田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

冬のくらしアイデアコンテスト発表会

2024-03-02 20:19:40 | イベント
 大学生たちが興味ある冬のくらしを豊かにするアイデアを次々とプレゼンテーションした。それを専門家たちが審査するというコンテストに立ち会うことができた。そしてその結果は?

   

 一昨日(2月29日)午後、札幌市民交流プラザにおいて「(一社)北海道開発技術センター」主催の「冬のくらしアイデアコンテスト」が開催され参加した。
 コンテストは「北海道開発技術センター」が設立40周年を記念して全国の高専生・大学生・大学院生を対象として「北海道における持続可能な冬の暮らし」についてのアイデアを募集したところ31件の応募があったそうだ。
 その31件を第一次審査で5件にまで絞り、今回関係者や一般市民を前に発表し、その中から優秀なアイデアを表彰するというものだった。
 今回、第一次審査を通過し、発表したテーマ & チームは…、(氏名は省略します)
 ◆「愉雪の巡い(ゆうせつのうつろい)」 札幌市立大学
 ◆「ゆきんこお野菜冬畑」 北海道商科大学
 ◆「第五の公営競技「競雪(けいせつ)」 北海道大学大学院
 ◆「Snow Safety Stick」 茨城工業高等専門学校
 ◆「幻想的な空間で個別映画館~movie in ice~」 大阪大学、大阪経済大学
以上5チームが持ち時間12分の中でプレゼンテーションを展開した。
 審査員は、①高野伸栄北大工学研究院教授を委員長として、②柿崎恒美北海道開発局長、③宮口宏夫北海道新聞社々長、④鈴井貴之クリエイティブオフィスCUE会長(タレント)、⑤倉内公嘉北海道開発技術センター理事長、以上そうそうたる各界の権威が顔をそろえた。
 
 各チームの発表の後、審査員からの質問コーナーがあったが鈴井審査員が積極的に質問されていたのが印象的だった。

  
  ※ コンテストのプレゼンテーションの様子です。(写真は札幌市立大学です)

 各チームの発表が終わり、審査員が合議する時間を利用しての弦楽四重奏によるミュージックタイムが設けられていた。ミニコンサートと銘打ってはいたが、いずれもが札幌交響楽団の団員、あるいは元団員という構成の本格的なコンサートだったので、このことについてのレポは別項で投稿することにしたい。
 ということで、 ミニコンサートの後に審査結果の発表となった。
 その結果は…、
 ◆最優秀賞 「愉雪の巡い」 札幌市立大学
 ◆優秀賞  「第五の公営競技『競雪(けいせつ)』」 北海道大学大学院
 ◆優秀賞  「Snow Safety Stick」 茨城工業高等専門学校
となった。最優秀賞となった札幌市立大学の「愉雪の巡い」は、デザイン学科の学生らしく、雪が融ける様子を芸術的に見せる(魅せる)ことを提案したものだった。テーマ名も含めて雪が融ける様を一種の芸術に見立てたところが審査員の心証を得たようである。私の評価とはやや違った結果となった。
 優秀賞の二つのチームの提案は、私も高く評価したアイデアであったが、北海道大学大学院の「第五の公営競技『競雪』」は、ロボットを使用して雪山を取り除くことを競技化し、それを公営競馬ならぬ公営競雪として、公営ギャンブル化しようという学生らしい突飛な提案が興味深かった。 
 また、茨城高専の「Snow Safety Stick」は、歩きにくい雪道を歩く際に、Stickの先にセンサーを取り付けて滑りやすい箇所をいち早く歩行者に知らせる装置を提案した。提案した茨城高専は試作品まで用意して健闘したが、その有効性が今一つ審査員に伝わりづらかったようだ。

  
  ※ 見事最優秀賞に輝いた札幌市立大学のお二人です。賞金30万円を獲得しました。

 最終審査に残った5つのチームは、それぞれが雪国の暮らしに対する課題を意識し、その課題解決策を提示してくれた。こうしたコンテストはなかなか面白い試みと思えた。主催の「北海道開発技術センター」は今回限りのコンテストと言われたが、できればこうした催しを何らかの形で継続させてほしいものである。

映画  波乗りオフィスへようこそ  №373

2024-03-01 20:48:44 | 映画観賞・感想
 現役世代のUターン、Iターンを後押しする、いわゆる地方創生をテーマとした映画だった。趣旨は理解できるのだが、どうも出演者の演技力がイマイチのため映画に没入できないきらいがあったのが残念だった…。

   
      

 昨日(2月29日) 午前、市民活動サポートセンターが主催する「エルプラ・シネマ」がエルプラザであり、参加した。今回取り上げられた映画は「波乗りオフィスへようこそ」といって、一見分かりづらい題名の映画なのだが…。
 映画自体はフィクションだが、原案は存在する。それは徳島県美波町に本社をおくサイファー・テック株式会社および株式会社あわえの社長である吉田基晴が著した「本社は田舎に限る」がベースとなっているということだ。
 ストーリーは、東京でセキュリティソフト会社を経営する徳永(関口知宏)は、会社のエンジニアを確保できないことに悩み続けていた。東京で人材を確保することに限界を感じた徳永は、副社長の沢田(田中幸太朗)と共に彼の故郷である徳島県美波町にサテライトオフィスを構え、人材を確保したいと考えた。美波町は太平洋に面していてサーフィンの適地でもあった。
 人材募集を始めると、働きながらサーフィンも楽しみたい。また勤務の合い間に四国八十八か所を巡りたい。あるいは、釣りを楽しみながら勤務したい。などといった人たちが次々と応募してきた。映画の題名は、そこから名付けられたようだ。

   
   ※ 美波町の再生について徳永と岩佐が語り合うシーンです。

 徳永はセキュリティソフト会社を軌道に乗せるだけではなく、疲弊し、限界集落と呼ばれる故郷美波町の再生にも力を入れ始める。そこには強力に助っ人も現れた。徳永の同級生であり役場に勤める久米(柏原収史)、地元の起業家の岩佐(宇崎竜童)たちである。徳永は彼らと共に、美波町の豊かな自然を生かした策を次々と考え、実行に移していった。
 映画の最後のシーンはフィクションならではの伏線が用意されていた。ここで観客はホロリさせられてしまうのではないだろうか?実際私がそうだった。
 ところが映画全体としては、リード文でも触れたように主演の関口知宏をはじめとして出演者の多くの演技がどうもいま一つのような気がして仕方がなかった。その中で、宇崎竜童の存在が際立っていたように思えた。

   
   ※ 映画の最後、美波町の再生に奔走した人たちがある人を迎えるシーンです。
      町の中学校のブラスバンドも一役かっています。

 さて主題についての考察であるが、私がオホーツクの田舎から札幌へ転居したころは、いわゆる田舎への移住ブームが声高に語られていた。しかし、私と相前後して札幌へ転居した友人と「田舎への移住がブームのように語られているけど、実際は私たちのようなケースが多いのではないか」と語り合ったものだ。実際に札幌の人口動態を伝える新聞記事を見てもそのことは裏付けられているようだ。
 地方にとって、またそこに住む人たちにとって、住民が減っていくことは大問題である。限界集落などと言って、集落そのものが成り立たなくなると、そこで生きていくことさえ困難となる。
 そうした地方ではさまざまな試行錯誤が続いていると思われるのだが、映画のような成功例はあるとしても、それが全国的な動きにはなっていないところが問題である。
 こうした現状の中で自治体内における「コンパクトシティ化」を目指す動きが進んでいる。あるいは、将来的にはもっと大きな単位での「コンパクトシティ化」が進んでいくのだろうか?