09 | ステージ & エンターテイメント

 道警(北海道警察)音楽隊らしく(?)軽快な演奏が耳に心地良く届いた。久しぶりに聴く道警音楽隊の演奏だったが、確かな技術に裏付けられた演奏とカラーガード隊の華やかなでキレのある演技で楽しむことができたクリスマスコンサートだった。

        

 12月9日(金)夜、道民活動振興センターの主催「かでるクリスマスコンサート2022が開催され、参加を申し込んだところ入場券を入手できたので参加した。出演は北海道警察音楽隊(以下、道警音楽隊と略称する)と北海道警察カラーガード隊だった。道警音楽隊は道民の人気が高いようで、かでるホールは満員の盛況だった。

 コンサートは1部と2部に分かれており、第1部は道警音楽隊の演奏をじっくり楽しむステージだった。演奏された曲は掲載したとおりだが、私は道警音楽隊の音は “軽快” とか “軽やか” という表現が相応しいと思っている。確かな技術に裏付けされた軽快な音が耳に心地良く聴こえてくるのだ。私は道警音楽隊を自衛隊音楽隊と比較してみることがある。そうすると二つの音楽隊の違いが良く分かるのだ。

        

 自衛隊音楽隊(ここでは北部方面音楽隊を指す)は、音楽教育を専門に受けてきた演奏家を中心とした音楽隊だと聞いている。そうしたこともあり、演奏される曲目は重厚な曲が多いように感じられる。そしてその目的はあくまで自衛隊及び隊員たちの士気高揚が主目的だという。対する道警音楽隊は専門的に学んだというより高校などでブラスバンド部などに所属した職員の中から選抜されると聞いている。そしてその目的も北海道警察の活動に対して道民の理解と協力を得るためだという。そのあたりが音楽性の違いにも出ているように感じられる。

 ユニフォームも対照的だ。道警の方は主として白系の制服を身に着けて演奏する場合が多い。これだと女性隊員でも違和感がない。対する自衛隊の方は深緑系でやや重々しい印象を与える。

  

※ この写真で道警音楽隊は紺色の制服であるが、コンサート時は白い制服だった。カラーガード隊員が写真では9名になっているが、コンサートでは5名でやや寂しかった。

 こうしたことが聴いている私たちにも伝わってきているように思えるのだが、道警音楽隊のコンサートはいつも楽しく親しみを覚えるコンサートである。第2部のステージドリル「ミュージック・パトロール2022」もカラーガード隊を交えて、楽しく華やかなステージが展開され、私をはじめ駆け付けた道民の方々も満足して会場を後にしたに違いない。

 道警音楽隊、自衛隊音楽隊、それぞれ音楽性に違いはあるものの、どちらの演奏も素晴らしいことには違いない。これからも機会あるごとに両者の演奏会に駆け付けたいと思っている。


サロン・ド・ハッチ オカリナコンサート

2022-12-10 10:25:42 | ステージ & エンターテイメント

 なんともホッコリとしたオカリナの調べがホールいっぱいに響き渡った。アマチュアの域を出ない集団の演奏だったが、耳慣れた曲の数々が演奏され、なんとも心豊かな思いを抱かせてくれたコンサートだった。

        

 昨日12月9日(金)午後、はちけん(八軒)地区センターで開催されたオカリナコンサートに顔を出してみた。「サロン・ド・ハッチ」とは、八軒地区センターで行われるサロン的な催しをフランス語風にちょっと洒落て「八軒」を「ハッチ」と呼んでみたということのようだ。

 演奏したのは、はちけん地区センターを練習拠点として活動する「オカリナサークル アンダンテ」の33名(うち男性は2名)の皆さんによるコンサートだった。

   

   ※ 写真を撮った時は全員演奏ではなかったために少なく見えますが、全員では33名のサークルでした。

  当日演奏された曲は、添付したプログラムどおりであるが、いずれの曲も私にとっては耳慣れた曲ばかりであった。それら耳慣れた曲の数々をオカリナで演奏すると、オリジナルとは違った独特の音色で聞こえてくるのが堪らなかった。けっして素晴らしい演奏技術ではないのだが、オカリナから出される音色がなんとも心地良いのだ。MC担当の方が語っていたが、「オカリナは日本の曲に多い抒情的な曲によく合う楽器だ」と言っていたが、その通りだと私も思った。

        

 特に私の気持ちがグッとくるほど私の琴線に響いたのは、さだまさし作曲の「北の国から」だった。オカリナの音色にのせてTVドラマでの名場面が走馬灯のように巡ってきた。また、村井邦彦作曲、河邨文一郎作詞の「虹と雪のバラード」も札幌市民にとっては欠かせない曲で、オカリナの音色で聴くものいいなぁと思えた。

   

   ※ 休憩時間にメンバーの方々が着用していたお揃いのオカリナがデザインされたTシャツを写させてもらいました。

 アンコールでは再び「故郷(ふるさと)」が演奏され、最後の最後にはこれまた村井邦彦作曲の「翼をください」でコンサートを締め括った。

   

   ※ コンサートの最後はクリスマスシーズンらしく演出を施して演奏を披露してくれました。

 ちょっとお年を召した婦人たち(男性も混じってはいたが)が練習の成果を一生懸命に発揮しようとして真剣に演奏してくれた姿がとても好ましく、心温かいひと時を過ごすことができたオカリナコンサートだった。


事前踏査 円山公園&円山動物園

2022-12-09 11:49:01 | 「めだかの学校」関連

 「めだかの学校」来年度企画の「歩いて巡ろう!札幌の公園」で、「円山公園」の部だけは合わせて公園と「円山動物園」を組み合わせた案を提案してみようと考えている。そして円山公園で人知れず(?)佇んでいる慰霊碑群も訪れては?とも思っている。

 「中島公園」を巡って歩いた12月5日(月)、勢いに乗って「円山公園」にも出向いた。こちらは地下鉄東西線「円山公園駅」がウォーキングの発着点となる。

   

   ※ 円山公園の入口にある「円山公園パークセンター」の建物です。

 円山公園駅から真っすぐに「円山公園」に向かう。円山公園内の石碑の類は人々が良く集う園域に4つほど設置されているが、今回はそのうち最も南側に建つ北海道開拓の父とも称されている「島判官紀功碑」のみを見て、ふだんはなかなか人が訪れない「坂下野球場」の裏手に当たる「円山原始林」との境に建てられている4つの慰霊碑群を見てもらおうと思っている。その4つの慰霊碑とは、「逓信従業員殉職碑」「北海道鉄道殉職碑」「北海道方面委員慰霊碑」「殉難消防員之碑」の4つである。

   

   ※ 公園南側に建つ「島判官紀功碑」です。

   

   ※ 以下の石碑は円山公園南端の円山原始林との境に建っています。写真は「逓信従業員殉職碑」です。

   

   ※ 「北海道鉄道殉職碑」です。

   

   ※ 「北海道方面委員慰霊碑」です。

   

   ※ そして何故か慰霊碑群に挟まれた形で、「山下秀之助歌碑」が建っていました。

   

   ※ 「殉難消防員之碑」です。

 それにしてもなぜ「円山公園」にはこのような慰霊碑が多いのだろう?素人の浅はかな考えでは、比較的市の中心部に近いうえ、円山原始林の近くという静謐な場所であることが選ばれた理由なのだろうか?

 慰霊碑群が建つ場所から「円山動物園」に向かうが、途中に円山原始林の境に巨大なカツラの樹が大きい株を形成している。そこが情報によるとシマリスやエゾリスの楽園らしいので立ち寄ることにしたい。果たしてリスたちに出逢えるか?残念ながら私が訪れたこの日(12月5日)は出逢えなかった…。

   

   ※ こうしたカツラの巨木が周りに何本も屹立しています。

 その後は、「円山公園」から「円山動物園」に続く木道を歩いて動物園に向かうことを提案したいと思っている。

   

   ※ 「円山動物園」の正門です。

 今回の事前踏査では、動物たちを見て歩くことはパスして動物園の入口から最奥部までを往復して距離的(歩数)ことだけをチェックするにとどめた。動物園内は自由散策にするか、それとも動物園ボランティアガイドを依頼するかも検討課題となるだろう。

〈歩数、距離チェック〉

◇地下鉄東西線「円山公園」駅 ⇒ 円山公園(慰霊碑群) ⇒ 円山動物園(往復)

                                                                         約5,400歩 約3.8キロ 

※ 歩数チェックは動物園を終了した時点で約3.8キロとシニアとしては適当な距離である。動物園から地下鉄駅までバスを利用するか、徒歩にするかは各自の判断とするのが適切かな、と今のところ思っているが…。


60年ぶりに再読!小田実著「何でも見てやろう」

2022-12-08 10:55:33 | 本・感想

 私が「何でも見てやろう」に出会ったのは16歳、高校2年生の時だった。読み終えた私は興奮していた。「こんな方法で世界を巡ることができるんだ!」と…。この「何でも見てやろう」は私の人生に大きな影響を与えた一冊だった。その一冊をこのほど60年ぶりに再読した。

          

   ※ 私が高校2年生の時に読んだ初版本です。字が小さすぎて今の私が詠むには辛過ぎました。そこで…。

 今となっては記憶が定かではないが、道東の片田舎にある町のたった一軒の本屋さんで私はその一冊に出会ったと記憶している。読書の習慣など無かった私だが、「何でも見てやろう」だけは特別だった。その一冊にだけはぐいぐいと引き寄せられた。

 著者の小田実は「1日1ドル」という極小予算でアメリカからヨーロッパ、中近東、アジアを巡って歩いた旅行記だった。「このような旅なら、自分にもできないだろうか?」…、そんな思いがムクムクと湧いてはきたが、自分にはしょせん儚い夢でしかなかった…。

 お――っと、私の思い出話を語る投稿ではない。再読の話である。

 60年ぶりに頁を開いた「何でも見てやろう」は、60年前と同じように魅力に満ちていた。粗筋的には東京大学の文学部大学院に学ぶ作家のタマゴの小田実は、「アメリカを見てやろう」とフルブライト留学生に応募し、見事に選考を通過し、渡航、生活費などを先方持ちで留学することになった。(このあたりは小田が秀才であるが故に可能なのだが)

 アメリカでの1年間の留学生活を終え帰国するに際して、小田はアメリカから日本へ直接帰らず、ヨーロッパ、アラブ、中近東、アジアを回って帰国することを画策した。作家志望である小田はアメリカでも各地を巡っているが、より多くの国々を巡りより多くの事物、人物に接したいと考えたのだ。そう「何でも見てやろう」と思い立ったのである。

 「何でも見てやろう」はユーモアと機知に富んでいて、読んでいてとても楽しませてくれた。低予算の旅のため、訪れた国々の底辺をさ迷いながら、小田の観察眼は冴えわたる。それは単なる旅行記の範疇を超え、鋭い文明批評の様相も呈した内容だった。小田が旅した1958~1960年というと、昭和33年~35年にあたる。

 「何でも見てやろう」で小田が書く文明批評的文章を当時の私が理解できるはずもない。私はただ、ただ、小田の無鉄砲とも思える旅の方法・手段に引き寄せられたのだった。その時、私の中で残った小田の言葉で覚えているのは、「インドのカルカッタは世界最悪の都会」ということと、「日本列島はアメーバ運動のようである」と称したことだ。アメーバ運動とは、アメーバはてんでばらばらに偽足を出して動きながら、それでいてある一定の方向をさして移動していくが、日本の国内もまたてんでばらばらの動きに見えるが、確かに良い方向を目指して動いているように見える、と小田は喝破したことは鮮明に覚えていた。(小田は本書で「アミーバ」と表記しているが、私が「アメーバ」と一般に流通している言葉に置き換えた)

            

  ※ 今回詠んだのは、講談社文庫から出版された文庫本となり文字も大きくなったもので詠みました。

 面白いことに、私が敬愛するノンフィクション作家の沢木耕太郎もまたこの小田実の「何でも見てやろう」に接してインスパイアされ、あの名著「深夜特急」を産み出したアジア・中近東・ヨーロッパ放浪の旅に出たのだった。

 さて、私はというと、「何でも見てやろう」から受けた衝撃は大きく、この本に出合ってから5年後の大学3年生を終えた時に大学を1年間休学してヨーロッパ、中近東、アジアの彷徨の旅に出かけたのだった…。

 小田実著「何でも見てやろう」を今回60年ぶりに再読している間、私は65年前の甘酸っぱい青春の旅の再現していたのだった…。(いつかまた、そのた旅を語ってみたい、とも思っているのだが…)             


中島公園の彫刻、モニュメント巡り

2022-12-07 16:11:54 | 「めだかの学校」関連

 大通公園の彫刻、モニュメント巡りに続いて中島公園を巡って歩いた。中島公園には彫刻、モニュメント以外にも豊平館、日本庭園、八窓庵など見どころがたくさんある。ここでも事前踏査の大切さを痛感することとなった。

 「めだかの学校」の来年度企画で訪れる予定の中島公園も12月5日(月)に事前踏査で巡ってみた。中島公園は大通公園同様に札幌市民の多くが訪れる札幌市の中心部に位置する公園である。私たちはここに設置されている彫刻やモニュメントと共に、公園内にある施設も巡りたいと思っている。

 計画では地下鉄の中島公園駅から幌平橋を目指して巡り歩きたいと考え、その通りに踏査してみた。そこでその順に彫刻やモニュメントを紹介していくこととする。

   

   ※ 地下鉄中島公園駅1番出口を出たところに確かに時計塔は立っていたのだが、どうも資料の時計塔とは違うような?

 そうすると、早速事前踏査の重要性を認識させられる事態に出会った。というのは、ネットや資料では中島公園駅を出て直ぐに「ライラックの賦時計塔」があることになっていた。確かに公園駅を出た直ぐのところに時計塔は立っていた。しかし、どうも資料にあるものとは別物のような気がした。台座がないのだ。「おかしい」とは思いながらも、一応写真は撮って次の彫刻を探して移動した。

   

   ※ 山内壮夫作「森の歌」

   

   ※ 林正美作「ヨットと方向」

 先の確信できない時計塔と、二つの彫刻をチェックして公園内にある「人形劇場こぐま座」の前庭に来た時に資料にある時計塔が立っていたのだ。初めからそこに建てられたのか、それとも移設されたのか定かではないが、ともかく「ライラックの賦時計塔」を見つけられてよかった。

   

   ※ 作者不明「ライラックの賦時計塔」 これが資料にあった時計塔でした。

   

   ※ 小野健寿作「のびゆく子等」 光の加減で裏面を撮りました。

   

   ※ 作者不詳「四翁表功之碑」

 続いて、豊平館は外観だけを写し、日本庭園を目ざしたがここは冬季間は閉園されていて入園が叶わず、園内にある「八窓庵」も立ち寄ることができなかった。中島公園の真ん中に位置する「菖蒲沼」を迂回して園内の各種の彫刻を巡り歩いた。

   

   ※ 「豊平館」です。正面から撮ると背後のホテルが入るため、この角度から撮りました。

   

   ※ 中島公園内の日本庭園は冬季間は閉鎖されます。(八窓庵も同様です)

 一通り菖蒲沼周辺の彫刻をチェックしたのだが、その中のひとつ「ミドリ子ちゃんファミリー」と名付けられたなんとも漫画チックな彫刻が見当たらないのだ。周りの人に聞いても「知らない」という。そこで中島公園管理事務所に問い合わせてみた。電話に出てくれた担当者は、「その彫刻の存在そのものを知らない」と言う。まあ、それほどこだわるものではないと思い電話を切った。するとしばらくして、その担当者から電話をいただき「どうやら撤去されたようだ」との回答を得た。事前踏査のひとつの成果である。

   

   ※ 朝倉文夫作「木下成太郎像」

   

   ※ 山内壮夫作「ねことハーモニカ」

   

   ※ 山内壮夫作「鶴の舞い」

   

   ※ 山内壮夫作「笛を吹く少女」

   

   ※ 山内壮夫作「母と子の像」

   

   ※ 安田侃作「相響」 冬を迎えて彫刻はすっぽりと覆われていました。

 その後、公園内の残りの彫像やモニュメントなどをチェックし、中島公園には含まれないのだが、私が参考にした「札幌デジタル彫刻美術館」によると、中島公園の彫刻の一つに加えられていた札幌靖国神社境内に設置されている「沖縄戦戦没者慰霊碑」をチェックして中島公園の実地踏査を終えた。

   

   ※ 宮田亮平作「レナード・バーンスタイン像」 誰かがバーンスタインの腕にビニール傘を引っかけていますね。

   

   ※ 小田襄作「風景の夢」

   

   ※ 「沖縄戦戦没者慰霊碑」

 「めだかの学校」の「歩いて巡ろう!札幌の公園」としては、地下鉄中島公園駅集合、幌平橋駅解散で提案しようと思っているが、そうすると歩数的には約4,700歩、距離にして約3.3キロと、シニアの講座としては、地下鉄駅までその前後の歩く距離を加えると適度かな?と考えている。


映画 №351 番場の忠太郎 瞼の母(無声映画)

2022-12-06 15:18:51 | 映画観賞・感想

 活動弁士付き無声映画は初めての体験ではなかったが、私にとっては意外と思えるほど楽しめた映画会だった。その要因は数々考えられるが、やはり一番の要因は活動弁士:飯村宏美さんの語りの良さだったと私には思えた。

        

 12月4日(日)午後、札幌市資料館において「第10回無声映画を体験しよう!」という会が開催され、興味を抱いて参加した。この回に取り上げられた映画が長谷川伸原作の「番場の忠太郎 瞼の母」だった。

 弁士の飯村さんは40代と思われる着物姿の女性だった。映画会はまず、その飯村さんによるレクチャーから始まった。映画は1931(昭和6)年に制作されたもので「番場の忠太郎 瞼の母」は7度映画化されているそうだが、その最初の作品だということだ。監督は若干26歳の稲垣浩だが、稲垣は原作者である長谷川伸に掛け合ってストーリーを原作とは違えて、結末で忠太郎と母が親子の縁を取り戻すことを願い出て承諾を得たという。それが評判を呼んだことから長谷川は自身の戯曲の結末を変えたということだ。

 映画はフィルム映画をDVD化したもので映写されたが、お世辞にも鮮明とは言い難い画面で、いわゆる雨が降ったような状態で、顔を正面から撮ったときなどは顔全体が白く映り表情などを読めないほどだった。それでも私が楽しめたと思ったのは、一つはやくざ稼業の忠太郎が幼き日に別れた母を探して訪ね歩き、ついて探し当てたのだが母は娘(忠太郎の妹)との安穏な生活が壊れることを恐れ忠太郎に母であることを認めようとしなかった。しかし、娘に諫められ母と忠太郎は親子の再開を果たすという単純明快、そしてお涙頂戴的ストーリーが私の琴線に触れたことと、弁士の飯村さんの明快な語りとセリフの内容がマッチしたと思われたことだ。

   

   ※ 若き日の片岡千恵蔵(右)と山田五十鈴(左)です。

 時に主演の片岡千恵蔵は28歳、妹を演じた山田五十鈴が14歳の時の作品だという。片岡千恵蔵は当時から時代劇六大スターと呼ばれて大人気を博していたということだが、私たち世代が知っている片岡は渋い中年俳優として銀幕を飾っていた方との印象が強いが、若き日の表情にその面影を見ることができ嬉しい一瞬だった。

 私が無声映画を観るのは初めてではないと記憶しているが、その時には大して感激することもなかったように記憶している。それが今回は「無声映画もなかなかいいなぁ」という感想をもつことができた。機会があればまた観てみたいと思うが、はたして同じような感想を抱くことができるであろうか?                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                

《WCサッカーカタール大会 情報》

 う~ん、残念! 森保ジャパンはベスト8を目指して昨日深夜クロアチアと戦ったが延長の末、PK戦で惜しくも敗れ去ってしまった…。やはりクロアチアは簡単な相手ではなく、日本のボール支配率はドイツ戦、スペイン戦同様相手にボールを保持される時間が多かった。

 それでも前半終了間際、日本が先制した時には「いけるかも?」と思った瞬間もあったのだが…。試合結果は多くの方々が知るとおり…。

 それでも私は昨日に投稿した通り、今回の森保ジャパンはドイツ、スペインというサッカー強国を下したのだから大健闘と評価しても良いと思う。夢見たベスト8は叶わなかったけれど、そこに一番近づいた今大会だったと言えるのではないか?

 日本中を沸かし続けてくれたサムライジャパンの26人に大きな拍手を送りたい。

 ご苦労さま! そしてありがとう!

 


大通公園の彫刻、モニュメント巡り

2022-12-05 19:46:26 | 「めだかの学校」関連

 「冬を迎えて彫刻、モニュメント巡りもないだろう」との突っ込みを入れられれば、その通りなのだが…。実は訳あって雪を被った彫刻やモニュメントを巡り歩いた。思わぬ新発見もあった。

 雪を被った彫刻を見て歩いた訳とは?

 拙ブログに時折り登場する「めだかの学校」では、現在来年度の学習計画の立案作業が渦中を迎えている。いろいろとアイデアが出ているのだが、その中の一つとして昨年、一昨年とコロナ禍のために戸外出ての社会見学などに取り組むことができなかった。そこで「来年度はぜひ実施したい!」という声があった。検討したところ工場見学などはまだ先方が受け入れてくれないところが多いため、「ウォーキングを兼ねて、札幌市内の公園の魅力を再発見しよう!」ということになった。

 訪れる公園として候補に挙がったのが、大通公園、中島公園、円山公園(+円山動物園)、西岡公園(西岡水源池)、百合が原公園、モエレ沼公園、などであった。そこで私は自らの健康づくりも兼ねて、自主的に事前踏査をしてみようと思い立ったのだ。

 その第一弾として過日(12月2日)、まずは大通公園を巡って歩いたということである。

 大通公園の彫刻たちは皆雪を被っていたが、そのような写真を撮る人はそう多くはないはずだ。とすればそれも一興と思い、雪を被った彫刻の写真を公開することにした。コメントも付けずに羅列します。(大通公園の西1丁目から札幌市資料館に向かって順に羅列していきます)

◆北1条西1丁目

   【山内壮夫 作 「希望」の像】

※ 正確には大通公園内に建てられた像ではないが、大通公園に隣接していることから仲間に入れることにした。

   

◆大通公園西2丁目

   【山内壮夫 作 花の母子像「愛」】

   

   【「ベンソンの水飲み」碑】

   

   【「北海道電話交換創始の地」碑】

   

   【佐藤忠良 作 「開拓の母の像」】

   

◆大通公園西3丁目

   【坂胆道 作 「石川啄木像」と歌碑】

   

   【峯孝 作 「牧童」の像】

   

   【本郷新 作 「泉の像」】

   

   【山田良定 作 「湖風」】

   

◆大通公園西4丁目

  【小谷博貞 作 「札幌の木 ライラック(吉井勇歌碑)」】

  

◆大通公園西5丁目

 【聖恩碑】

      

◆大通公園西6丁目

  【開拓紀念碑

  

 【峯孝 作 「奉仕の道」

  

◆大通公園西7丁目

  【田畑一作 作 「漁民の像」

  

 新たな発見もあった。その一つは、大通西7丁目の片隅に目立たない形で「集団帰国記念」と書かれた小さな石碑があったのだ。調べてみると、戦時中に不足していた労働力を補うために多くの朝鮮人が日本に送り込まれたことは史実でも明らかだが、本道にもたくさんの朝鮮人が送り込まれていた。戦後、日本赤十字社と朝鮮赤十字会との協定によって朝鮮人の帰国事業が始まり、北海道からも約2,000人の朝鮮人が帰国したそうだ。そのことを記念した石碑であるが、私はこの石碑のことをこの日まで知らなかった。あまりにも小さな石碑のために札幌に住む人でも知らない人が多いのではないか?私たちは史実としてそのことを知る必要があるのではないか、と思うのだが…。

  【「集団帰国記念」碑

  

◆大通公園西8~9丁目

 【イサム・ノグチ 作 「ブラック・スライド・マントラ」】

  

◆大通公園西9丁目

  【藤川基、山本一也 作 「有島武郎文学碑」】

  

◆大通公園西10丁目

  【野々村一男 作 「ホーレス・ケプロン像」】

      

  【雨宮次郎 作 「黒田清隆像」】

      

◆大通公園西11丁目

  【マイバウム】

      

  【オリンピックマーク】

  

◆大通公園西12丁目

【佐藤忠良 作 「若い女の像」】

      

 もう一つ、札幌市資料館の正面玄関外壁に「法の女神」テミスが目隠しをしている頭部像が掲げられているのは知っていた。そしてその横には剣と秤の彫刻も掲げられている。それらが一体となった女神像があると聞いたのだが、資料館に行っても見つけることができなかった。そこで担当者に伺ったところ、なんと資料館の玄関を入ったところの左手に高さ40cm程度の小さな女神像がガラスケースに入って陳列されていた。私は大通公園にある他の彫刻と同じような大きさと勝手に想像していたために見つけるができなかったのだった。

◆大通公園西13丁目(札幌市資料館内)

【山本新蔵 作 法の女神「テミス」の像】

      

 また彫刻やモニュメントではないが、西11丁目の中央付近にある大きな建造物が気になっていたが、これは「地下鉄通風口」だということが判明した。

  

 大通公園は札幌における最も重要なランドマークである。だからさまざまな意味で記念する彫刻やモニュメントが多いのも頷ける。これらを改めて見て回り、その意味を知ることには大きな意味があると思っている。来年度の本番が楽しみである。

 なお、事前踏査で大通公園を往復した歩数は約3,800歩、距離にして約2.4キロだった。お年寄りのウォーキングとしてはけっして無理な距離ではないと思っている。

 

《WCサッカーカタール大会 情報》

 今夜、というより今深夜(12時より)森保ジャパンはベスト8進出をかけてクロアチアと対戦する。メディアは大騒ぎをして日本有利を伝えるが、私はそんなに簡単じゃないと考えている。いや、むしろかなり難しいのでは?とさえ思っている。何といってもクロアチアは前回大会の準優勝国である。だから森保ジャパンが不幸にも負けたとしても、私は潔くその敗戦を受け入れようと思っている。今大会の森保ジャパンはドイツ、スペインといったサッカー強国から勝利しただけで十分な仕事をしたと思っている。

 だから今夜は今までより冷静に観戦したいと思っている。そしてもし幸運にも勝利できたとしたら直に喜びたいと思っている。

 願わくば、今大会に入って期待されたほど輝いていない鎌田、伊東両選手が輝いて悔いなく今大会を終えてほしいと思っている。何せ二人は森保ジャパンをWCに導いた立役者なのだから…。頑張ろう!ニッポン!


西区オーケストラ ファミリーコンサート

2022-12-04 18:52:39 | ステージ & エンターテイメント

 100人近くの団員を誇る本格オケを眼前で聴くのはかなりの迫力である。道内屈指の実力を誇るオーケストラの音を楽しんだ。

        

 12月3日(土)午後、西区民センターが主催する「西区オーケストラ」による「ファミリーコンサート」がありチケットを入手できたので楽しむことができた。会場はむろん「西区民センター区民ホール」である。区民ホールとはいってもやや手狭なのが残念だが、その分客席との間がほとんど取れず、至近距離で演奏を楽しめる。私の席などは指揮者のすぐ前だった。

   

 前述したように西区オーケストラは100人近くの団員を擁し、毎年定期演奏会を実施している。私も過去に2度ほど定期演奏会を聴いているが、その実力は札幌のもう一つのアマチュアの実力オケである北海道交響楽団に優るとも劣らない力量をもっているのではと私は思っているオーケストラだ。

   

   ※ この近さで聴くオーケストラの大音量は迫力がありました。

 この日はちょっと変わった趣向でのコンサートを楽しむことができた。まず演奏された曲目を紹介すると…。

《第1部》 G.ビゼーの「カルメン組曲」より

  ◆前奏曲(第1組曲)

  ◆ハバネラ(第2組曲)

  ◆セギディーリァ(第1組曲)

  ◆ジプシーの踊り(第2組曲)

  ◆闘牛士の歌(第1組曲)

  ◆密輸入者の行進(第2組曲)

  ◆間奏曲(第1組曲)

  ◆アラゴネーズ(第1組曲)

  ◆闘牛士〔第1幕への前奏曲〕(第1組曲)

《第2部》 オーケストラと共演 ~ 楽器体験コーナー

  ◆L.アンダーソン/そりすべり

  ◆L.アンダーソン/舞踏会の美女

  ◆教会音楽/クリスマスフェスティバル(メドレー)

 この第1部に趣向が凝らされていた。というのも、新井鴎子という方が著した「音楽劇台本シリーズ」を元にして、曲の間にMCの担当の方がオペラの場面を情感たっぷりに語ったうえで次の演奏が始まるといった趣向だったために、聴いている側にとって曲への感情移入が容易となりより楽しむことができた点が良かったと思えた。もちろん演奏自体も素晴らしかったが…。

 第2部はL.アンダーソンの「そりすべり」で会場の子どもたちから希望者を募り、オーケストラの演奏に鈴の音を合わせる体験をして子どもたちを喜ばせた。また、「クリスマスフェスティバル」では、演奏者たちがそれぞれサンタの帽子を被ったり、譜面台をクリスマス仕様にしたりして雰囲気を出しながらメドレーで数曲演奏し、サービス精神旺盛な一面も見せてくれた。

   

   ※ アンダーソンの「そりすべり」に合わせて鈴の音を鳴らしました。

   

   

 アンコールにはチャイコフスキー作曲のくるみ割り人形より「花のワルツ」を披露してくれてコンサートを終了した。

 MCを担当した方が、西区オーケストラの指揮者である鎌倉亮太氏を「我らのマエストロ鎌倉亮太」と誇らしく紹介されたが、鎌倉氏は単に指揮者だけではなく、ピアニストとしも高名であり、札幌大谷大学音楽科の准教授としても活動されている方である。きっと西区オーケストラにおいても絶対的存在のようである。西区オームストラのますますの活躍を期待したい。


北一条教会オルガンコンサート

2022-12-03 17:16:36 | ステージ & エンターテイメント

 パイプオルガンの幅広い可能性を感じさせてくれたコンサートだった。特に今回は高音の響きが印象的、効果的に私には聴こえてきた。昼休みのひと時、パイプオルガンの音色の良さに浸った。

        

 12月1日(木)の昼休み、「北一条教会昼休みコンサート」の秋季シリーズの最後、第189回のコンサートが開催され、参加した。

 今回は教会のオルガニストとして活躍されている工藤羊子さんによるオルガンコンサートだった。パイプオルガンというと、札幌では札幌コンサートホールkitaraのパイプオルガンが最大のものと思われる。私はこれまで何度か聴いたことがあるのだが、あまりにも大きなパイプが並んだオルガンのために低音の音が強調され過ぎているように聴こえてしまい、今一つ親しめない思いでいた。今回は近所であり、無料のコンサートということもあり出かけてみた。例によって演奏された曲を紹介しようと思うが、今回はフランスのクリスマスにちなんだ曲の特集ということだった。

 ◇ N.ルベーグ/クロッシュ(鐘)

 ◇ M.コレット/歌おうノエルを大きな声で

 ◇ M.コレット/プロヴァンスのノエル

 ◇ G-B.バルバストル/イエスがクリスマスにお生まれになった時

 ◇ A.ギルマン/偉大な神~目が覚めたら牧者のところに行こう

 ◇ A.ギルマン/ヨセフは良き妻をめとられた

 ◇ A.ギルマン/急げ忠実な羊飼いたち、祝福の時が来た

◇ M.コレット/カリヨン(鐘)

 私にとってはどの曲も始めて聴く曲ばかりだったが、全体的な印象として北一条教会のパイプオルガンは私のサイズ感とぴったりだったようだ。つまり大きくもなく、小さくもなく、といった感じだった。特に高音の響きが心地よかった。

   

   ※ 私にとっては、この北一条教会のパイプオルガンのサイズ感がちょうど合っていたように思われました。

 曲としては、最初の「クロッシュ」と「カリヨン」が鐘の音としては対照的だったことが良く分かった。クロッシュは教会の鐘の中でも小さな鐘だという。反対にカリヨンはそれなりの大きさの鐘ということになろうか。それらの違いを見事に弾き分けてくれたように思われた。特に「クロッシュ」における小さな鐘の音色が印象的だった。

 また、4曲目の「イエスがクリスマスにお生まれになった時」は、華やかな装飾音、多彩な音色、変化にとんだ曲の流れ、どれ一つとってもパイプオルガンの可能性を十分に引き出した一曲と思えた。

 わずかな時間のコンサートだったが、期待以上に楽しめたコンサートだった。

 「北一条教会昼休みコンサート」は冬の間は休んで、来春また4月から再開するという。楽しみに待ちたいコンサートのひとつである。


さっぽろ漫画人協会忘年展 2022

2022-12-02 16:40:22 | 作品展・展覧会等

 風刺の効いた画や言葉がクスッと笑わせる。今年もまた、一年の出来事を漫画人の眼から見て、歓びも哀しみも笑いとばして年の瀬を迎える季節になったんだなぁ…、と思いながら作品を見て回った。

   

   ※ 「らいらっく・ぎゃらりい」が入る道銀ビルディングの入口です。

 11月29日~12月4日までの日程で、北海道銀行の「らいらっく・ぎゃらりい」において「さっぽろ漫画人協会忘年展」が開催されている。

        

      ※ さっぽろ漫画人協会の忘年展は49回も数えるとのこと、来年は節目の年ですね。

 数は数えなかったが全体で50点くらいが展示されていたのだろうか?その全てを紹介するのは難しいので、私の眼に適った作品を紹介してみたい。なお、私のコンデジは近撮すると魚眼レンズ風に写るのが残念である。したがって、周りをトリミングして掲載することにした。また、作品のそのほとんどがプラ板に覆われたケースに入っているためライトが反射して写り込んでいるがご容赦願いたい。 

   

   ※ 人間にはやっかいな動物たちの視点から作品にしたものですね。

        

        ※ 円楽師匠の死はちょっと早かったですね。                        

        

        ※ エリザベス女王の逝去も大きな話題でした。

   

   ※ 北京五輪では高梨沙羅選手が不可解な判定に泣きました。横の二人の中学生の絵が秀逸です。

   

   ※ この話題も道民にとっては今年後半期の大きな話題でした。

   

   ※ 私的にはこの作品が題材、取り上げ方において最も優れた作品と思いましたが、はたして…。

        

        ※ セリフがなかなかですが、どこかで聞いたこともあるような…。人物は誰?

《漫画川柳の作品》 

 漫画に川柳を載せた作品のコーナーがあり、こちらもなかなか味があったので掲載することにした。

                                               

        

       

       

         

《WCサッカーカタール大会 情報》

 「まさか、まさか」がまた起こってしまっ!!!

 圧倒的にスペインにボールを支配されながら(特に前半はなす術がなかった)も、後半に入って三苫と堂安が入って雰囲気が変わり、前田の愚直なプレスが効き、伊東の粘りが堂安の一発を誘発した。この一発がスタジアムの雰囲気を一変したようだ。

 同点とした直後、またまたチャンスを掴んだ森保ジャパンは三苫の諦めない走りが功を奏し、語り継がれるであろうラインぎりぎりからあげたセンタリングに田中が合せて勝ち越し点をゲットした。

 その後もボールはスペインに支配される展開が続いたものの、堅い守備はスペインに決定的場面を作らせず、見事に「まさかまさか」をやってしまった。ドイツ戦と似たような試合運びがどうしてできたのだろうか?

 WCは直ぐに次戦のベスト8を目指しての対クロアチア戦が迫っているが、今日、明日は奇跡の勝利に酔いたいと思う。