シェイクスピアの名作である「ロミオとジュリエット」を弦巻楽団演技講座の受講生たちは堂々と演じたのでは?と私には映った。昨年に引き続き、弦巻楽団の演劇を楽しんだ!
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3月23日(土)午後、扇谷記念スタジオ「シアター ZOO」において弦巻楽団演技講座の2023年度第3学期「舞台に立つ」の演劇を鑑賞した。弦巻楽団の舞台は昨年も同趣旨の舞台「ヴェニスの商人」を観劇し、「これはなかなか見応えがある」と思い今年もチケットを手配した私だった。
シアターZOOのキャパは90人ということだが、私が観劇した回は若い方を中心にほぼ満員の盛況だった。
特別な造作もない中、ただ一つの台が設置されただけの簡素な舞台で「ロミオとジュリエット」は始まった。配役を見ると、半数くらいは弦巻楽団や他の劇団、あるいは大学演劇部と舞台経験のあるキャストが占めていたが、半数は初体験の演技講座の受講生が出演していたようだ。
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※ 弦巻楽団提供の写真です。両家の諍いによる血統のシーンです。
舞台も衣装も簡素であるということは、真に演技力が試されるということなのだろう。ともかく演者の張りのあるセリフが会場に響き渡った。ところが…、最近私の聴力が衰えてきたのかもしれない。はっきりとセリフが聴き取れないのだ。聞き慣れないイタリア語の翻訳だったということも影響していたのかもしれない。キャストたちは一生懸命演じているのに……。
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※ プログラムに掲載されていた両家の人物相関図です。(キャスト名も記されています)
それはともかくとして、この「ロミオとジュリエット」は二人が出会いと共に恋に落ち、密かに二人だけで結婚をする。ところが二人の実家(キャビュレット家とモンタギュー家)の仲が極めて悪いことから二人を悲劇へと導く展開なのだ。両家の争いは策略と決闘が相次ぐという舞台が繰り返される。そして最後は二人共に不遇の死でエンディングを迎えるというストーリーである。それはまさに原作に忠実な脚本である。
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※ ステージの最後、横たわるジュリエットとその傍で息絶えるロミオのシーンです。
キャストはベテランと受講生が同じステージに立って演じていたのだが、私の目からはどちらがどちらなのはその判別はできないくらい受講生の方々も頑張っていたように見えた。
舞台は最後まで緊張感に満ち、観客たちを十分に楽しませてくれたと思う。
来年も機会があればぜひ弦巻楽団演技講座の「舞台に立つ」を観劇したいと思う。