田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

15年目のボランティア発進!

2024-04-10 19:26:54 | ボランティア
 道立近代美術館前の歩道を清掃するボランティアを私たち「近美を愛するブリリアの会」が勝手に始めてから15年目の春を迎えた。会員の高齢化が進み、今年を最後と定めてこの1年間だけは頑張ることにした。昨日朝、今年の第1回目の活動をしたのだが、春の清掃はいつものことだが、大量の枯葉のゴミが出た。

 昨日4月9日(火)、朝6時から毎年行ってきた道立近代美術館前の道路の清掃ボランティアを行った。前日までの好天から一転して風が強く、気温も低い中での活動となった。

    
    ※ 路上には冬期間に蒔かれた微砂利が写真のように路上に散乱していました。

 会員は現在全部で15戸なのだが、実質的に活動されているのは8~9名で、残りは活動には参加しないが、活動を物心両面で支えてくれるサポート会員である。昨日は活動されている方のほぼ全員に当たる8名が参加してくれた。やはり会員の方々も最後の年ということを意識されているのかなぁ、と伺わせてくれた。

    
    ※ 枯葉もご覧のとおり、柵際にたくさん降り積もっていました。

 清掃の方は、毎年のことだが第1回目の清掃はいつも大変である。というのも、近代美術館前の庭は落葉樹がたくさん植わっている。それら落葉樹の樹からは昨秋に大量の枯葉を路上に落とし冬を越したのだ。だから、私たちは昨日その整理に大わらわとなった。

    
    ※ 会員の方々は手作業で枯葉をボランティア袋に詰めています。

 通常の活動だと30分ほどで終了するのだが、昨日は枯葉を集めるだけで約1時間かかってしまった。集めた枯葉は、なんと40kg入りのボランティア袋34袋にもなってしまった。会員たちと「これは新記録では!?」などと話し合った。

    
    ※ 枯葉を集めたボランティア袋はなんと34袋でした!

 活動はこれで終わりではない。冬期間に路上には滑り止めの微砂利が撒き散らかされていたので、これらを掃き清めねばならない。微砂利は燃えるゴミとはならないために、歩道の隅に何ヵ所かに分けて掃き集めておくことにした。そうすると後日に道路清掃車が集めていってくれるのだ。この微砂利の清掃におよそ30分間かかった。

    
    ※ 微砂利の方は写真のように路上の各所に掃き集めました。

 結局、第1回目の活動およそ1時間30分かかり、通常の3倍もの時間を要した。それでも冬の間に路上に横たわっていた枯葉や微砂利を取り除いたことで、すっきりとした歩道となり、清掃した私たちもスッキリとした気持ちになって活動を終えることができた。

    
    ※ 活動を終えた後の近代美術館前の歩道です。スッキリしました!

 清掃ボランティアは「今年が最後の年」と定めたと記したが、会員の高齢化は防ぎようがない。徐々に会員の数も減ってきていた。詳しく調べたわけではないが、平均年齢は75歳を超えているのではないか?私も含めこれ以上の無理は出来ない。今年も2週間に1度の割合で実施する予定だが、今年精一杯やらせていただき、有終の美(?)を飾りたいと思っている。
 時おり、拙ブログでその様子をレポートしたいと思っている。

特殊詐欺に気を付けろ!

2024-04-09 16:57:40 | 「めだかの学校」関連
 メディアで、特殊詐欺で大金を騙し取られた!というニュースが盛んに報じられているにも関わらず、その被害が絶えない実態である。そこで私たちは北海道警察の担当者を招いて、その実態と予防法について学んだ。

 私が所属する「めだかの学校」は昨日午前、年度総会を行い今年の計画を正式に決定して2024年度のスタートを切った。
 そして午後には早速、今年度の学習の第1回目を実施した。
 月の第2月曜日は「賢いシニア生活を送るために」というテーマのもと講師を招請して学ぶ座学である。その第1回目は「特殊詐欺の現状と対策」と題して札幌方面中央警察署の生活安全係の担当者の講義を拝聴した。

   
   ※ 講座を受講している様子です。

 担当者はこうした講義には慣れている方らしく、まずは特殊詐欺に関する○×式のクイズで私たちをリラックスさせてくれ、それから本格的な講義に導入してくれた。このことが功を奏したのか、会員の皆さんの受講ぶりはきわめて真剣に耳を傾けてくれたようである。

   
   ※ 非常に分かりやすく、丁寧に説明いただいた札幌中央警察署の担当者です。

 まずは「特殊詐欺」の定義であるが、「面識のない人に対して」金品を騙し取る詐欺のことを指すと定義された。つまり電話やスマホなど現代機器を駆使して詐欺を行う手法であるということだ。特殊詐欺を警察ではその手口から次の10種類に分類しているという。
 ① オレオレ詐欺
 ② 預貯金詐欺
 ③ 架空料金請求詐欺
 ④ 還付金詐欺
 ⑤ 融資保証金詐欺
 ⑥ 金融商品詐欺
 ⑦ ギャンブル詐欺
 ⑧ 交際あっせん詐欺
 ⑨ その他の特殊詐欺
 ⑩ キャッシュカード詐欺盗(窃盗)
 悪いことを考える輩は、実に巧妙にいろいろな詐欺を考えるものである。それぞれの詐欺の詳しいことはネットを検索すると親切に説明されているので、そちらを参照していただきたい。
 冒頭のクイズでは私たちのほとんどは、特殊詐欺には遭う可能性が低いと判断されたが、しかしそれは落ち着いて判断できる環境にあったからだと言えるのかもしれない。講師が言うには、特殊詐欺を仕掛ける側は騙しプロであるのに対して、私たち騙される側はアマチュアだという。つまり騙す側は劇場型に持ち込んで、相手に考える時間を与えずに金品を騙し取る手法に長けているという。「焦らせる」、「急がせる」が犯人側の常とう手段だという。
 北海道内において特殊詐欺の被害額は令和4年度統計で被害件数308件、被害額12憶4千万円で、令和4年度から倍増したそうだ。(昨年度はやや減少気味ということだが)

   
   ※ 講師のお話に耳を傾ける「めだかの学校」の会員です。

 この講座の運営を担当するワーキングチームの方が、北海道新聞で連日のように報道されている「STOP詐欺被害」の記事をコピーして渡してくれたが、北海道内においても実に頻繁に特殊詐欺事件が発生していることが分かる。その被害者の多くが私たちのようなシニア世代なのである。くわばら、くわばら…。
 担当者は「おかしいな?」と思ったら警察相談専用ダイヤル「#9110」に連絡を!と助言してくれた。
 また、自宅の電話を常時「留守番電話」にすること、さらには「電話防犯機器」の設置を勧められた。
 さらにはNTT東日本では、70歳以上の高齢者住宅を対象に「ナンバー・ディスプレイ」、「ナンバー・リクエスト」の利用料金を無償化するサービスを開始したという。詳しくはTel 0120-722-455まで問い合わせると良いようです。(NTT西日本でも同様のサービスをしている)
 「私だけは大丈夫!」と思っている方が、最も遭いやすいと云われる。
世知辛い世の中であるが、ボーっとしていては大変なことになるということを肝に命じながら生きていかなくては!痛感した次第である。
これからも「賢いシニア生活を送るために」学び続けよーっと、思っている。

二つの展示即売会

2024-04-08 19:06:52 | 作品展・展覧会等
 芸術作品や骨とう品などには全くと言っていいほど興味のない私である。それが何の風の吹き回しなのか絵画作品展、骨董品の展示即売会に顔を出してみる羽目となってしまったのだ…。

 昨日(4月7日)は、今年初めての陽気に恵まれた日だった。特に予定はなかったのだが、 戸外に出てウォーキングを楽しみたい思いに駆られた。
 そこでネットでイベント予告を検索してみると、二つの展示即売会が目に留まった。
 一つは、札幌出身で広告業界においてグラフィックデザイナーとして一時代を画し、リタイア後にヨーロッパを旅して描いた水彩画を展示即売する「渡辺隆雄展」である。
 そしてもう一つは琴似のコンカリーニョという劇場を会場に開催されていた「大生活骨董市」という展示即売会だった。
 前述したように私には関心外の分野だったが、ウォーキングを兼ねてひやかしてみようと出かけることにした。

        
        ※ 「渡辺隆雄展」のポスターです。

 先ずは「渡辺隆雄展」である。会場は「マリアギャラリー」(北1西3マリヤ手芸店3F)
という時計台の近く、札幌の中心街にあった。会場には予想外にけっこうな人が鑑賞に訪れていた。「渡辺隆雄展」の案内には次のような説明がなされていた。
 「渡辺隆雄、世界を股にかけ、広告業界のトップを駆け抜けた男。札幌が生んだ、故渡辺隆雄「通称ワタキン」を偲んで、彼のデザイナーとしての仕事と、ライフワークだった水彩画を展示します。彼が海外で収集した骨董品の数々と併せてご覧ください」

   
   ※ 作品は写せませんでしたが、会場全体の様子を一枚撮らせてもらいました。

 それほど広くはないギャラリーに渡辺隆雄氏に関する作品などが所狭しといった感じで並べられていた。デザイナーとしての仕事は、雑誌などに車の広告などでその力量を発揮されたようである。私が興味をもったのはそうしたデザイナーの仕事よりも、水彩画の方だった。ヨーロッパの街並みを軽いタッチで描いた水彩画にはプロの画家の作品とは違う独特の趣きが感じられた。
 残念ながら写真を撮るのはNGだったために紹介できないのが残念である。なお、作品は一枚10万円で頒布されていた。

   
   ※ コンカリーニョの「大生活骨董市」の全体の様子です。

 続いて琴似に移動して琴似の劇場「コンカリーニョ」で開催されていた「大生活骨董市」 を覗いてみた。こちらも日曜日で好天に恵まれたこともあって、若い人を中心に賑わっていた。骨董品は「大生活市」と謳うくらいだから、その昔生活用品として使用されていたものが多かったような印象を受けた。

    
    ※ 展示物の中でインパクトのあった一つです。理容店の椅子と見ましたが…。

 大物では理容店の椅子とか、物入れなど…。小物となると実に様々なものが並べられていた。見る人が見れば垂涎の的のようなものもあったのだろうが、私にとっては猫に小判状態であった。もし仮に興味を抱き購入したとしても、帰宅直後にはゴミになってしまう恐れがあるので、心を鬼にしながら骨董品を見て回った。

    
    ※ こちらは木彫が施された物入れと見ましたが…。2,000円とは安価では?

 と好天に恵まれて、思いもよらなかった展示即売の会場を梯子してみたという話題でした。
 なお、この日は我が家から「マリアギャラリー」まで歩き、地下鉄で「大通駅」から「琴似駅」まで移動し、帰りはまた歩くといった行程で、帰宅してスマホの距離計を見ると、10.1キロを歩いたことになっていた。良い運動になった一日だった。 

素人落語と侮れないぞ!

2024-04-07 19:01:01 | ステージ & エンターテイメント
 素人(アマチュア)落語と侮れないぞ!と思わされた昨日の会だった。古典落語も、創作落語も、私は十分に楽しむことができた!もっとも、聴いている私が落語を聴くうえで素人だったかもしれないのだが…。

 

 昨日(4月6日)午後、北24条まで遠征して札幌サンプラザで開催された「第20回 落語と南京玉すだれの会」に参加した。
 参加した理由は、当日特に予定がなかったことから「何か市内でイベントはないか?」と探していたところ、目に留まったので「たまあには素人落語もいいかも?」という軽い気持ち参加した。会場は150~60人の会場だったが、私同様の中高年でほぼ満杯の盛況だった。

    
    ※ 開演前の舞台の様子です。

 主催は「室蘭落語長屋」「仙助流南京玉すだれ保存会北海道支部」の二者だったが、内容的には「室蘭落語長屋」が主導しているように見えた。
 当日の演目は次のようになっていた。
 1.落語 ちりとてちん

    
    ※ 「ちりとてちん」を披露した甘味屋ぷーさんです。
  
 2.口上 ういろう売り    
 3.落語 かぼちゃ屋
 4.落語 太郎さんの日記
 5.講談 浪花のお辰
 6.落語 時うどん

    
    ※ 「時うどん」を披露した娘婿のほっけ家どすこいさんです。

 7.曲芸 仙助流南京玉すだれ
 8.落語 人生百年
以上の中で、5.の講談が演者の都合で急遽交代し創作落語に変更となった。したがって、古典落語が「ちりとてちん」、「かぼちゃ屋」、「時うどん」の3本、創作落語が「太郎さんの日記」、「人生百年」と前述した交代されたもの(演目不明)の3本だった。口上の「ういろう売り」はまた一味違った落語といえるかもしれない。(後述)
 古典落語はやはり玄人の落語家たちとの比較となってしまうため、どうしてもアラが目立ってしまうのだが、それでも「ちりとてちん」の語りとか、「時うどん」の仕草などは長年の鍛錬が良く出ていたように思えた。
 それら古典落語に比べると創作落語は気楽かもしれない。現代の人たちを笑わせるには長年落語に親しんでいる人たちにとってはお手の物なのかもしれない。三者ともに大いに笑わせてくれた。特に最後の演じた室蘭落語長屋の大家である柴垣義男氏は、ご自身の父親が103歳まで存命だったことを題材にしながら、父親を敬いつつ笑いを織り交ぜての話芸は、長年鍛えた笑いのコツを存分に披露していただいた舞台だった。

    
               ※ 会を主宰する(?)ご本人。山笑亭小粒さんです。(御年79歳とか)

 また、その柴垣氏の奥さまが演じた口上「ういろう売り」は、落語に詳しい方はご存じだと思われるが、発声や活舌の練習に格好の題材らしい。聴いている方ではその内容はほとんど把握できない。もの凄いスピードで演じ切った。これもまた長年鍛えた成果なのではと思わされた。

    
   ※ 「ういろう売り」の口上を披露した芝辻あきこさんです。(南京玉すだれの衣装?)

 実は柴垣家は夫妻、ご子女、娘婿の方が舞台に登場し、孫息子が演目の「めくり」役を務めるなど一家総出の舞台だった。
 最後になってしまったが「仙助流南京玉すだれ」は7~80代と思われる女性9人が日頃鍛えた南京玉すだれの芸を、年齢を感じさせない見事さで演じ切り、これはこれで観る者たちを感激させてくれた。
    

    

 プログラムによると「室蘭落語長屋」は「北海道素人落語協会」のでも知友心的役割を担っているようで、そのレベルはかなり高いようである。
 以上、私が期待していた以上の舞台だったことで「遠くまで遠征して良かったなぁ!」という率直な感想である。そう感じさせてくれた理由の一つに、第20回目の開催ということで会の方から「紅白まんじゅう」がプレゼントされたことも加味していることを忘れずに記しておきたい。
        
        ※ 聴衆に配られた紅白まんじゅうです。

災害対応は7割は自助で、と云われるが…

2024-04-06 20:12:29 | 講演・講義・フォーラム等
 「災害に対して7割は自助で行うことが求められている」と救急救命士の講師は云ったが、我が国の公的備えはそれほど脆弱なのだろうか?能登半島地震において現地で救援に従事した講師が現場の状況と共に語ってくれた。

   

 昨日(4月5日)午後、西区民センターにおいて「札幌東徳洲会病院 医療公開講座」が開催されたので参加した。
 この日のテーマと講師は、
 第1講座が「災害時の健康を考えよう!~被災地で起こる健康被害から身を守る~」と題して救急救命士の井沼浩政氏が、
 第2講座が「老後の住まいの選択肢~安心して暮らせる高齢者選びについて~」と題して支援相談員の西村隆宏氏がそれぞれ講義された。お二人共に東徳洲会病院に所属されている方である。
 第2講座の「老後の住まいの選択肢」については、それぞれの施設の特徴を詳しく説明してくれたが、私はこれまでにも施設見学をしたり、別な講座を受講したりして予備知識があったのだが、お話だけからはどれが自分に相応しいのかは判断が付かなかった。やはりもう少し切実な問題となった際に、現地をしっかりと見学したり、諸条件を真剣に検討したりする必要があることだけは痛感したが、どうしてもまだ自分の問題として受け止めることができなかったこともあり、今回はレポートすることをパスしたい。
 ということで第1講座の方であるが、不幸にもたまたま6日午前、台湾の東部の花蓮市を中心に大規模地震が起き、能登半島地震との対応の違いが話題となっていることもあり、こちらの方を中心にレポすることにしたい。
 井沼氏はまず「災害に遭った際に困ることは何か?」と私たちに問うた。するとすかさず受講者の中から「電気、水道、交通」と答えが返った。まさに今、能登半島地震において被災者が苦しんでいる問題である。しかし、これらは私たち一般市民が対処できるような問題ではない。
 井沼氏が言うのは「自らの命を守るために、自らが備える必要がある」ということを強調された。そしてその割合は自助が7割、共助が2割、公助が1割だという。(このことは井沼氏の言ではなく、公の中で云われていることだと想像される)確かに自らの命を守るためには各人が日頃から災害に備えておくことが必要なのは言うまでもないことである。我が家でも救急セットのようなものは用意していないが、水や食料などは胆振東部地震の後は意識的に備蓄を増やしている。

     

 しかし、公助が1割というのはどうだろうか?それが今の能登半島の姿ではないのだろうか?発災から3ヵ月を経過したというのに、復興は遅々として進んでいないと伝えられている。また、井沼氏が現地を見て感じたのは、例えば避難所の実態として被災者のプライバシーが尊重されていない実態があったという。ダンボールベットが用意されてはいても隣との仕切りが無い避難所も目立ったという。
 対して台湾の場合は、伝えられるところでは避難所に被災者用のテントが持ち込まれ、プライバシーを守る配慮がなされていた。このこと一つをとっても公共の備えが遅れているとは云えないだろうか?もちろん地震の規模や条件の違いはあるのだろうが…。いやしくも “先進国” を謳う日本が恥ずかしく思えてしまう。
 東日本大震災を経験し、今また能登半島地震に遭った地震大国の日本としては、自助努力を国民に求めるとともに、公的な災害対策準備を急ピッチで進めてほしいものである。    

家庭用ゲーム機の変遷を見る

2024-04-05 19:05:02 | 作品展・展覧会等
 ゲーム機についてはとんと関心のない私だが、北大総合博物館の企画展を覗いてみた。題して「GAME START Ⅱ」とあった。展示室にはどこかで見た覚えのあるようなゲーム機がたくさん展示されていた…。
      

 昨日(4月4日)、特の予定のなかった私は北海道新聞の「イベント情報検索」で表記企画展が開催中なのを知って、ウォーキングを兼ねて覗いてみることにした。
 企画展というので大々的に開催されているのかと思っていたが、想像とは違い博物館の一つのコーナーでささやかに開催されているものだった。
 企画展のテーマは「これからのゲーム展を考える」というもので、博物館は「ビデオゲーム・アーカイブ」にどのように寄与できるかを模索していくものとして企画した、ということだった。
 そこで今回は全国の博物館でこれまでゲーム展として開催されたことを調べ上げたうえで、取り上げられたゲーム機をランキングして展示したそうである。展示されていたゲーム機は全部で9台あった。
 その全て機種のデータをメモすることはできなかったが、№1~№3を並べてみると…、
 ◇第1位 ファミリーコンピュータ(任天堂) 14,800円
      1987年7月15日発売   販売数 1,935万台
   

 ◇第2位 スーパーファミコン(任天堂)      25,000円
      1990年11月21日発売   販売数 1,717万台
   

 ◇第3位 ゲームボーイ(任天堂)      12,500円
      1989年4月21日発売   販売数 3,247万台
   

 以上がベスト3だが、いずれも任天堂が開発、発売したものであるのが目を惹く。特に「ファミリーコンピュータ」は、それまでのゲーム機のイメージを覆すような高性能を誇り、その販売台数からいっても時代を画したゲーム機ということで多くの博物館が取り上げたのだろう。
 販売台数から見ると、ベスト3には入らなかったが1994年12月に発売された「Play Station」(ソニーコンピュータエンターテイメント)が1,941万台を売り上げている。
   

 こうして見てくると1980年代末から1990年代にかけてゲーム機の世界では日本製が世界を席巻していたことがうかがえる。
 ゲームに熱中された方にはどの機器も懐かしく思い出されるのではないだろうか?そして今、ゲーム機はどのように進化を遂げているのだろうか?現在の製造、販売会社の趨勢は?
 今回の企画展は今から3~40年前を振り返るアーカイブ展だったが、その後の変遷についてもいつか見てみたいものである。

映画  オッペンハイマー  №374

2024-04-04 19:18:53 | 映画観賞・感想
 正直に言って難しい映画だった…。それは映画自体が3時間に及ぶ長編なのだが、そのほとんどが会話劇から成っており、しかも時系列が交錯するために理解が難しかったこと。さらには「原爆の父」と称される主人公のオッペンハイマーのことを被爆国の一人である私がどう捉えたら良いのか。私にとっては難しい映画だった。

       

 4月2日(火)昼、シネマフロンティア札幌で映画「オッペンハイマー」を観た。「オッペンハイマー」は前年度のアカデミー賞の作品賞、監督賞、主演男優賞など7部門を受賞し、話題となっている映画である。
 私はこれまでもできるだけアカデミー賞の作品賞受賞作は鑑賞するようにしてきた。その例に従い今回も鑑賞を決めたのだった。それはアカデミー賞が持つ世界映画界への影響力が桁違いに大きく、エンターテイメントとしてのその後の映画づくりにも大きな影響を及ぼしてきたからだ。
 映画は前半、天才的な科学者と謳われたオッペンハイマーは、第二次世界大戦が勃発した1942年、アメリカは原子爆弾を開発すべくマンハッタン計画が開始され、翌年オッペンハイマーは原子爆弾の開発研究をするロスアラモス国立研究所の初代所長に任命され、原爆製造研究チームを主導し、世界最初の原爆開発に成功した。その原子爆弾がやがて広島・長崎に投下されることになったことは良く知られているところである。
 彼はアメリカにおいて「戦争を終結させた男」、「原爆の父」と崇められた。
 しかし、オッペンハイマーは自分が主導し開発した原爆によって多くの人の命を奪ったことに対して自責の念に駆られ始めたのである。第二次世界大戦終結後も、原爆より強力な水素爆弾などの核兵器開発が要請されたが、彼は応じることはなく、むしろ反対の立場に立ったことにより、彼のアメリカ(米国)での立場は反転することになる。
 このことを機にオッペンハイマーは当局から査問を受ける身となり、最終的には公職追放同然の処分を受けることになったのだった。
 映画はこうしたオッペンハイマーのいわば半生を描くような内容だったのだが、前述したように会話劇というか、そのやりとりを映し出すという画面上は極めて地味なものだった。唯一、原爆開発の実験シーンだけは目も眩むような爆発シーンが描かれた部分は画面を圧倒するほどの迫力だったが…。

      
      ※ 原爆実験の様子を映し出した画面です。

 さて、オッペンハイマーその人のことであるが、命令とはいえ原爆開発の責任者であったことは紛れもない事実である。しかし、彼には “科学者の良心” があり、そのことが彼の後半生を悩ませる結果となった。
 しかし、しかしである。被爆国である日本人の一人としては、オッペンハイマーは戦闘員でもない多くの市民を死に追いやった原爆を作った張本人として記憶にとどめねばならない人物でもある。

   
   ※ オッペンハイマーがアインシュタインと遭遇した場面です。

 さらには、この映画が2023年のアカデミー賞の作品賞を受賞した意味を考えるとき、アメリカが原爆を題材にした映画を広く国民(市民)に披歴したところに意味があったのではないか、と考える。アメリカでは長い間原爆を使用した世界最初の国であり、唯一の国であることを市民に積極的に伝えてこなかったと言われている。そのことを作品賞という形でこのテーマを取り上げた作品に作品賞を与えた意味は大きいのではないだろうか。もっとも、実際の原爆投下、そして広島や長崎の悲惨な状況が画面に登場することはなかったが…。
 映画はアメリカでは伝記映画としては歴代一位の動員数を誇るほどヒットしているという。はたして日本ではどうだろうか?私が観たのは平日火曜日だったが、中高年を中心に私が予想したよりはたくさんの方々が観賞していたのが印象的だったが…。


札幌は今、フラダンスブーム?

2024-04-03 19:19:17 | イベント
 いや~、驚きました!札幌には驚くほどたくさんのフラダンスサークルが存在していることに…。二日間にわたって次から次へと繰り出されるフラダンスチームのステージを驚きながら観ていた私だった…。
        

 3月31日(日)、私は某コンサートのチケットを入手すべく、市民交流プラザに赴いた。そうすると1階のフロアが何やら華やいだ雰囲気に包まれていた。「何だろう?」と近づいてみると、「Ohanaになろう~ハワイアンフェスティバル~」と幟を立てて、ハワイに関する雑貨やスィーツ、ウクレレ、等々ハワイにちなんだ物販店が軒を並べていた。それらに対しては大して興味のない私は、それらをぼーっと眺めていたところ、フロアの奥の方にある「スカーツコート」でフラダンスのステージが開催されていることを知った。

   
   ※ 市民交流プラザの一階フロアで開かれていたハワイの物販コーナーです。

 さっそくそちらの扉を開けてみると、立見席ができるくらいお客さんが詰めかけた中で、ステージ上ではフラダンスが披露されていた。
 ワンステージに6人から多いときは10数人が登場し、フラダンスの衣装に身を包み(多くはワンピース?)、化粧もばっちりと決めて、皆が皆笑みを絶やさず、ゆったりとしたフラダンスを披露するグルーブが、次から次へと登場した。そのほとんどは中高年の女性である。

   

 プログラムを見て驚いた。30日、31日の二日間で30を下らないグループが出演していたのである。(私が実際に観たのは5グループぐらいだったのだが…)
 常夏ハワイとはまるで違う環境の札幌で、何がそんなに中高年女性を虜にするんだろうか?と考えてみた。

   
   ※ 写真のようにフラダンスを見る市民で会場はいっぱいでした。

 まずは何といっても、あの緩やかに踊るフラダンス独特のゆったりしたリズム感が中高年女性にフィットしているようだ。つまり年配の方が健康を意識した時にほど良い負荷がかかった運動となっているように思われる。
 そして華やかなステージ衣装に身を包むとき、女性としての自尊心がくすぐられるのではないだろうか?
 さらには仲間と共に一つの踊りを創り上げていくときに感ずる一体感も魅力の一つになっているのではないだろうか?

   

 かくして北国・北海道(札幌)に憧れのハワイがひと時実現する運びになったのではないか、と門外漢は予想するのだが…。
 そうした思いで「札幌にはいったいどれくらいのフラダンス教室があるのだろう?」とネットを検索してみると、あるは!あるは!大盛況の様相である。札幌は一大ハワイランドなのかな??

   
   ※ 時にはコのような群舞もありました。

 なお、フェスティバルのテーマ「Ohanaになろう」のOhanaは、広義では「家族」と訳されるが、ハワイでは血縁関係がない者も含んだ意味での「家族」という意味で使われる場合が多いそうである。したがって「仲間になろう」的な解釈ができるのかもしれない…。


多彩な青葉中学校合唱部コンサート

2024-04-02 17:13:51 | ステージ & エンターテイメント
 プロのオペラ歌手が出演したり、音楽大学の先生がピアノ伴奏をしたり、地元の弦楽合奏団が演奏したりと多彩なコンサートだった。もちろん主役の青葉中学校合唱部の皆さんの演奏もレベルの高い合唱を披露してくれた。
     
 どこにでも出没する私はとうとう厚別区にある市立青葉中学校の「春のコンサート」まで足を延ばした。というのも、客演の方々のお名前を見た時に「これは普通の中学校の合唱部のコンサートとは違うぞ!」と思ったからだ。
 その客演の方々とは…、
 ◇鎌倉亮太さん(ピアノ伴奏)
   鎌倉さんと云えば、大谷大学音楽学科の准教授であり、札幌市内のクラ
  シック分野では大活躍されている方である。まず西区オーケストラの指揮
  者を務められ、一昨年暮れにはオペラ「フィガロの結婚」のカバーキャス
  トスペシャルコンサートで全曲の伴奏をされるなど、ピアノ奏者として現
  役で活躍されている方である。
        
        ※ ピアノ伴奏で出演された鎌倉亮太さんです。

 ◇福田貴之さん(指揮者)
   福田さんについて私は未知だったが、札幌市内はもとよりさまざまな合
  唱団の指揮をされ、アマチュア音楽会では名の知れた指揮者だということ
  である。
 ◇下司貴大さん(オペラ歌手 青葉中学校第22期卒業生)
   下司さんはプロの歌手である。私は一昨年の3月、彼のステージを聴い
  たことがあった。イタリアに留学され、そこで学んだ素晴らしいオペラの
  曲を歌う下司さんの歌声を堪能したことがあった。
        
        ※ バリトンの下司貴大さんです。

 ◇山田結花さん(ピアノ伴奏)
   山田さんは大谷大学音楽学科を卒業され、市内の各種コンサートに出演
  されると共に、札幌大倉学園で音楽指導員として活躍されている方だと紹
  介があった。
 ◇永倉駿さん(オペラ終業中 青葉中学校第36期卒業生)
   永倉さんは現在北海道教育大学岩見沢校の音楽文化専攻の声楽コースに
  学ぶ学生である。すでにさまざまな舞台にも出演され、将来が嘱望される
  歌い手のようである。
       
       ※ テノールの永倉駿さんです。

   さらには地元新札幌で活動している弦楽合奏団「アンサンブル弓」の 
  方々も出演するという多彩さだった。こうした素晴らしい方々が一中学校 
  合唱部のコンサートに集結したのだから遠方ではあっても駆け付ける価値
  が十分にあったのである。
    
    ※ 弦楽合奏団「アンサンブル弓」の皆さんです。

   しかし、なぜごく普通の(失礼)市立中学校合唱部のコンサートにこれ  
  だけの方々が集結したのか不思議だったが、私は合唱部顧問の佐藤真弓先
  生の存在だとみた。佐藤先生はお見受けしたところ50歳代の方と見えた
  が、おそらく市内の中学校で長く合唱指導をされていて相当に実績のある
  方なのではと思われた。そうした過程で佐藤先生と交流のあった方々が佐
  藤先生を慕って駆け付けたのではと思われた。実際に鎌倉、福田、下司さ
  んのプロフィールの末尾には「チームMayumiメンバー」と記されている
  ところを見ると日常から佐藤先生と交流があることを伺わせてくれた。
   おーっとコンサートのレポをする前にずいぶん紙数を使ってしまった。
  コンサートの方は5部構成となっていた。
 ◇第1ステージ「今年度のコンクールより」 青葉中学校合唱部
    
    ※ 現部員17名のステージです。

 ◇第2ステージ「下司貴大&永倉駿スペシャル☆オペラステージ」
 ◇第3ステージ「中学生企画ステージ~昭和そして令和へと歌い継がれる名
         曲」
    
    ※ ユニフォームをTシャツに代えてリラックスした第3ステージでした。

 ◇第4ステージ「新札幌弦楽合奏団 アンサンブル弓」
 ◇第5ステージ「合同演奏」青葉中学校合唱部+下司貴大・永倉駿+アンサ
        ンブル弓+青葉中学校合唱部OB・OG
 このステージ名を見るだけでもその多彩さが伝わるのではないかと思われる。
 現役の青葉中学校合唱部は卒業する3年生を加えても17名とやや少なく寂しさは隠しきれない感はあったが、佐藤先生の指導を得て少ないながら健闘していた。特に男子部員が6名も在籍しているのは特徴の一つかもしれない。第5ステージでOB・O Gが加わって40名となると聴き応えのある合唱となっていただけに、なんとか部員勧誘に力を入れてほしいと願わずにはいられなかった。
 圧巻はやはり第2ステージの「スペシャル☆オペラステージ」だった。バリトンの下司さんとテノールの永倉さんが本格的なオペラを披露してくれたのには後輩たちも大いに刺激になったことと思われる。
 「アンサンブル弓」の皆さんも女性を中心として20名ほどの皆さんがかなりの練習を積んで本番に臨まれたことを伺わせてくれる演奏だった。
 最後の第5ステージはこの日の出演者が総動員の上に、合唱部先輩が加わり大音量でのステージとなった。最後の曲だったミュージカル「レ・ミゼラブル」より「民衆の歌」、そしてアンコールで披露された合唱の名曲「大地讃頌」は圧巻だった!
   
   ※ この日の出演者全員がステージに登場した第5ステージの様子です。

 コンサートの最後に新3年生となる部長さんが「3年生部員が卒業し、部員は少なくなるが頑張りたい」と挨拶した。部員17名の中から7名の3年生が抜けてしまうようだが、現部員の人たちが頑張ってより多くの生徒を勧誘して今年以上のボリュームで活動されることを期待したい。そして来年も多彩な「春のコンサート」を開催してもらいたいものである。

夢を喰う獏(バク)でありたい

2024-04-01 15:51:56 | その他
 他人は私のことを何でも喰らう “ダボハゼ” のようだと囁いているとか?いないとか? 確かにそういえるかもしれないのだが、“ダボハゼ” は酷いではないか。私は自らのことを、夢を喰う “獏” でありたいと思っているのだが…。

 今日から新年度である。
 すでにリタイアして久しい自分にとっては特に感慨を覚える日ではないのだが…。現職時代は、新しい年度になると新たに転入した職員との出会いがあり、さらには新しい子どもとの対面もあり、清新な気持ちで一年のスタートを切る日であった。
 そうしたことと縁遠くはなったものの、シニアの生涯学習グループ「めだかの学校」の代表を担っている私としては、やはり新年度からは新たな学習計画による学習が始まるという意味では改めて気を引き締めねばと思っているところである。
 というわけで、いつものブログとは一線を画し、少しだけ新たな気持ちでブログを綴ったみたいと考えた。
 私の現在の日々は、拙ブログをご覧になっている方には容易に想像が付くのではと思われるが、日々あちらこちらへ出かけ、講演や講義を聴いたり、ステージを楽しんだり、はたまたどこかへ出かけたり、と脈絡のない生活を送っているように見えるかもしれない。その様子が “ダボハゼ” に見えるかもしれないのだが…。
        
 しかし私の中では一見脈絡のない日々ではあるが、私が実践している一つ一つのことに私はいつも新鮮な刺激を感じている。そしてその新鮮な刺激を一文にまとめることで私の中での小さな一つ一つの蓄積が、やがて大きな実りになっていることを実感もしている。
 そしてそれは私の中では一つの “夢” へと繋がっていると思っている。
 その “夢” とは…。
 人生のゴールが視野に入ってきた今、それがいつか本当のゴールとなった時に「いい人生だったなぁ…」と心から自らに云える自分でありたいと念願しているのだ。さまざまな ことを見聞し、体験することで新鮮な驚きや喜びを感じ、それらが自らの中に蓄積していくことに大きな充足感を感じている昨今である。

    
 人生のゴールが視野に入ってきた…などと記したが、実際には「まだまだ先のこと…」とも思っている。
 私はできればこれまで以上にアクティブに夢を追い続けたいと思っている。夢を喰う獏(バク)のように…。そしてその先に、さらに大きな “夢” を夢見ているのだが…。
 えっ?その “夢” とは?? いや~、それは秘密としておきましょう…。

 年甲斐もなく、青臭い表現となってしまいましたがご容赦ください。