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私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

市民健康教育講座「脳卒中について」

2024-03-30 11:15:50 | 講演・講義・フォーラム等
 ある意味予兆もなく(?)突然に私たちを襲う “脳卒中” しかし、原因も予兆もないわけではないらしい。できれば出会いたくない “脳卒中” について専門医師から “脳卒中” のあれこれを聴いた。
     
 このところ気が付くと健康に関する講座を受講することが多くなった。無意識的に自分の “老い” を意識しているということなのだろう。
 3月27日(水)、西区民センターにおいて西区健康・子ども課が主催・管轄する「市民健康教育講座」が開催された。今回は「脳卒中について」というテーマで、札幌孝仁会記念病院脳神経外科の高平一樹医師が講師を務められた。

       
       ※ 講義をされる高平一樹医師です。

 高平氏はまず、「脳卒中とは、“卒”(そつ)として中(あたる)= 突然倒れる」病であると、その意味を説明された。そして「脳卒中」には「脳梗塞」、「脳出血」、「くも膜下出血」の三種があるとされた。

       
       ※ 脳卒中の中では「脳梗塞」が3/4を占めています。

 そして脳卒中と心臓病を併せて「循環器病」と称されているという。そのうち「心臓病」は多岐にわたるが、その中で「心筋梗塞」と「狭心症」が有名だという。この「循環器病」とは、部位が異なるものの「血管が詰まってしまい、血液の循環が滞ることによって起こる病」という点で共通性があるとした。
 その後、高平氏は「脳卒中」のそれぞれについてその部位の血流が滞る状況や起こる症状を説明されたが、医師でもない私にとっては関心外のことだったのでメモもしなかった。
 問題は「脳卒中を予防することができるのか?」ということである。ある日突然のように襲われる「脳卒中」であるが「予防は可能!」ということである。血管が詰まるということは「動脈硬化」がその要因なのだが「動脈硬化は予防できる」という。
 動脈硬化の原因は、生活習慣病(高血圧、糖尿病、コレステロール)と喫煙だという。これらに留意することで「脳卒中」の危険性はそうとうに低下するということだった。
   
※ 脳卒中の原因となる生活習慣と危険因子を図示されたイラストをウェブ上で見つけました。

 「脳卒中」は昭和年代には日本人の死亡原因の一番だったが、救急医療の発達などにより現在では第4位まで低下したそうだ。しかし、「脳卒中」は後遺症(半身麻痺、言葉の障害、意識の障害、etc.)が残ることで、その後の生活に課題があるとした。
 高平氏は「脳卒中を予防するための『脳卒中予防10カ条』がインターネット上に公開されているので参考にしてください」と話して講義を締め括った。そこで早速のその頁を開いてみたので、その10カ条を転写して本ブログを締め括ることにしたい。
 【脳卒中予防10カ条】
  ① 手始めに高血圧から直しましょう
  ② 糖尿病放っておいたら悔い残る
  ③ 不整脈見つかり次第すぐ受診
  ④ 予防にはたばこは止める意思を持て
  ⑤ アルコール控えめは薬過ぎれば毒
  ⑥ 高すぎるコレステロールも見逃すな
  ⑦ お食事の塩分・脂肪控えめに
  ⑧ 体力に合った運動続けよう
  ⑨ 万病の引き金になる太り過ぎ
  ⑩ 脳卒中起きたらすぐに病院へ
      
       ※ 脳卒中の代表的な症状です。